大人になるとこどもの日は、GWの日数を増やしてくれる1日っていうイメージが強くなります。
が、子育て家庭にとっては「初節句だわ( *´艸`)」「子どもが喜ぶことを!」と、若干意識する日なんですよね。
こどもの日の過ごし方のオーソドックスなものもなく、「何する?」と思ったりもしますが、食べ物に関してはこれぞこどもの日!というのがあるわけですね。
それが、ちまきと柏餅。
こどもの日の食べ物の由来や意味についてまとめてみました!
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こどもの日の食べ物の由来は?端午の節句の食べ物との違いは?
5月5日は、こどもの日であるとともに端午の節句でもあります。
厳密にはこの二つのお祝いの日は別物で、それぞれに趣旨が違うんですね。
こどもの日は、戦後に祝日法によって定められた国民の祝日。
こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する
性別を限定しているお祝い日ではなく、すべての子どもの幸福を願うもの。
一方で端午の節句は、男児の立身出世や無事を願うもの。
飾られている兜や鯉のぼりも、それらの象徴としてうまれました。
同日であるがゆえに、混同しやすいこどもの日と端午の節句。
「こどもの日に食べるもの」として代表的なちまきや柏餅は、どちらかというと端午の節句に食べるものですね。
こどもの日のちまきは関西で柏餅は関東?
そしてこのちまきと柏餅。
地域によってどちらを食べるかが少し違うと言われてるんですが、
柏餅:東日本
なぜこんなふうに言われているか?
しっかりとした理由が明記されているわけではありませんが
・伝統を重視する傾向の強い関西では、古来からの風習であるちまき好むから
・ちまきは地域によって中身が違い、お菓子としてちまきを食べるのは西日本が多いから
・柏の木は東日本に多く、西日本にはあまりはえていない
いくつかは「こうなんじゃないのかなー?」というのはありますが、あくまでも推測です。
かくいう私はゴリゴリの西日本出身者なんですが、こどもの日はちまきも柏餅も両方ありました。
母も「こっちを食べなさい」みたいなのはなかったので、好きなほうを食べる感じ。むしろ両方食べる。
東海地方に住んでいるときにも、どちらもスーパーで売ってた印象。
東日本に住んでいた経験がないので、そちら方面はよくわかりませんが、「どちらかといえば…」というのはあっても、最近はそこまで明確な棲み分けはないのかなと思います。
日本には子どもの日に食べるものはちまきや柏餅以外にもある
全国を見てみると、こどもの日に食べるものはいろいろ。
ちまきや柏餅以外にも、その地域の定番品があるんですよね。
・長野、岐阜の山間部:朴葉巻(ほおばまき)
・島根県の一部:笹巻
・北海道:べこ餅
地域によっての違いがおもしろいです。
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こどもの日に食べるちまきの由来と意味は?
さてでは、なぜこどもの日にはちまきを食べる風習があるのか?
最近のこどもには、おやつの時間にちまきを食べる習慣はないですよね。自宅で作る方もほとんどいないでしょうし。
こどもの日が近づいてくると、やっとスーパーで見かけることができるちまきの存在。
こどもの日に食べる由来はかなり古く、中国までさかのぼります。
しかもめちゃくちゃ古くて、紀元前278年の戦国時代。
楚(そ)の国の有名な詩人であった屈原(くつげん)は、幼少のころから聡明利発、博識で記憶力にも優れ、天才とも呼ばれていました。
楚の国の国王の側近として仕えており、人々からも慕われる存在。
しかし、陰謀により国を追放されることになります。
そして、祖国楚の首都が秦により陥落されたということを聞き、祖国の将来に絶望し、川へ身を投げます。
それが旧暦の5月5日のことでした。
人々は屈原の体が魚に食べられてしまうことがないよう、魚をおびき寄せるエサとして、川にちまきを投げ入れて屈原の弔いをしました。
そして時は流れて漢の時代。
屈原の霊があらわれ、「投げ入れてもらった供物が悪い竜に食べられて自分の元に届かない」と。
そのため、連珠の葉で包み五色の糸で縛って、屈原の元に届くように川へ流すようになりました。
ここから中国では、5月5日にちまきを作り、親戚や友人知人に配るという風習が生まれました。
そしてその後、中国の三国志の時代に日本にその習わしが伝わり、今の端午の節句になったといわれています。
こどもの日に柏餅を食べる由来と意味は?
一方で、柏餅は日本で生まれた独自の風習。
柏餅が日本に登場したのは、江戸時代の寛永年間、1624年ころからだと言われています。
もともと柏の葉は丈夫で大きなことから、器や蒸し器としての役割を持っていました。
が、端午の節句というお祝いごとの日に食べられるようになったのは、もちろんそれだけが理由というわけではなく。
・柏の葉は新芽が出ないと新しい葉が出てこない
→・子どもが生まれるまで親が死なない
→・家計が途絶えることがない
このことから、柏は子孫繁栄の象徴として扱われるようになりました。
もともと柏の木は『葉守(はもり)の神』が宿ると言われており、樹木を守る存在として認識されていました。
江戸時代は、後継ぎを重んじる武家社会が主流。
健康に育つことへの祈願をこめて、端午の節句に食べられるようになりました。
まとめ
ちまきは端午の節句と一緒に中国から伝わってきた風習。
柏餅は江戸時代に日本で生まれた、独自の文化。
地域によっての違いはあるものの、こどもの日が近づけば、今ではどちらも手に入りやすいかなと思います。
子どもに由来や意味を教えてあげながら食べるのもいいかもしれないですね!
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