年度が終わりに近づいてくると、転勤辞令や内示が出る人が増えてきます。
転勤族なのでいつかは引っ越さなきゃってのはわかってるんですが、なんでしょう。
覚悟はしてても毎回ドキッとするし、9割がた心が折れます。
でも母親である私にとって、一番気にしなきゃいけないのは子どものことなんですよね。
自戒の意味も含めまして、転勤辞令→転校に至るときの子どもへのケアについてです。
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転校するときの子どもの気持ちは?不安がないわけがない
私の育った家庭は転勤族ではなく、転校も引っ越しも経験したことがありません。
一方で、私の旦那さんは中学校までガッツリの転勤族家庭で育ってきてるんですよね。
旦那さんの最後の転校は5年生のときだったようですが、旦那さんのお兄さんは中学校で転校してます。
すごいですね、最初に聞いたときは特に何も思わなかったけど、自分の子どもの年齢がそれに近づいてくると、「よく移動したね」って思っちゃいます。
私は自分に転校経験がないもんだから、子どもの気持ちに関してはすべて推測でしかありません。
「こう思うだろうなぁ」「こういう苦労をするんだろうなぁ」
だいたいはネガティブなほうを向いちゃうんですが、まぁ心配だからね、そういうことにもなるさ。
当の本人たちはというと、そこまで深刻に考えているわけではなさそう。
(‘_’)「まぁ、別にいいよ」
(‘ω’)「今より大きい家に住めるならいいよ」
上の子なんて高学年で、友達関係とか気になる年齢だろうと思うんですが、わりとドライ。
下の子に関してはもはや、距離の感覚すらつかめていないしまつ。
まぁそれはそれとして、旦那さんに5年生での転校当時のことを聞いてみると、これまた「あんまり覚えてない」なんですよね。
掃除時間に一人だったこととか、休み時間何するか迷ったこととか、断片的には覚えているようですが、その記憶が辛いこととしてはインプットされていない様子。
もちろん個人差もあるんでしょうけど、そしてきっと当時は居心地の悪さを感じてたんでしょうけど、転校するときの子どもの気持ちは悲観的なものだけではないのかも、とも思う。
転校を嫌がらなくても不安じゃないはずはない
でも、転校を嫌がらないからといって不安じゃないっていうわけではないはず。
誰も知らないところにポイって放り込まれるのを想像して、期待だけが膨らむわけがないじゃんかって思います。
私なんてコミュ障気味だから、よっぽどです。恐怖しかないさ。
うちの子、普段は「転校なんていつしてもいいけどねー」なんて軽く言っちゃうんですが、かつてこんなことを。
「転校した学校、○○ちゃん(ちょいイジワルな子)みたいな子ばっかだったらどうしようね」
やっぱり折に触れてそういう不安が、ちらっと頭をよぎるんでしょうね。
そういう心境を「不安」の一言ですませていいのかどうかは分からないけど、100%晴れた顔だけで行くわけではないってことだ。うん。
転校を子どもに伝えるタイミングは?
わが家は物心ついたときから、「うちには引っ越しがあるからね」と口酸っぱく言ってきました。
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この場所にずっといられるわけではないし、永住地だと思わせるのも酷かなとか思って。
だから「転校を子どもに伝える」という意味では、常にそのタイミングなわけですね。
おそらく内示が出た段階で、転校だよっていうと思います。
てか、子ども自身も「今年くらいに出そうだよねー」という感じなので、それなりに覚悟をしているような気もします。
例えば、楽しみにしている学校の行事があった場合。
「この学校での行事はこれが最後」と思うか思わないかで、熱の込め方が違ってくるんじゃないかとか。
友達との接し方についても、変わってくるんじゃないかとか。
そんなふうに思うんですね。
低学年のうちはそうでもないかもしれないけど、高学年になったら蚊帳の外においてはいけない気がする。
ショックでしょうけど、転勤族なのはもう仕方ないことだと思わないといけない。
転校する子どもの心のケアはどうやってすればいい?
大人も大人なりに、引っ越して環境が変わるのはしんどいし、慣れた地域から離れるのは嫌なものです。
でも、そうは言っても大人ですしね。
ママ友が~とか、孤独で~なんつっても、大人だしまぁなんとかなる面もあるんですけど、子どもはね。
子どもは違うんだろうと。
小学生の子どもの世界ってものすごく狭くて、家庭の中と学校が9割を占めるじゃないですか。
高学年になるにつれて、どんどん学校の割合が大きくなっていくだろうし、その大半部分が変化しちゃうっていうのはやっぱり、超重大事件です。
でですね、それならば親としては、親の都合で転校させちゃう子に対するケアは必要です。
でも一体どうやって?っていう。
推測でしか子どもの気持ちは分からないし、発する言葉が本音なのかどうかも分からない。
思春期をむかえて、「自分の子どもを100%は理解できない」っていうのが私の前提になりつつあります。
親はいったい、どんなケアをしてあげられるんだろう。
子どもの転校ストレスに親がしてあげられることは
幼稚園のときのように、親が子どもの友達を見つけてくるわけにはいかない。
学校での子どもの様子に介入するわけにはいかない。
転校に関して親はかなり無力なんですが、それでもできることと言ったら、居心地の良い空間を作ることだけです。
そしてそれこそが、子どもの転校ストレスを軽減させる方法なんじゃないかって思うんです。
他人に気を使いすぎる上の子はおそらく、神経をすり減らして帰ってくるだろう。
嫌なことがあっても、簡単には口に出さない年齢ですし。
うまく輪に入られずに、一人で悲しい気持ちになることだってあるだろう。
がんばって学校に行って帰ってきたときに、笑顔で迎えてあげられるように。
子どもにとっての「楽しみ」を、一つでも多く用意してあげられるように。
それくらいしかないんだよな。親ができることなんてそれくらいしかない。
転勤を少しでも楽しめるように:まとめ
私自身はちっとも楽しくないですが、子どもたちにそれは見せないようにしています。
うそ、ときどきできてなくて「いやだなー」って言っちゃいますけど。
(‘ω’)「次の転勤先では遊園地の年パス買っちゃおうぜ」
(‘ω’)「大きい家に住んで、ペットとか飼っちゃう?」
楽しみが増えるとそれだけ、心の負担も軽くなるんじゃないかっていう気がしてる。
という話。
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