少し前までは、小学校の卒業式に袴を着る子って少なかったんですが、最近では増えてきているよう。
うちの子が通う小学校でも、卒業式の日に袴を着ている子は全体の約3分の1ほど。
思っているよりも、袴を着て出席したい子も、袴を着させて出席させたい親も多いんですよね。
でも、小学校の卒業式の袴については賛否が分かれるところ。
小学校の卒業式に袴ってどう思う?
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小学校の卒業式の袴ってどう思う?
うちの子の小学校では、袴は禁止ではありませんが「できればやめていただいたほうが…」というスタンス。
毎年、6年生は卒業式の服装についてお手紙をもらうんですが、それは
卒業式の服装についての指定はありませんが、袴着用の方に関しては、ご家族でよく話し合われて…
という主旨のもの。
袴を着ているとたしかに動きにくいですし、トイレなどで担任の先生の手をわずらわせることもあります。
式の途中に着崩れてしまっても、子ども自身で治せる子は少ないと思いますし、そこでもまた先生の補助が必要になってしまいます。
・裾を踏むかもしれないから危険
・格差を助長する(?!)
などなど、ん?と思うものから、たしかにそうかもなぁと思うものまで、袴に関する賛否はさまざま。
小学校から禁止されている場合は仕方ないですが、禁止ではなく「自粛」などの場合は親としては悩むところではないかと思います。
こういうのって考え方次第だと思うんですが、私は袴が華美すぎるとは思わないし、非常識な服装だとも思えません。
子どもの卒業式なんだから子どもが着たいと思うものを着ればいいし、親がその服装を許容できるのであればなおさら。
各家庭、子ども自身が、その服装で卒業式を無理なく過ごせるのかで決めてもいいと思うんですよね。
小学生の卒業式の袴の割合はどれくらい?
さてでは、実際の卒業式ではどれくらいの子が袴を着用するのでしょうか。
さがの館の調査によると「小学校の卒業式の服装」について
男子
袴着用:7.1%
女子
袴着用:12.7%
3年前と比べて、男女ともに袴の着用率は増加傾向にあります。
『ちはやふる』『あさひなぐ』などの人気で、特に女子は袴を着たいと思う子が多い様子。
卒業式の袴のトラブルや賛否は子どもの幼さも要因の一つ。着させるなら注意しておきたいこと
上記の「さがの館」の調査では、袴の着用に関しての保護者アンケートもあります。
袴を着てもいいと思う:53.5%
ルールを設ければ袴を着てもいいと思う:24.4%
袴は禁止すべきだと思う:22.1%
データ引用:さがの館「人気急増中!3年で変わった小学校卒業式の袴事情」
一方で、明治図書が学校の先生に聞いた「小学校の卒業式の袴をどう思うか?」の調査では、
袴など華美な服装は反対:76%
服装は自由でOK:24%
学校側からは、袴の反対意見が非常に多いという結果になりました。
「華美だから」「派手だから」という意見に関しては、それは個々の感覚でしょ、と。
ですが中には、先生だからこそ思うような反対意見もあり、それこそが袴の「否部分」だと思うんですね。
そしてそのほとんどは、「子どもが小学生でまだ幼い」ゆえにということに起因します。
親としての気持ちはまさにその通りで、一度きりの卒業式なんだから希望を叶えてあげたいと思うもの。
ですがその気持ちだけでは、周りに迷惑をかけてしまうこともあるかもしれません。
袴を着させるのであれば、それに応じた対策を子ども自身ができるようになっていないといけないとも思います。
卒業式に袴を着せるなら子どもに教えておきたいこと
着慣れている洋服に比べて、やはり袴は動きにくいです。
扱いも慣れていないでしょうし、「どこを引っ張ったら着崩れが治るのか?」も把握していないはず。
大人のようには無理だとしても、先生の手を煩わせず、卒業式の段取りを邪魔しないくらいにはなっておくべきだと思います。
袴姿のときのイスの座り方
洋服のときのようにドシーンと座ってしまうと、イスが動いて周りの子に迷惑になることもあります。
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どんなふうに座ったらキレイなのか、事前に確認しておくといいかなと思います。
袴のときの階段の上がり降り
先生が懸念される一つが、階段の上り下りが危険なのではないか?ということ。
洋服に比べると裾が長いので、階段で裾を踏んでしまうと大惨事に。
校内の移動は階段があることが多いと思うので、必ず確認を。
袴のときのトイレの行き方
袴着用時のトラブル第一位の、トイレ。
学校についてから卒業式が終わって袴を脱ぐまで、一度もトイレに行かないというのはなかなか難しいですよね。
ですが、親も先生も、6年生のトイレについていくわけにはいきません。
袴を着るなら、トイレは必ず一人で行けるように確認させましょう。
裾がつかないようにしなければいけないので、和装用のクリップ(強度がすごい)を持たせておくと安心です。
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袴で和式トイレはかなり大変。
大人でも、裾を汚さないように行くのは難しいくらいなので、子どもには無理かもしれません。
学校に洋式トイレがあるかどうか、あらかじめ子どもに確認させておきましょう
袴が着崩れたとき
袴の着崩れは、「襟元がゆるむ」「袴がずり落ちてくる」の2パターンが多いかなと思います。
自分で完全に治すことは無理にしても、「ここを触れば治る」という場所だけは教えておくといいかなと思います。
着付けたときに、子ども自身に触らせて、「ここを引っ張ればここが締まる」というふうに伝えておきましょう。
小学校の担任の先生にも袴対策を伝えておくとなお良い
袴で卒業式に出るうえでの対策が子ども自身にできれば、それを先生に伝えておくとよりベター。
今年の卒業式は袴で出席する予定です。
階段の上り下り、トイレの行き方、着崩れの治し方など、できる範囲のことはすべて自分で行えるよう、事前に対処しております。
できるだけご迷惑をおかけしないようにしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
連絡帳などに書いて、きちんと対策済みであることを伝えておきましょう。
まとめ
私は着物文化が好きなので、子どもが袴を着たいというのであれば大賛成です。
ですがそれは、袴を着ていても自分のことを自分でできるという前提があってこそ。
しっかりと子どもにできなければいけないことを伝えて納得するのであれば、袴着用も問題ないんじゃないかと思います。
「袴で卒業式に出席させてみよう!」という方は、こちらも参考にどうぞ!
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