転勤族の親にとって、一番の気がかりはやっぱり子どものことです。
人見知りの私にとっては、自分に対しての不安ももちろんあるんですが、子どものことに比べたら屁でもない。(失礼)
お勉強のこともそりゃあ気になる。
でもやっぱり重要なのは「子どもが楽しく暮らしていけるかどうか」なんですよね。
友だちはできるんだろうか。うまく馴染んでいけるだろうか。
うちの長女は、半年くらいでしょうか。まったく馴染めない時期がありました。
そんなときに学んだ、私なりの「親としての見守り方」について。
転勤した小学校で子供が馴染めない…親としてできることはなんだろう
わが家の長女は、幼稚園のときにも転園してますが、小学校でも転校してます。
この時期だけ、スパンが短かったんですよね。ちょっとかわいそうだった。
でですね。
長女、半年くらい全然馴染めなかったんですよ。もう、全然です。
転勤族の多い地域で、同じ時期に引っ越してきた同学年の子はいるはず。それでも。
帰宅時間に合わせて外を見てると、一人で下を見ながら帰ってくる。
家に入っても、暗い顔をしてる。学校のことをなかなか話したがらない。
おそらく、これが1週間くらいだったら「心配だ…」で、私の気持ちも終わってるんだと思うんですよ。
でもこれが半年続くって考えてみてくださいね?
私自身も、すぐに馴染める性格じゃないから、自分のこともいっぱいいっぱい。
下の子がいるから、そちらにも手がかかる。
旦那さんは激務でほぼ愚痴れないので、私の中に不安やら憂鬱さやら、モヤモヤが溜まっていく。
そんな中での、長女の毎日の暗い顔。
長女もツライはず。それは分かってるつもりなんですが、もう私が息が詰まってしまう。
長女と同じ時期に転勤してきた子は、もうたくさんの友だちができてたりしてですね。
それを見てると、全然関係ないのに私が焦ったりしてきてですね。
こんなこと言うべきじゃないって分かってたのに「友だち作ればいいじゃん」とか言って。
それができないから暗い顔してるってわかってるのにね。ホントひどい母親だよ。
転勤後の子どもへのケアは
そんなときに助けてくれたのは、同じマンションに住んでいる先輩転勤族ママでした。
学年はかなり上だったんですが、どうやら長女と同じタイプの娘さんがいるらしく。
「大丈夫-?」と声をかけてくれたんですね。
相談してアドバイスをもらって、そこで学んだのは、親ができるのは居心地の良い家を作ることだっていう。
親には、子どもが学校でどんな生活をしているか、リアルに知ることはできません。
幼稚園でもそうですよね。
先生から聞けることは小学校よりは多いけど、それでも「実際のところ」は分からない。
知らないから「話しかけ方が悪いんじゃない?」とか「がんばらないからじゃない?」とか。
自分のことは棚に上げて思っちゃうんですよね。
でもきっと、子どもは子どもなりにがんばってる。
どんどんと友だちができていく転勤組を見て、きっと本人も焦ったりしてる。
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「寂しい」「不安」「一人ぼっち」そういうのをまるっとまとめての「暗い顔」
今、学校がうちの子に、「暗い顔」でしかいられない場所であるならば、
親ができることは、せめて家では「暗い顔」をしなくてもいい環境を作ること。
家に帰ったら受け入れられるという気持ちを、本人に持ってもらうこと。
余計な口を出さない。求められてないのに、下手なアドバイスをドヤ顔でしない。
「見守るだけ」というのはとてもつらくて、親としてはやるせない。
でも、少しでも子どもが心がやすまる場所を。
助けて欲しいと思ったときに、「助けて!」と言える環境を。
親がまずするべき転勤族の子どもへのケアは、こういうことなんだと思いました。
転勤で子どもの性格は変わっていく。より強く、たくましく
そんな長女ですが、いまやすっかりたくましくなりました。
一人でいることが気にならない。
嫌なことは嫌だとはっきり言う。
知ってる人が誰もいない場所でも物怖じしない。
初めて会う人にも平気で声をかける。
「うちは転勤族だよーまたお引っ越しがあるよー」と言っても、「いいよー」と。
私は意地悪なんで、「いじわるな子がいたらどうする?」「友だちできなかったらどうする?」とか聞いてさ。
(・∀・)「いじわるな子とは友だちにならないからいいよ」
(・∀・)「友達できなかったら一人でいるからいいよ、私一人でも大丈夫だし」
(・∀・)「てか、転校生と友だちにならないとか、その学校にいる人のほうがおかしいよね」
うむ。ホントにたくましくなった。見違えるようになったよ。母はタジタジだ。
転勤を機会に…かどうかはわからないけど、子どもの性格は変わります。
小学校に馴染めなかったあの半年間は、私にとってはツライ記憶しかないけど、必要な期間だったのかもしれません。
自分と周りの人との距離のとり方とか、どういう付き合い方をしていくのかとか。
暗い顔をしながらではあるけども、必死に考えていた半年間なのかもしれません。
長女の頭の中は分からないけど、変化のために必要な時間だったのかもとも思う。
転校先での子どもの様子が不安という方へ
私はまったく模範的な母親でもないですし、ベテラン転勤族ママでもありません。
が、わが家の子どもたちの経験から一つだけ。
「母親が楽しそうにしてる」ってものすごく、子どもにとっての支えになるって思います。
長女が暗い顔をしていた時期、同じように暗い顔で出迎えていた私は、失敗例です。
あのとき、(・∀・)「おかえりー♪おやつはパンケーキよー♪」くらいであるべきだった。
もちろん、先生に様子を聞いたり、子どもからそういう話題をふられたら聞くけども。
何も知らないふりをして、子どもを見守るってきっとある時期には必要なことだなと。
幼稚園児だとまた違うかもですけどね。小学生くらいになると、自分で考えることも増えますし。
とりあえず、目下の私のミッションは
「次の転勤先、どこだろう?楽しみだねー(引っ越ししたくねぇー!)」
「次のとこではもっとおいしいものあるといいねー(引っ越ししたくねぇー!)」
裏の感情をうまく隠し続けることだな。
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