高学年が近づくと、だんだんと増えてくる学習塾の話題。
私が子どもの頃は、塾通いって中学受験する子だけのものだったんですが、最近はそうでもないんですよね。
「みんなが行っているなら行かせるべき?」「うちの子だけ遅れちゃうかも!」
親はやっぱり心配になっちゃうんですよね。
全国の平均を踏まえ、わが家の地域でのリアルな小学生の塾事情などの紹介です!
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小学生の塾は中学受験しない子でも必要なのか?
おそらく多くの家庭での子どもが、何らかの方法で学校外での学習をしていることと思います。
例えば通信教育だったり公文だったり、親が用意した市販教材だったり。
「学校以外の勉強」という点では変わりないんですが、その方法が「学習塾」になると、ママ友同士の会話の中でもちょっと異質なものになるんですよね。
「ベネッセで勉強してる」と「塾で勉強してる」は、なんとなく違う。なんでだろう。
補習塾は学校の授業の復習やテスト対策などで、成績アップを狙うための塾です。
平成20年8月に発表された文部科学省の統計によると、小学生の通塾率は
小学1年:15.9%
小学2年:19.3%
小学3年:21.4%
小学4年:26.2%
小学5年:33.3%
小学6年:37.8%
10年前の時点ですでに、高学年に関しては30%前後の子が塾に通っているということに。
1年生から6年生になるにつれて、学習塾の割合が増え、通信教育の割合が減っていきます。
ですがこの数字の中には、中学受験をする子もしない子も、一緒にカウントされているわけですね。
じゃあ、中学受験しないのに塾に行っている割合はどのくらいなのかというと、こちら。
古いデータですが、2006年に行われたベネッセの調査によると
さまざまな学習塾へ通塾している小学生は36.5%と、4割弱に達することがわかる。
通っている学習塾のタイプは、「補習塾」が15.2%、「進学塾」が14.3%とほぼ同じ値になっている。
引用:ベネッセ総合研究所
年代や調査母体が違うので正確な比較はできないですが、通塾している小学生の半数が受験を考えていない子という結果に。
ザックリとした平均をとると、高学年の30人クラスの中で10人ほどが通塾しており、その中の5人は受験を考えてはいないものの塾通いをしているっていう感じでしょうか。
多いようなそうでもないような、まあでもけっこうリアルな人数なのではないかなと思います。
わが家の地域で受験しないけど塾に通う小学生
わが家はわりと教育熱心な方が多い地域に住んでいるんですが、小学生から塾に通う子はちょくちょくいます。
中学受験用の進学塾ではなく、いわゆる補習塾に通う子もちょくちょく見かけます。
そういう子の多くは、実情はともかくとして保護者が、
・学校の授業についていけていないと思っている
・このまま中学校に入るとついていけなくなると思っている
というパターンが多いかなと思います。
「補習塾」なので、学校の授業で理解できなかった部分を補うという性格が強いですもんね。
だから基本的には、授業についていけるのであれば小学校から学習塾に通わせる必要はないかなと思います。
通信教材や市販教材で理解ができるのなら、早いうちから塾が必要というわけではないですよね。
ただそういうのも、地域によって差があるものと思います。
例えば中学校のレベルが高い場合は、しっかりと準備しておかないと最初から置いていかれるということもあるのかも。
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小学生のうちから塾に入っておかないと、中学生になってからだと満席で希望の塾に入れないということもあるのかも。
先輩ママなどに、中学校の状況などを聞いてみてもいいかもですね。
受験しない小学生の塾はいつから始めるべき?
周りの子たちの塾通いを知るたびに親は、「うちの子はいつから塾に行かせようか?」と思うもの。
塾って行き始めたら行き続けないといけないし、費用もかかるんですよね。
できれば開始時期は遅くしたいけど、取り残されるくらいまで遅れさすことはできないし。
塾の開始時期に関しては、「みんなが」「周りが」よりも重要なのは、親の考え方や本人の能力や性格です。
中高生になると勉強もシビアな競争になるし、受験が控えているので学習量を増やすためや指導を受けるための塾は必須になるかと思います。
ですがまだ小学生。
中学受験をしないのなら、少なくとも中学生までは、やりたいことをやってのびのびと生活することができます。
学校の授業についていけず親もサポートができないなら
「学校の授業についていけない」「親が学習のサポートができない」
この二つが重なったときが、通塾を考えるきっかけになるのではないかと思います。
もし学校の授業にきちんとついていけているのなら、塾は不要かな。
授業についていけなくても、親がきちんとサポートしてあげられるなら、塾はいらないかな。と、思う。
高学年になると、親に教わることを嫌がる子も出てくるし、強制的な学習の場がないと学べない子もいます。
子どもの性格や家庭環境によっては低学年の頃から必要な子もいるかもだし、一方で、必要のない子もいます。
どっちが良いというわけではなく、向き不向きなのかなと思います。
受験しない小学生の塾通いは5年生からぐんと増える気がする
上記の文科省の調査でも、5年生から通塾割合が30%を超えます。
私の周りのママ友さんたちの話でも、5年生あたりから通塾する子がグッと増えたように感じます。
勉強が難しくなり始める時期、加えて、中学入学準備が視野に入り始める時期だからかもしれません。
小学校のテストで思ったような点数がとれず、親がサポートしてあげる時間がないという場合は、5年生前後を目安にするといいのかも。
授業についていけていて、自宅でしっかりと学習習慣をつけられる子は、中学入学前の春休みからでもいいような気がします。
これもまた地域差がありますが、中学に入っても塾に入ってない子もいますしね。
必ずしも小学生から塾通いをしないと出遅れるというわけではないと思います。
中学受験しない小学生の塾通いにかかる費用はいくら?
さて、保護者にとっては一番の関心どころである月謝。
中学受験をしない子のための小学生の補習塾は、いったいいくらくらいかかるんでしょうか。
平成28年度文部科学省の『子供の学習塾費調査』によると、公立小学生の年間の学習塾費用は
1年生:25,392円
2年生:27,448円
3年生:32,626円
4年生:62,453円
5年生:98,413円
6年生:94,813円
データ引用:文部科学省『子どもの学習費調査』
1か月に換算すると
1年生:2,116円/月
2年生:2,287円/月
3年生:2,718円/月
4年生:5,204円/月
5年生:8,202円/月
6年生:7,901円/月
こちらの調査には通塾していない家庭も母数として入っていて、中学受験をする子も入っています。
そのため、費用はあくまでも目安です。
わが家が住んでいる地域の補習塾の相場は、1か月でだいたい1万円~1万5千円ほど。
長期休みには講習があり、そのときには別途費用が発生します。
学年が上がるごとに月謝が変わり、中学校に入学するとさらに費用があがります。
地域によって差はありますが、小学生の補習塾は1万円前後というのが平均値ではないかなと思います。
まとめ
子どもによって、塾が良かったり通信講座が良かったり、さまざまだから余計に悩んじゃうんですよね。
わが家はおそらく、受験しないのなら自宅学習を選択しそうですが、それも高学年になったときの子どもの様子と相談ということになるのかも。
費用も時間もかかるものなので、じっくりゆっくり考えてみてくださいね。
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