七五三は古くからの風習が現在まで残っている、大きなイベントの一つ。
11月になると、神社には晴れ着姿の子どもたちを見る機会が増えます。
「古くからの風習」とはいうものの、今ではその家庭に合った形に変化してきていますよね。
時期や年齢を調節して行う方もいれば、七五三自体をしないという選択をする場合も。
(‘ω’)「七五三ってあまり興味ないんだけどなぁ…しなきゃダメ?」
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七五三に興味ないのはNG?みんなしてるの?
子どもの七五三の時期が近づくと、ママたちの間で何を着るか?どこでするか?が話題になることがあります。
わが家の場合も、幼稚園のママ友の間で「数えでやる?満でやる?」みたいな話をよくしたのを覚えています。
こうやって周りが「七五三!七五三!」と言っていると、絶対にしなきゃダメなのかなぁ?と思っちゃいますよね。
2017年に不二家が行った七五三に関する調査によると、「七五三のお祝いをしましたか?」という問いに対して
お祝いをした:88%
お祝いをしなかった:12%
データ引用:ペコちゃんの森『七五三』
さらに地域別にお祝いの有無を聞いたところ、北陸中部地方では実施率が高く、九州地方では実施率が低いという結果に。
地域による差は大きいものではありませんが、その土地によって七五三に対する重要度は違っているのかもしれません。
お祝いの形式は神社への参拝だけではなく、写真や食事なども含まれています。
そのため、「神社で参拝、祈祷してもらう」といういわゆるな七五三だけではなく、会食のみ写真のみという軽い七五三を行う方もいることと思います。
どちらにしても、七五三をしない方は少数派になるのではないかと思います。
ではなぜ、こんなにも多くの方が七五三を行っているのでしょうか。
七五三はなぜしなきゃいけないの?子どもの何を祝ってる?
多くの方はおそらく、なぜ七五三をしているのか?っていう明確な答えを知らないのではないかと思います。
私も調べるまではよく知らなかったですし、それでも子どもの七五三をしたのは「そうするものだろう」っていう意識があったからです。
よく言えば「風習を守ってる」ですが、「みんながしてるから」っていうのが大きい気がします。
七五三が始まったと言われているのは、江戸時代。
当時は「7歳までは神の子」と言われていて、その年まで元気でいられることが少なかった時代です。
そのため宮中や公家では、子どもが無事に成長できるようにとさまざまな儀式を行っていました。
3歳:髪置。3歳までは坊主頭で育て、3歳の春からは神を伸ばし始める。
5歳:袴着。このくらいの年から、袴を着始める。
7歳:帯解。この年齢から帯をつけ始める。
七五三が行われる年齢はそれぞれ、次の成長に向けての階段をのぼる時期。
そのため、今まで育ってきたことへの感謝、今後の健康を祈ってお異彩をするようになりました。
その風習が今もなお、子どもの成長と健康を願う行事となって続いているんですね。
七五三は必ずしなければいけないものではない
上記の七五三の由来を見ても分かる通り、一番重要なのは「子どもの健康を願う」ということ。
願う方法としてオーソドックスなものが神社への参拝というだけで、それ以外がダメというわけではないんですよね。
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風習を重んじる時代ならいざ知らず、各家庭に合わせた七五三が行われている現在は、必ずしなければいけないものではないと思います。
親はいつだって子どもの健康や幸せを祈っているもの。
それを七五三という行事にするかどうかは、親の考え方次第です。
七五三によって子どもの健康が大きく左右されるわけではないと思いますし、こういう行事は気持ちによるもの。
家族全員がしなくてもいいと考えているのであれば、必要ないかなと思います。
子どもの行事って、親と子どもだけのものではないとも思っています。
七五三を行うことを、楽しみにしている祖父母もいると思うんですね。
夫婦の総意は「七五三には興味ない」でも、祖父母は晴れ姿を見たいと思っている場合も。
もし楽しみにしている人がいるのなら、それは親孝行の一環でもあります。
そういったことも考慮してみるのもいいかもですね。
七五三をしないなら他のことをしてあげるべき?
七五三をしない理由として代表的なのは
・めんどうくさい
・七五三をしない地域だった
・自分が七五三をしていないからなじみがなかった
・経済的な理由
・宗教的な理由
本当に家庭によって様々な理由があるんですよね。
そして、積極的にしないと思っている人もいれば、本当はしたほうがいいのかも…と思いつつしない人も。
晴れ着姿で神社に参拝→会食
こういう典型的な七五三でなくても、子どもに「あなたの健康を願ってる」ということを伝える何かをしてみるのもいいかもしれません。
個人的には、「七五三という行事」自体については、子どもにも伝えるべきだと思っています。
形を変えてきているとはいえ、日本の伝統的な行事ですし、無頓着であっても無知にさせてしまうのは良くない気もします。
子どものころに七五三を経験していないと、大人になるまでその行事を知る機会がありません。
七五三をするしないは別として、教養の一つとして教えてあげるといいかなと思います。
七五三には祈祷しないでもできることはたくさん
七五三はしないという選択でももちろんいいですし、親ができる範囲内で祝ってあげるのもいいと思います。
「どの程度までするか?」「何をしないか?」というのは、人それぞれにモノサシが違います。
無理をせず、自分たちの尺度にあったものを選んでいけばいいかなと思います。
七五三の写真だけ撮る
七五三の時期は、成長の節目でもあります。
幼稚園の入園時期と、小学校への入学時期がちょうどかぶりますよね。
参拝はしなくても、その時期に撮影した写真は大きくなってからの思い出にもなります。
子どもの好きなもので食事会をする
外食でなくても、自宅で子どもの好きなものを作ってお祝いでも。
小さいうちは外での食事はたいへんなので、自宅での食事のほうが楽かもですね。
祖父母も呼んでパーティーのようにすると、子どもの記憶にも残るはず。
祈祷しないで参拝だけする
七五三詣りでは、祈祷しないで参拝のみでももちろんOK。
七五三の時期は祈祷待ちが長いことも多いので、小さい子を連れている方には良いかもしれません。
まとめ
・七五三をしないのは、どちらかというと少数派
・今の七五三に、決まった形式はない
・子どもの成長と健康を願うのが何よりも大事
個人的に七五三は、親がいつも子どもに対して思っている「健康と幸せを祈る」という気持ちを、形として表現するものだと思っています。
だから、参拝も写真撮影も必須ではないと思うんですね。つまりは人それぞれっていう。
ですが、何かの形で子どもに伝えてあげたいとも思います。
食事でもいいし声掛けでもいいし、何かがあると子どもは喜んでくれるんじゃないかなぁと思ったりもします。
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