お彼岸には、家族そろって仏壇や墓にお参りをするという方が多いのではないでしょうか。
お参りするとき、仏壇にお供えするときに必要なのがお花。
(‘ω’)「どんな花をお供えするのがいいの?」
お彼岸のお供えにおすすめの花や、花を贈る場合の相場金額についてのまとめです。
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お彼岸にはなぜ花を贈るの?
彼岸(ひがん)は、3月の「春分の日」と9月の「秋分の日」の前後3日間を含めた7日間のこと。
年に二回、春分の日を中心に一週間と、秋分の日を中心に一週間がお彼岸と呼ばれます。
それぞれ、最初の一日を「彼岸入り(ひがんいり)」最後の一日を「彼岸明け(ひがんあけ)」、春分の日と秋分の日を「中日(なかび・ちゅうにち)」と呼びます。
2019年の彼岸:9月20日~9月26日
2020年の彼岸:3月17日~3月23日、9月19日~9月25日
2021年の彼岸:3月17日~3月23日、9月20日~9月26日
2022年の彼岸:3月18日~3月24日、9月20日~9月26日
2023年の彼岸:3月18日~3月24日、9月20日~9月26日
お彼岸はお盆と違い、決まった飾りつけや行事などがあるわけではありませんが、春分の日と秋分の日である「中日」前後に、墓参りなどをするのが一般的。
お彼岸の期間7日間は、それぞれに「正しい行いができるようになるための心がけ」をする日になっています。
その中でも「中日」は、ご先祖様に感謝をする日。
ご先祖様を供養するための日なので、そのための花をお供えする方が多いんですね。
お墓や仏壇に供えご先祖様に感謝を
仏教では、生花は清らかな心を表すと言われているといいます。
お墓や仏壇に花を供えるとパッと華やかになり、見ている人の心も穏やかになります。
ご先祖様の供養になると同時に、私たち遺族の心も癒すのが美しい花なんですね。
遠方に住んでいる場合は親戚などに花を贈る
昔のように親族が近くに住んでいるという時代ではなく、お彼岸にお墓参りや仏壇に手を合わせることが難しいということも少なくありません。
直接伺うことが難しくても、お供え用の花を贈ることで気持ちを伝えることができるのではないでしょうか。
お彼岸に墓や仏壇に供える花のおすすめは?
お彼岸に供える花に「これでなければ!」という明確な決まりがあるわけではありません。
「亡くなってから日が浅いなら淡い色の花のほうがいい」と言われる場合もあるようですが、故人や遺族が好きな花を選べばいいのかなと思います。
赤い花やトゲのある花、毒を持っている花は避けておいたほうが無難です。
トゲがある花:バラなど
毒を持っている花:彼岸花、スイセンなど
また、ツルを持っている花も「からみついて成仏できない」とされるため、避けたほうが良いと言われています。
春の彼岸のお供えにおすすめの花
春のお彼岸のお供えにおすすめの花は
・キンセンカ
・マーガレット
・ボタン
・ストック
どの花も、春が咲きごろを迎えます。
キンセンカ
オレンジや黄色、クリーム色の花を咲かせるキンセンカ。
菊の一種で、華やかな印象です。
マーガレット
春の花といえばマーガレットというくらいに、春の代表的な花。
白だけでなくピンクや黄色など、色も豊富。淡いですが華やかになります。
ボタン
存在感のある大ぶりな花で、品があるのがボタン。
春のお彼岸には牡丹餅(ぼたもち)を供えるので、それに合わせてボタンを供えるのも良いかもしれません。
ストック
縦に連なるようにして咲き、ピンクや紫の花をつけます。
花持ちがとても良いので、切り花としてもよく使われています。
秋のお彼岸におすすめの花
秋のお彼岸のお供えにおすすめの花は
・菊
・リンドウ
・トルコキキョウ
・グラジオラス
春の花は可憐なイメージですが、秋の花は高貴でつややかなものが増えます。
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菊
供花として代表的な菊。
大きな黄色い菊のイメージが強いですが、種類がいろいろあるので好みに合ったものが選べます。
リンドウ
高貴な色と言われる、紫の花をつけるリンドウ。
花束にリンドウを組み合わせると、シックで落ち着いた印象になります。
トルコキキョウ
幅広く、いろんなシーンで使われているのにも関わらず、あまり知られていないトルコキキョウ。
桔梗の仲間ではなく、原産国もトルコではないというハナシ。
種類が非常に豊富で、一重咲きと八重咲きでは同じ種類とは思えないくらいに印象が異なります。
豪華にしたいとき、かわいらしくしたいとき、それぞれの要望を叶えてくれる花です。
グラジオラス
アヤメ科で、縦につらなるように咲く背の高い花です。
葉が剣のようにピンと伸びており、花の色の種類が豊富。
彼岸の供花はアレンジメントでも
わが家のお墓がそうなんですが、お花を供えても持って帰らないといけないんですよね。
造花ならそのままでもいいんですが、生花の場合は持ち帰る必要があります。
そんな場合は、帰宅後に仏壇に供えやすいように、アレンジメントにしておくと便利。
水を吸ったスポンジ(オアシス)付きであれば、お手入れの手間がかかりません。
親戚などに花を贈る際にも、アレンジメントにしておくと贈られた側の管理が楽ちんですよね。
年配の方などでなかなか手入れができない場合でも、供えやすい形にしておけば喜ばれるのではないでしょうか。
お彼岸に供える花の相場金額はどのくらい?予算と知っておきたい注意点
供えるための花を贈る場合、どれくらいの金額のものにすればいいんだろう……。
頻繁にあることではないので、相場が分からず迷ってしまいますよね。
一般的には
お墓に供える花:1000円~
仏壇に供える花:2000円~3000円
お墓に供える花の場合は、花の本数は3本、5本、7本。
ひし形になるようにまとめるので、背の高いストック(春の彼岸に)やグラジオラス(秋の彼岸に)を組み合わせるときれいにまとまります。
仏壇に供える花は、アレンジメントにすると手入れが楽ですよね。
彼岸に供える花の予算は関係や他の親族との兼ね合いも
お彼岸に供える花は、
・故人がなくなってからの年数
・故人との関係性
・他の親族の方が持ってくる花の量
などなど、いろいろなことの兼ね合いで量や金額も変わってくるかなと思います。
他の方と比べて突出した値段ではだめでしょうし、あまりにも花の量が多くなるのも逆に迷惑かもしれません。
地域や宗派によるルールがある場合も
一般的には、彼岸にお供えする花の色や種類に明確なルールはありません。
ですが地域や宗派によっては、避けたい花やしきたりがある場合もあるとききます。
気持ちを込めて贈っても、相手に失礼に思われてしまうのは残念。
困った場合は、現地のお花屋さんに聞いてみるのも良い方法です。
その地域ならではの風習がある場合は、お花屋さんなら熟知しているはず。
親戚にお彼岸のお供え用の花を贈るのはいつまでに?
遠方に住んでいる親戚などにお供え用の花を贈る場合は、お彼岸の初日である「彼岸入り」の午前中に贈ると良いとされています。
もしそれが無理な場合でも、少なくとも「中日」までには届くように手配したいところです。
ギリギリに花屋さんに行っても、希望する花の種類がないという場合もあります。
できれば1週間前くらいには花屋さんに出向き、贈る手続きをしておいたほうがいいかなと思います。
まとめ
・お彼岸の花に決まりがあるわけではない
・避けたほうが良い花(トゲ、毒など)はある
・地域や宗派によってルールがある場合も
美しい花は、故人だけでなく見ている私たちの心も穏やかにしてくれます。
ぜひ良い花を選んでくださいね。
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