夏の暑い時期においしい果物が入ったゼリー。
ゼリーはゼラチンを使って固めますが、ゼラチンは自由研究の題材によく使われるものでもあります。
難しいものから簡単なものまでいろいろありますが、今回のフルーツを使った実験は、子どもが楽しみながらできるゼラチン実験の基本でもあります。
子どもが大好きなゼリーを楽しく作って、ゼラチンの実験をしてみましょう!
スポンサーリンク
小学生の自由研究にゼリーとゼラチンで簡単実験!固まらないのはなぜ?
お家で作れる簡単なおやつの代表例でもあるゼリー。
子どもが好きなフルーツを入れて作ったことがあるママも多いのではないでしょうか。
でも、どんなフルーツでもだいたいはきちんと固まるんですが、生のパイナップルは固まらないのをご存じでしょうか。
「他のフルーツはゼリーになるのにパイナップルはゼリーにならない」
これが今回の自由研究のテーマです!
ゼラチンは、牛や豚などの骨や皮がもとになっているコラーゲンが主成分です。
コラーゲンは、たんぱく質が3本組み合わさってできたもの。
熱が加わって、このたんぱく質がバラバラになり、水に溶けるようになったものがゼラチンです。
このたんぱく質は、冷えるとまた集まって固まるという性質があります。
だからジュースにゼラチンを入れて温めてから冷やすと、ジュースも一緒に固まるんですね。
一方でパイナップルには、たんぱく質を壊してしまう酵素が含まれています。
ゼリーが固まるために必要なたんぱく質を分解してしまうため、パイナップルを入れたゼリーは固まりません。
パイナップルのほかにも、キウイフルーツやショウガにもこの成分が入っているため、ゼリーには不向きです。
では、缶詰のパイナップルならどうなんでしょうか。
缶詰のパイナップルは、加工処理をする過程で加熱処理がなされます。
酵素は熱に弱いため、火を通した段階で、たんぱく質を分解してしまう酵素がなくなります。
そのため、缶詰のパイナップルならゼリーにすることができます。
考えてみれば、お店で売っているゼリーに入っているパイナップルは、すべて缶詰ですよね。
ただ同じパイナップルでも個体差があり、たんぱく質分解酵素が強いものもあれば弱いものもあります。
「思ったよりも固まってしまった!」という事態を防ぐためにも、パイナップルは2つ用意しておいてもいいかもですね!
自由研究のゼリーの実験に必要なもの
粉ゼラチン:15g
水:大さじ9
砂糖:大さじ3
スポンサーリンク
フルーツ:生のパイナップルと好きなフルーツ数種類
ゼリーを固める器
耐熱容器:レンジで加熱する場合は必要
ちょっと多めの量になっているので、少量で試したい場合は量の調節をしてみてください。
余った分は子どもとのおやつにしてもいいですね♪
ゼラチンを使ったゼリーの実験のやり方
1.ゼリーのもとを作る
耐熱ボールにジュースと砂糖を入れて、砂糖がとけるまでかき混ぜます。
2.粉ゼラチンをとかす
別の耐熱ボールに水を入れ、そこに粉ゼラチンを入れます。
電子レンジで30秒加熱し(600Wの場合)、ゼラチンを溶かします。
電子レンジの加減が難しいので、親が調節してあげたほうがいいかもしれません。
もちろん、鍋で加熱して溶かしてもOKです。
3.混ぜ合わせる
ゼリーを作る容器に、用意したフルーツを入れておきます。
そこに、1のゼリーのもとと、2のゼラチンを混ぜ合わせたゼリーのもとをゆっくりと注いでいきます。
熱いのでやけどに注意です。
4.冷蔵庫で冷やして固める
冷蔵庫で冷やして、固まるのを待ちます。
このとき、冷やす時間がどれも同じくらいになるように注意。
ゼリーの実験のまとめ方
・実験の方法
・予想
・結果
・分かったことや気づいたことのまとめ
実験の方法では、必要なものやゼリーの作り方の手順を紹介してもいいですね!
予想は、「○○は固まらないと思う」だけではなく、なぜそう思うかまで書くとより良い自由研究に。
それぞれの結果について、写真や絵で紹介し、食べてみたときの味についても記入するといいかなと思います。
ゼリーの実験を発展させてみよう
これだけでは物足りないという場合には、実験を発展させてみると楽しいですね!
・酵素が入っている他の食べ物で作るとどうなるのか?
・生のパイナップルを温めてから使うと、固まり方に違いは出るのか?
・逆に、生のパイナップルを凍らせてから作ると固まり方は違うのか?
・パイナップルをすりおろしてから使うと、固まり方は違うのか?
・パイナップルでジャムを作り、それでゼリーにするとどうなるのか?
・酵素が入っている食べ物を使うとゼラチンの量を増やしても固まらないのか?
ちなみに、酵素が多く含まれている果物は、パパイヤ、イチゴ、キウイ、バナナ、メロンなど。
他の果物も試してみるといいですね!
まとめ
子どもたちの大好きなゼリーでも、しっかりとした自由研究の題材になります。
シンプルな実験にすることもできるし、発展させれば高学年向けにもできます。
ぜひ試してみてくださいね!
その他の自由研究テーマについてはこちらからどうぞ!
↓↓
スポンサーリンク