入学や卒業は人生の節目になりますが、大学卒業は学生から社会人へと変わる大きな節目の時期です。
今までは特に卒業祝いを渡していなかったという場合でも、学生時代の最後である大学卒業に関しては、お祝いをしようと思っている方は多いのではないでしょうか。
親世代から見るとまだ幼い面も見えますが、年齢的にも立場的にも立派な大人。
きちんとしたお祝いをしてあげるためには、基本的なマナーを知っておくのが大切です。
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大学の卒業祝いの祝儀袋の書き方は?
卒業には、新しいステップである「入学」「就職」がセットになっています。
そのため、「卒業祝い」という形で大々的にお祝いをする方はそれほど多くないように思います。
もともと卒業祝いは、身内で祝うためのもの。
今までの努力やがんばりを、身近にいて知っているからこそのお祝いなのかもしれません。
卒業祝いは慶事なので、祝儀袋にいれて渡すのがスマートです。
のし:のし付き
水引:紅白蝶結び
水引の下、中央に贈り主の名前を書きます。
卒業祝いの祝儀袋の中包みの使い方
祝儀袋は、お金を入れるための中包みが一緒に市販されていることが多いです。
中包みは慶事と弔事で書き方が異なりますが、卒業祝いは慶事なので
・表面の中央に縦書きで金額
・裏面に住所と氏名を書く
表面に書く金額は、もし1万円なら『金 壱萬円』のように書きます。
円のあとに『也』はつけません。
祝儀袋の表書きはボールペンでは書かないようにしよう
祝儀袋の表書きは、ボールペンや万年筆、マッキーなどで書くのは失礼とされています。
使い慣れないのでうまく書けないこともありますが、筆ペンや毛筆で書くのが一般的。
とはいうものの、卒業祝いって渡す相手はだいたい身内で親しい仲です。
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マナー本的には「筆ペンじゃないと…!」ですが、実際にはマジックを使われる方もいるんですよね。
ボールペンはさすがに違和感がありますが、「表書きが下手でごめんね」と断りを入れられる仲なら許容範囲なんじゃないのかなという気もしちゃいます。
大学の卒業祝いはいつまでに渡す?
大学の卒業祝いを渡す時期は、卒業式が終わった後、3月中をめどにするといいかなと思います。
大学の卒業式は早く、多くの学校は2月中には終わっています。
2月下旬~3月くらいに思っておけば大丈夫。
大学の卒業祝いの相場はいくら?
私が大学を卒業するときは、もらったお祝いは社会人になってからでも使えるスーツでした。
リクルートスーツとは違って、ちょっとおしゃれな感じのやつ。
ですが最近では、卒業祝いにもらうものの定番は現金。
昨今の”卒業祝い”は、モノからおカネへとシフトしていることが分かる結果となりました。
引用:カルチュア・コンビニエンス・クラブ『卒業に関するアンケート』
他人が選んだものよりは、現金のほうが使い勝手がいいのかもしれないですね。
さてでは、大学の卒業祝いの相場はどれくらい?
お祝い金は成長にしたがって少しづつアップしていくのが通常です。
高校卒業:1万円~2万円
大学卒業:1万円~2万円
一般的には、大学の卒業祝いは1万円~2万円くらいが相場なのではないかと思います。
大学卒業で一人暮らしを始めるならお祝い品にしても
大学卒業を機に、実家を出て一人暮らしを始めるという場合も多いですよね。
ですが一人暮らしをするときって、意外とお金がかかってしまうもの。
だいたいは「このくらいかなぁ」と思っていた予想金額をふわっと上回ってきます。
卒業後に一人暮らしをすることが決まっている場合は、家電製品などの生活用品を卒業祝いにしてもいいかもしれません。
また、社会人になってから使う、ネクタイやベルトなどの実用品でもいいですよね。
大学の卒業祝いは就職祝いと一緒にしてもいい?
大学を卒業して就職する場合、ふたつのお祝いが重なってしまいます。
そんなときにはふたつのお祝いをいっしょにして、『就職祝い』として贈ってもかまいません。
のし:のしつき
水引:紅白蝶結び
大学を卒業しても就職するかどうか分からない場合
大学を卒業しても、なかなか就職することが難しい時代です。
なかには、就職先が見つからないままに卒業を迎える場合もありますよね。
卒業と就職が重なる場合は『就職祝い』として渡すのが一般的ですが、就職するかどうかが決まっていない、もしくは分からない場合は『卒業祝い』として渡します。
卒業までの努力をねぎらう気持ちや、励ます気持ちを込めてお祝いをしてあげるといいのではないかと思います。
お祝いしてもいいのか迷う気持ちもあるかもしれませんが、卒業は1つの節目です。
お祝いをして、気持ちを切り替えて進んでいけるようにサポートできるといいですよね。
まとめ
自分の学生時代のころを振り返って、大学卒業から社会人になる時期って一番不安が大きかったように思います。
何歳になっても、人生の節目を祝ってくれる存在はありがたく思うものですよね。
「おめでとう」と「がんばって」の気持ちがきちんと伝わりますように。
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