寒中見舞いは聞きなじみのある言葉ですが、「余寒見舞い」ってあまり聞くことがありません。
ですがこうした季節の挨拶ができるものは、知っておくととても便利!
「余寒見舞いのそもそもの意味って?」「いつからいつまでに送るもの?」「何を書くの?」
余寒見舞いを送る際に疑問を持ちがちなポイントを、まとめて紹介します!
年賀状や寒中見舞いを出し忘れたという方も必見です!
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余寒見舞いって何?由来や意味を教えて!
日本には、いろんな季節のあいさつ状があります。
それぞれその時期に合わせて相手を気遣うことができる、日本の古くからの文化です。
年賀:新年を祝うもの
寒中見舞い:寒さが激しい季節の体調を気遣うもの
暑中見舞い:猛暑での健康を気遣うもの
残暑見舞い:まだ暑さが残る季節の体調を気遣うもの
余寒見舞いも上記と似たような気遣う気持ちを表現するもので、「まだ寒さの残る季節の相手の体調を気遣うもの」です。
暦の上では春になっていても、実際には寒さが厳しい時期が続きます。
年配の人にとっては長引く寒さが体に響くこともありますし、毎日の仕事が忙しい現役世代でも、通勤が辛く感じられることもあるでしょう。
相手の体調を気遣い、健康を祈っていることを伝えるのが、余寒見舞いの一番大切な意味ですね!
二十四節気で見るとさらに分かりやすい「余寒」
余寒見舞いの「余寒」は、文字で見ると「寒が余っている=寒さが残っている」と考えることができます。
これは二十四節気で考えると非常に分かりやすいです。
こちらはまず、1年を8つに分けた八節。
さらに細かく、1年間を24に区切ったものを二十四節気と呼びます。
「冬至」から「立春」までの45日間の中にあるのが、「小寒(1月5日ごろ)」「大寒(1月下旬ごろ)」と呼ばれる季節。
その名の通り、寒い時期ですね!
それを過ぎると立春なんですが、暦上の立春は2月なのでまだまだ寒い。
だから、寒さが残る季節のあいさつ状である「余寒見舞い」を送ろう!ということですね。
小寒の始まりを「寒の入り」、大寒の終わりを「寒の明け」とも言います。
余寒見舞いはいつからいつまでに出す?
前述したように、余寒見舞いは「暦ではもう春なのにまだ寒さが残る季節」のあいさつ状。
そのため、出す時期は「立春(2月4日頃)」を過ぎてから寒さが続くころまで。
いつまで出して良いのかについては、地域によってさまざま。
一般的には2月下旬ころまでと言われていますが、寒い地域では3月に入っても出すことがあるようです。
その地域によって、もしくはその年の寒さによって決めてもいいかもしれませんね!
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年賀状や寒中見舞いの出し忘れのときにも
年賀状を出し忘れてしまったり、喪中なのに受け取った年賀状へのお返しだったりで、よく使われるのは寒中見舞い。
寒中見舞いは、松の内(1月7日)が明けてから立春までの時期に送るとされています。
ですが、長期間家を空けていたりバタバタとしていたりと、寒中見舞いの時期も逃してしまうことだってあります。
そんなときに使えるのが余寒見舞い。
2月末まではこの文言が使えるので、とても便利です!
余寒見舞いの次は何がある?
では「余寒見舞いの時期も逃してしまった!」「余寒見舞いをもらったお返しが間に合わなかった!」
こんなときに使える、余寒見舞いの次ってあるんでしょうか。
いろいろ調べてみましたが、どうやら「~見舞い」というものはなさそう。
余寒見舞いの時期が過ぎたころには、温かさが感じられる春が肌で感じられる季節。
春の時候の挨拶を冒頭に入れたあいさつ状でも、立派な季節の挨拶になります。
・だんだんと春めいてきましたが~
・穏やかな春の陽気が感じられるようになりましたが~
などなど、送る相手との関係性にもよりますが、春の訪れを喜ぶ気持ちを伝えるといいですね!
余寒見舞いのコメント・文例集
余寒見舞いの構成は
・相手を気遣う言葉や近況報告
・締めの言葉
・日付
余寒見舞いはハガキに書くことが多いと思うので、スペース的にもこれくらいの量で十分。
もし手紙にして出す場合は、近況報告の部分を多めにとると良いのではないかと思います。
また、相手との関係性によって、かしこまった表現をしたほうが良い場合、くだけたカジュアルな言葉遣いのほうが良い場合などがあります。
相手に合わせて、語尾や表現を変えてみてください。
文例
余寒お見舞い申し上げます
春とは名ばかりの寒さが続いておりますが、お元気でお過ごしのことと存じます。
こちらも家族全員、寒さに負けず元気に暮らしております。
余寒厳しき時節ではございますが、くれぐれもご自愛くださいませ。
余寒お見舞い申し上げます
まだ厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
おかげさまで、私は風邪をひくこともなく元気に過ごしております。
寒さが和らぎましたら、ぜひお会いしたいですね。
しばらくは寒さが続くと聞きますので、風邪など召されぬようお気を付けください。
余寒お見舞い申し上げます
暦の上では張るとはいえ、厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
丁寧な年賀状をいただきながら、ご挨拶が遅れてしまい誠に申し訳ありません。
すばらしい新年を迎えられたご様子、心からお喜び申し上げます。
まだまだ寒い日が続くと聞きますので、くれぐれもご自愛くださいませ。
余寒お見舞い申し上げます
春とは名ばかりの厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
年始には、丁寧な挨拶状をいただき誠にありがとうございました。
皆様の変わらぬ姿を拝見し、心より嬉しく思っております。
父○○の喪中のため、年頭の挨拶は控えさせていただきました。
まだ寒い日が続くと聞きますので、くれぐれもご自愛くださいませ。
プライベートなことを書きたいときは、封書にしましょう。
まとめ
・余寒見舞いを出すのは立春を過ぎてから、2月下旬までを目処に。
・年賀状や寒中見舞いの変身が間に合わなかったときにも使える。
こういった季節のあいさつ状には、定番の文句やテンプレートが存在します。
それに沿って書くと楽ちんです♪
喪中の人へ送る余寒見舞いはこちらを参考にどうぞ。
https://ameno-ato.com/5017.html
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