こどもの日のお風呂は菖蒲湯に!その由来と効果をまとめてみた

5月5日はこどもの日ですが、同時に端午の節句でもあります。

そして「端午の節句には菖蒲湯に入る」という風習があるんですね。

昔からの風習って、自分がその立場にならないとなかなか知る機会がありません。

こどもの日のお風呂って菖蒲のお湯に入るのはなぜ?

どういう効果があるの?

端午の節句の菖蒲湯についてまとめてみました!

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子どもの日のお風呂は菖蒲湯?その由来は何?

こどもの日でもある端午の節句では、

・兜を飾って

・鯉のぼりを飾って

・柏餅やちまきを食べる

というのが男の子家庭の代表的な過ごし方です。

そしてそこに加わる本格的な風習が、「5月5日に菖蒲湯に入る」というもの。

端午の節句は、別名『菖蒲の節句』ともいわれるほど菖蒲と縁が深いもの。

どうして端午の節句には、菖蒲が関係しているのでしょうか。

5月初旬、まさに端午の節句の時期に盛りをむかえる菖蒲。

菖蒲は昔から邪気をはらう力があると言われており、日本古来の『五月忌み』という物に使われていました。

☆5月忌みとは☆

若い娘たちが、田の神のために神社などにこもって身の穢れを清める風習。

そのときに、邪気をはらうと言われていた菖蒲を使っていたと言われている。

この習わしと、中国から伝わってきた端午の節句が合わさって、今のような端午の節句の祝いになりました。

菖蒲は、厄災をはらうもの、邪気をはらうもの、無病息災につながるものとして、端午の節句にも多く用いられるようになりました。

そして、その時代は武家社会。

「尚武」と「菖蒲」が同じ発音をすることから、好まれて使われたともいわれています。

菖蒲の葉の形が刀に似ていることから、子どもたちが刀の代用品として遊びに使わっていたという話も残っています。

現在とは違い、菖蒲は人々の生活にとってかなり身近な存在だったということがわかりますよね。

端午の節句にはなぜ菖蒲湯に入る?

・お湯につかった柔らかくなった菖蒲の葉を頭にまくと、頭が良くなる

・菖蒲湯に入ると身が清められる

このように考えられて、端午の節句には菖蒲のお湯に入るようになりました。

現在では「菖蒲湯に入る」ということだけが残っているようにも感じますが、昔の端午の節句では、あらゆる場面で菖蒲が登場します。

菖蒲酒を飲み、菖蒲枕で寝る……。

今は昔ほど、端午の節句だからといって菖蒲づくしにする人は少なくなりました。

日本人は入浴が好きなこと、身を清めるというイメージがしやすいことなどから、後世に残りやすかったのかもしれません。

そもそも菖蒲って何?どんな植物なの?

さて、ここで疑問。

(‘ω’)「菖蒲っていったいどんな植物なの?」

身近にある植物とはお世辞にも言えない菖蒲。

5月5日が近くなると花屋さんなどで見かけることもありますが、意識しないとなかなか知る機会ってないんですよね。

こちらが菖蒲。

菖蒲は、池や川などに生えている多年草。サトイモ科、もしくはショウブ科に属します。

ちなみに、きれいな花をつけるアヤメ科の花菖蒲とは別物。

こちらが花菖蒲。

菖蒲園などで花が見ごろになるのはこちらの花菖蒲で、漢方や端午の節句で使われる菖蒲ではありませんので注意。

端午の節句の菖蒲湯にはどんな効果がある?

「邪気はらい」「健康祈願」と聞くと、一種のジンクス的なもののような気がしてしまいますが、菖蒲湯には実用的な効果もあります。

古来から薬草として使われていた菖蒲

現在でも「菖蒲根」として漢方で用いられているくらい、薬としての効果も高いんですよね。

そのため、菖蒲湯に入って健康を願うというのは現実的な方法であるとも言えそうです。

菖蒲は、葉からさわやかな香りがします。

その成分は、テルペン、アザロン、オイゲノールなどが含まれており、血行促進や疲労回復の効果があると言われています。

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その他にも

・冷え性改善

・腰痛改善

なども期待できます。

端午の節句の菖蒲湯の作り方

香りが強い生の根茎や葉を大まかに刻んで、布袋に入れて煮出したものをお風呂に入れるというのが一般的。

煮出すことで菖蒲の精油ができ、その精油と布袋をお風呂に入れることで菖蒲湯の完成です。

この作り方が一般的ですが、

買ってきた菖蒲をそのまま浴槽に入れて手軽にアロマ効果のある香りを楽しんでもいいでしょう。

引用:東洋ガス『季節のお風呂』

買ってきた菖蒲の葉を、ダイナミックにそのままお風呂に入れても雰囲気を味わえます。

手軽に菖蒲湯を楽しみたい場合は、菖蒲の香りを楽しめる入浴剤を使ってもいいですね。

菖蒲は手に入りにくいことがあるので、そういう場合には便利です。

端午の節句には菖蒲とヨモギが一緒に売られることも

端午の節句に菖蒲を買おうと思うと、一緒にヨモギがついてくることも。

ヨモギがついているのは、菖蒲同様にヨモギも、魔よけや厄払いのチカラがあると言われているからです。

ヨモギも漢方として使われているほどの効能があり、各地で薬草として使われていました。

・血行促進

・冷え性改善

・疲労回復

などの効果があり、菖蒲と一緒にお風呂に入れるといいですね。

日本のハーブと言われる菖蒲と合わせて、春の香りを楽しむことができます。

菖蒲の葉と一緒に煮だして使ったり、そのままヨモギをお湯に浮かべたり。

菖蒲と一緒の方法でお風呂に入れると良いかなと思います。

ヨモギをお風呂に入れるときの注意点

ヨモギには陣痛を促進する効果があると言われています。

妊娠中の場合は、ヨモギ湯に入るのは避けておいたほうが無難です。

また、花粉症などのアレルギーがある場合も慎重に。

野生のヨモギを使う場合は特に、よく洗うなどして注意してください。

まとめ

日本には冬至の柚子風呂など、入浴に関する風習が多くあります。

それはただ単に古くからの習わしというだけでなく、実際の効能あってのこと。

なかなか身近に感じることのない菖蒲ですが、こういう機会だからこそ子どもにも風習や効能を教えてあげられますよね。

女の子だけの家庭の場合でも、菖蒲湯なら楽しめるのではないでしょうか。

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今年の端午の節句にはぜひ、春の香りとともに菖蒲湯につかってみてくださいね。

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