小学生の自由研究には、実験するものや調査するものもありますが、その気になればすぐに完成するのが作る系の自由研究。
子どもが興味を持って楽しいと思えたら、長引かずにサクッと終わらせることができるのが魅力です。
「調べる→書く」が好きな子におすすめなのが、オリジナルの地図作り。
いつもの地図作りではなく、昔の方法で作ってみるのはいかがでしょうか。
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小学生の夏の自由研究に地図作り!昔の方法で正しく作ってみよう
地図作りで最初に思いつくのは、やはり伊能忠敬。
日本で最初に全国測量を行った人物で、「大日本沿海興地全図」を作り上げました。
17年かけて作ったと言われる地図の作り方は、一歩ずつ歩いて距離と角度を測っていくという地道な作業の繰り返し。
伊能忠敬の地図の作り方については、NHKの動画が分かりやすいので参考にしてみてください。
【参考】NHK『伊能忠敬の測量方法』
地図について学ぶのは、小学校3年生。歴史の授業が始まるのは小学校6年生。
ですが身の回りにあるものを使って地図作りをするのなら、低学年でも(親の手助けは必要ですが)作り上げられるかなと思います。
地図作りに使うのは、ロープと棒でもOK。
1メートルごと(場所によっては10センチごとや5センチごと)に印をつけたヒモの両端に、棒をつけて、敷地や建物の長さや間隔を測ります。
伊能忠敬は沿岸線のような複雑な地形を測量するときには、角度を測って正確に作成をしていきました。
同じように分度器を使って角度を考えながら作ってもいいですが、「四角い場所の中の配置を正確に書く」ということを前提にすると、少し楽に作れそうです。
また、測量前に見た目の大きさだけで地図を作ってみるのも楽しい。
測量前と測量後で、どれくらい正確さに差が出るかを調べてみると面白いですね!
小学生の地図作りに必要なものと方法
この地図作りでは、
・測量する
・それを記録しておく
という2段階で作業を進めていきます。
難しいのは、測量することよりもそれを記録しておくこと。
分かりやすく記録しておかないと、いざ地図を作成するときに訳が分からなくなっていきます。
記録方法に関しては、大人が横で助言してあげたほうがいいですね!
地図作りに必ず必要なのは方眼紙。
場所の広さに応じて、方眼紙の1目盛りを何メートル(何センチ)にするのかを決めます。
その場所の広さの大枠をまず測り、それからその中にあるものを調べていくという方法が良いかなと思います。
・方眼紙
・棒とヒモを使った測量器
・分度器(必要な場合は)
・筆記用具
・バインダー(あると便利)
小学生の自由研究の地図作りのテーマ一覧
家の中を正確な地図にしてみよう
毎日過ごしている自宅。
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「見なくたって書ける!」と思っていても、実際に測定せずに書くとあやふやなもの。
家の中には曲線が少ないと思うので、書きやすいのもメリットの一つです。
自分の部屋の中を正確な地図にしてみよう
家の中よりもさらに作りやすいのが、自分の部屋の中の地図。
範囲が狭いので、しっかりと測定しながら作ることができそうです!
地図記号を学んだあとであれば、自分の部屋にあるもののオリジナル記号を作って書き込んでもいいですね。
近所の公園の地図作り
いつも遊んでいる公園の地図を、測定して作ってみるのはどうでしょうか。
範囲が広くなるので、家の中の地図を書くよりも難易度高め。
おすすめの遊具や遊び方などを、あわせて吹き出しなどで紹介していっても楽しい地図になりそうです♪
自宅の周りの地図作り
自分の家の敷地内の地図作りも、いつもとは違う発見があって楽しいです。
建物と敷地の間隔や、植えている花などの位置なども、測らずに正確に書くのは難しいもの。
駐車場の大きさや車の大きさも書いてみると、グッとリアルになります。
小学校の地図作り
夏休み中にもし校内に入らせてくれるのであれば、小学校の地図を作ってみても面白そう。
広い場所なので時間はかかりそうですが、みんなが知っている場所なので興味を持つ子も多いはず。
比の計算の勉強を行う6年生なら、白地図と実際に測った長さをもとに、町内や市のだいたいの距離を知ることもできるかも!
グーグルマップを使って、比を使ってみるといろいろな地域の大きさが分かりますね!
小学生の自由研究で作る地図作りのまとめ方
ここはぜひ、伊能忠敬についても触れておきたいところ。
前述したNHKの動画の他、
なども参考にしてみてください。
また、YouTubeでも伊能忠敬のことを分かりやすく説明したものがあるので、そちらを見てみるのもおすすめ。
まとめ方は
・伊能忠敬の測量について
・測量した場所の説明
・測量前と測量後の地図の比較
・分かったことや気づいたこと
実際に地図を作ってみると、思っているよりも大変なことがよく分かります。
まっすぐなものでも大変なので、複雑な形を正確に描いた伊能忠敬の苦労と技術のすごさが身に沁みます。
まとめ
いまや正確な地図は、スマホやパソコンで簡単に見ることができるけど、いざ作るとなるとかなり大変。
低学年は簡単な場所を、高学年は少しステップアップして難易度を高めると、しっかりとした自由研究になりそうです。
その他の自由研究テーマ一覧はこちらからチェック!
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