最近では葬儀の形も変わってきているらしく、昔の葬儀を知らない私から見ても、「そういうものなの?」と思うこともたくさん。
家族葬も多くなっていると聞くし、香典辞退もそれほど珍しくないとか。
わが家では少し前に身内の不幸がありまして、そのときは家族葬にしました。
そして、香典辞退という形にもしたんですよね。
「香典辞退はこんなふうにする」というレクチャーはあっても、実際に香典辞退にした人の話ってあまり聞くことができなかったので、わが家の体験談を書きたいと思います。
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家族葬で香典辞退にしたときのわが家の話
家族葬にどこまでの近親者を呼ぶのかには、明確なルールがあるわけではありません。
わが家の場合は、故人の配偶者や子ども、兄弟姉妹までに声をかけました。
ですがその地域に長く住んでいると、人とのつながりも生まれているし、家族葬といっても身内以外の人が一人も来ないということはありえません。
家族葬という小規模な葬儀にしましたが、ご近所の方や友人などの参列者は、身内の人数よりも多かったんですね。
想定していた葬儀ではなかったけど、故人のために集まってくれる人がいるということは、遺族にとってはありがたいことでした。
香典辞退に関して、わが家は
・身内の方からの香典はありがたく頂戴しておく
・身内以外からの香典は辞退させていただく
という方針をとっていました。
参列者の負担を減らすという意味もありますが、後々の香典返しなどの手間を思ってのこともあります。
そもそも小規模な葬儀なので、予算内でおさまるだろうと思っていたのも理由の一つ。
地域差があるようで、特に関西地方では香典辞退をしている葬儀がとても多いようです。
供花、供物はお断り:香典は受け取る
ご厚志お断り:香典、供花、供物すべてお断りする
香典辞退をどのように伝えるか?
わが家の場合、香典辞退をしたい相手方は主にご近所の方たちでした。
慣例的に、町内の方からは香典辞退をしているということもあり、葬儀会場が近いということもあり、亡くなって通夜と葬儀の日程が決まった時点で、町内会長さんにお伝えしました。
普段から仲良くしていた方だったということもあり、香典辞退の旨と日程をその日のうちに各家庭に伝えてくれました。
葬儀会場や受付の方にも香典辞退の旨を伝えておく
香典辞退と伝えていても、やっぱり香典を持ってこられる方もいるんですよね。
そういうときのために、葬儀会社や受付担当の方には事前に香典辞退している旨を伝えておきます。
そうしておけば、受付に香典を提示された時点で、受付の方が受け取らずにお返ししてくれます。
わが家は香典のみ辞退していて、供花や供物、弔問などを辞退していたわけではありません。
そのため
(‘ω’)「弔問やお供えなどは辞退されていませんので、喪主様にまた話をしてみてください」
などの声掛けをしてもらいました。
実際に、親しいご近所の方の中には、少し落ち着いてからお供えものを持参して弔問に来てくれる人もいました。
直接香典辞退を伝えるときの言い方は?
遠方に住んでいて郵送で香典をいただいたなどの場合は、そのままありがたく受け取ることにしていました。
送り返すのは失礼ですしね。
ですが葬儀の場や後日など、直接香典を渡されることも何度かあったんですよね。
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「身内以外の方からは香典を受け取らない」という方針だったので、やんわりと断ることに。
(‘ω’)「ご厚意はありがたいのですが、故人の遺志を尊重しまして辞退させていただいております。」
(‘ω’)「お気持ちは嬉しいのですが、香典は辞退させていただいております。」
気持ちはありがたいと思っていることをまず告げて、故人の遺志であることを伝えました。
このように言うとだいたいの方は香典をしまってくれるのですが、「気持ちだけでも」ともう一度差し出される場合もあります。
この辺の駆け引きって難しくて、どこまでお断りするのが正しいのかってとても微妙。
2度断っても差し出される場合は、そのまま受け取って、あとで香典返しでお礼をしました。
家族葬で香典辞退した相手にも会葬御礼は必要?
会葬御礼とは、通夜や告別式に来てくれた方たちに感謝の気持ちを込めて渡すもの。
香典返しとは違うものなので、香典をいただいていない方にも会葬御礼は渡しました。
会葬御礼は葬儀場で手配してくれることが多く、中身の品に関してもオーソドックスなものを用意してくれています。
わが家は通夜と告別式は別の品物にして、
告別式:コーヒーとクッキーのセット
どちらも価格は500円くらいでした。
家族葬の場合の会葬御礼の数
会葬御礼とは、お通夜や告別式に参列してくれた方たちにお渡しする、ちょっとしたもの。
家族葬の場合は、会葬御礼の数について悩むこともあるかなと思います。
「家族葬なんだから、そんなに数はいらないんじゃない?」
私もそう思ってたんですが、やっぱりご近所の方や友人の方なども参列してくれます。
結果的に50人近い人が来てくれて、小規模とはいえ家族葬とは呼べないにぎやかな葬儀になりました。
葬儀会場によっては、「会葬礼状は買い取りだけど、会葬御礼は引き取ります」という場合もあります。
多めに頼んでおいて、余った分は葬儀会社が引き取ってくれるというやつ。
ここらへんも事前に話を聞いておいて、そのうえで数を調節するといいですね!
香典辞退した方が弔問で供物をくれたときのお礼はどうやる?
香典辞退を伝えた方の中には、後日、線香をあげるために弔問に来てくれた方が何人かいます。
手ぶらで来られる方はやはり少なく、お花やお菓子などの供物を持参してくれるんですよね。
そんな方たちにも、基本的にはお返しが必要です。
会葬御礼をとっておいて、弔問してくれた方にそれを渡すというケースもあるそうですが、わが家はそうはせず。
というのも、通夜や告別式に参列してくれた方が、供物を持って弔問に来てくれるというパターンが多かったからです。
同じものを渡すのも…という感じがしちゃったんですよね。
わが家は弔問で供物やお花をいただいた方へのお礼は、四十九日を待ってからそれぞれにお返しをしました。
金額的には1000円~2000円くらいのお菓子やタオルなど。
ご近所の方だったので、自宅に届けに行きました。
郵送で供花などを自宅に送ってくれた方への御礼
中には遠方に住んでいて、香典辞退をしているということを伝えると、お花を送ってくれた方もいました。
そのときは、香典返しと同じようにお返しの品を送りました。
失礼かとは思いながらも、ネットでその花(ブリザーブドフラワーだった)の相場を調べて、半額のものをお返し。
まとめ
香典を辞退したとしても、いただく香典をゼロにすることはなかなか難しく、家族葬とはいえ、身内以外の方の参列もやはりあります。
人同士のつながりって小さいものではなく、いろんな人と交わって生きているんだなと実感します。
わが家は香典辞退にしていても、故人の友人などからの香典はありました。
郵送でいただいた香典を返すわけにはいかないので、受け取ったものもあります。
お礼を渡す場面もきっとあると思うので、それも含めて考えておくといいかなと思います。
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