七夕飾りの種類や意味まとめ。笹飾りに込められた願いは何?

七夕の時期が近づくと、ショッピングモールなどでも飾りがたくさんつけられた笹を見る機会が増えます。

幼稚園や保育園では、七夕飾りを工作で作ることもありますよね。

見ているだけでにぎやかな気分になる七夕飾り、実は一つ一つに意味があるんです。

折り紙で作る七夕飾り、意味を知っていると違った見方もできるかもです。

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七夕飾りの種類

七夕飾りの代表格でもある短冊は、江戸時代から願い事を書き笹竹にさげるようになりました。

今では笹に飾るのは短冊だけではなく、いろんなものがありますよね。

代表的なものはこちら。

・短冊

・巾着(財布)

・折り鶴

・紙衣(人形)

・吹き流し

・網飾り

・くす玉

・屑籠

・三角つなぎ、四角つなぎ

・輪つなぎ

昔ながらのものもあれば、現代に近づいてから飾られるようになったものも。

どのような飾りをつけるにしても、忘れてはいけないのが笹竹。

日本では昔から竹は、神聖なものとして考えられてきました。

現在でも、神社で行う神事で笹竹を使う場面を見たことがある方も多いのではないでしょうか。

七夕には欠かせない存在である笹竹、一般家庭で本物を用意するのは難しいですが、7月に入ると花屋さんで売っている場合も。

造花の笹竹も販売されるので、ぜひ用意してくださいね。

七夕飾りの意味は?

さてでは、前述した七夕飾り10こ。

順に、「なぜ飾るの?」「飾る意味は?」の答えをまとめていきたいと思います。

短冊を飾る意味

本来は歌詞にもあるように「五色の短冊」を飾ります。

これは中国の五行説にちなんだもの。

※五行説とは「万物はすべて木、火、土、金、水の5つの要素を根源にしている」という説。

五色は、木を青(緑)、火を赤、土を黄、金を白、水を黒(紫)に当てはめたもの。

また、七夕の風習の元になっている中国の「乞巧奠(きこうでん)」では、針に五色の糸を通して裁縫や機織りの上達を願うという話が出てきます。

七夕伝説でもある、織姫の機織りにちなんで「五色の短冊」になったという話も。

どちらにしても、古来中国が起源になっていることが分かります。

巾着(財布)を飾る意味

(‘ω’)「七夕飾りに巾着なんてあったっけ?」

そう思われた方、実は私もあまり見たことがなかったんですよね。

七夕飾りに巾着をさげる意味は、そのまま「金運アップ」「商売繁盛」です。

そして、節約や貯蓄の心が養われるようにという願いも込められています。

折り紙などで巾着を作って飾ってもいいですし、本物の財布を飾ることもあるそう。

折り鶴を飾る意味

長寿の象徴でもある鶴。

江戸時代の教養や遊びの一つとして、折り鶴を飾るようになったという話もあります。

現在では折り鶴をたくさん連ねて飾ることが多いですが、昔は一家の中で一番年長者である人の年の数だけ折ったと言われています。

元気で長生きできるようにと、長寿を願う七夕飾りです。

紙衣(人形)を飾る意味

七夕は、中国の「乞巧奠」と日本に古くからあった「棚機女(たなばたつめ)」が結びついてできたと言われています。

棚機女とは、水辺に建てた機小屋で、豊作をもたらす神の衣類を折る女性のこと。

七夕飾りの紙衣(人形)は、棚機女が折った衣を意味しています。

込められた願いは、「裁縫の上達」「着るものに困らないように」

神の衣なので、笹竹に飾るときは上のほうにさげるようにします。

また、人形の七夕飾りの場合は、子どもの無病息災を願うもの。

これは雛人形などと同様ですね。

子どもにふりかかる災いを、人形にうつすという意味も込められています。

吹き流しを飾る意味

さらさらと風に流れる吹き流しは、七夕飾りの定番ですね!

説はいくつかあり、

・「乞巧奠」で願い事をするさいに飾る7色の糸が変化したもの

・しめ縄に下げられている四角い紙の「四手」が変化したもの

・織姫の糸に見立てているもの

裁縫や技芸の上達を願うという意味が込められています。

網飾りを飾る意味

網飾りは、漁で使われる網を模したもの。

食べるものに困らないように、豊漁や豊作を祝う意味が込められています。

また、幸運を集めるという意味もあります。

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くす玉を飾る意味

吹き流しの上に飾ることの多いくす玉。

この組み合わせは、有名な「仙台七夕まつり」が最初だと言われています。

本来のくす玉は「薬玉」と書き、中国古来の飾り。

薬草を入れて飾っていたことから、災厄をはらい長寿を願うものとされています。

屑籠(くずかご)を飾る意味

七夕飾りを作るときに出た紙くずを、折り紙で折ったかごに入れて飾ります。

整理整頓を大事にするという意味もありますが、モノを大切にする倹約の精神を大事にするという意味も。

三角つなぎや四角つなぎを飾る意味

子どもでも簡単に作れるものとして、七夕に飾ることも多い三角つなぎや四角つなぎ。

昔は折り紙ではなく、布を使って作っていたそう。

そのことから、裁縫が上達するようにという願いが込められています。

輪つなぎを飾る意味

七夕だけではなく、誕生日などのイベントでも作られることの多い輪つなぎ。

簡単に作れるので、子どもがいる家庭では作ることも多いかもしれませんね。

輪がつながっていることから、抱いている夢や願いが消えないようにという意味が。

大切な人との関係がいつまでも続いていくようにという意味も込められています。

まとめ

なんとなく、みんなが作っているからという理由で飾ることも多いですが、実は一つ一つに意味が込められています。

「たくさん飾ったほうがにぎやかになるから~」というだけでももちろんいいですが、込められている意味を知ると、もっと楽しくなりますよね!

七夕の飾りを作るときにはぜひ、子どもに伝えながら飾ってみてくださいね。

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