年末には家族そろって年越しそばを食べる方は多いですよね。
古くから続いている日本の慣習ではありますが、年末の忙しい時期、簡単なもので夕食がすませられるので、主婦としてはありがたい限りです。
ですが、毎年「どうしようかなぁ」と思うのが、年越しそばの具材。
どんな具材がおすすめ?その具にはどんな意味があるの?
今年の年越しそばに入れたい具を、ここでズバッと決めてみてはいかがでしょうか。
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年越しそばの具材の種類とその意味は?
年越しそばを食べるようになった理由は諸説ありますが、そのほとんどが「縁起をかつぐ」というもの。
新年を気持ちよく迎えようというものなんですよね。
その前提があるから……かどうなのかは分かりませんが、年越しそばには決まりごとがあるわけではありません。
・温かいそばでも冷たいそばでも、どちらでもいい
・地域によっては食べる日(年末?年始?)も違う
もちろん、年越しそばに入れる具材についても決めごとがあるわけではなく、各家庭で好みのものを入れるという感じ。
地域によって、家庭によって「うちはコレ」という定番がある方もいるかもですが、基本的には決められているものではありません。
わが家の場合は子どもがいるので、子どもが好きなものを入れることが多いです。
が、私の実家では縁起をかついだ具材であることが多いです。
各家庭によってそれぞれなんですが、じゃあどんな具材があるのか?
意味があるものはそれも含めて紹介します!
縁起をかつぐ年越しそばの具材
エビの天ぷら
そばの具材として定番であるエビの天ぷら。
これがあるとそれだけで、年越しそばがグッと豪華になりますよね。
海老はおせちにも入る通り、縁起が良いと言われている食材の一つ。
腰が曲がっているように見える姿は、長寿の象徴として考えられています。
ニシン
ニシンは二親と語呂合わせのように考えると、二親=両親。
子宝の縁起担ぎとして食べられることの多い食材です。
甘辛く煮たにしんをそばの上にのせるというニシンそば、発祥は京都と言われており、現在でも京都では年越しそばにニシンを入れる家庭が多いのだとか。
油揚げ
きつねそばでご存知、油揚げ。
油揚げは、金運アップや商売繁盛を意味する食べ物でもあります。
その理由は、商売繁盛の神様であるお稲荷さんの使いであるキツネの大好物が、油揚げだから。
甘く煮た油揚げは子どもが大好きな具材でもあるので、新年の仕事運や金運アップを願って年越しそばに入れるのもいいかも。
卵を入れて月見そば
油揚げと同様に、卵もまた金運アップを意味する食材の一つ。
黄色い黄身が、「黄金」を連想させるため縁起物として考えられています。
鶏肉
私の実家では、年越しそばの具材は毎年鶏肉が入ります。
ニワトリは「明けの鳥」とも呼ばれるように、新年を迎えて日の出とともに鳴きます。
最初に鳴くことから、ニワトリは縁起の良い動物と言われ、伊勢神宮でも神の使いとして考えられています。
さっぱりとしたそばに鶏肉が入ると、こってりとうまみが増しておいしくなるのでおすすめ。
カモ肉で鴨南蛮
「鴨が葱を背負って来る」というのは、良い話が二重三重にやってくるという意味。
夫婦仲が良い動物でもあるので、その部分でも縁起が良いとされているのかも。
冬の時期は脂がのる時期でもあるので、年越しそばの具材としてはピッタリ。
ネギ
「ねぎらう」とかけあわせて、1年の働きを労う意味を込められている食材。
薬味としてもそばにピッタリですし、他の具材と一緒にのせても邪魔をしない手軽なそばの具。
大根おろし
胃腸に良いとされていることはもちろんですが、実は大根は、縁起が良いと言われている野菜のひとつ。
大根おろしには、厄を落とすという意味があるそう。
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年末年始は胃腸が休みにくい時期でもあるので、大根おろしのトッピングでいたわってもいいかもしれません。
越前そばは、主に福井県で食べられているそば。
そばに大根おろしをのせてダシをかけたり、ダシの中に大根おろしを入れてつけそばにしたり。
「おろしそば」とも呼ばれ、郷土料理百選に選ばれたことも。
紅白かまぼこ
赤は魔よけ、白は清浄の意味があることから、紅白は縁起の良い色。
おめでたいことの象徴でもある紅白を、そばの具材に取り入れやすいのがかまぼこです。
切るだけの手軽さと子どもが好むというのもあって、子育て家庭には良い具材です。
江戸発祥のおかめそばは、そばの具で人の顔を作るという昔のキャラ弁のようなもの。
使う具材は、かまぼこ、湯葉、しいたけ、伊達巻、ほうれん草などが定番。
おかめは別名「お多福さん」
福を呼ぶ縁起の良い人物なので、かまぼこを使っておかめそばにしてみるのもいいですね!
ごぼう
しっかりと土に根をはるごぼうは、「長く幸せに」という縁起をかついだ食材。
おせちの中にも入っていることから、古くから縁起が良いと言われてきました。
・鶏肉と一緒に
・鴨肉と一緒に
定番のおそばの具にも合う野菜なので、入れてみてはいかがでしょうか。
年越しそばに入れやすい具材
薬味系の具材
・ネギ
・大葉
・みょうが
・唐辛子
・ノリ
・ごま
・しょうが
もっともおすすめなのは、「縁起が良い食材」ともされているネギ。
辛みが気になる場合は、先に盛り付けて汁をあとからそそぐと、少し火が通ってまろやかになります。
子どもに好まれやすいのはノリ。
わが家では焼きのりではなく味付けのりを乗せると、子どもが喜びます。
肉系の具材
・鶏肉
・鴨肉
・豚肉
・牛肉
鶏肉や鴨肉は定番ですが、豚肉や牛肉を甘辛く煮たものをのせるのもおすすめ。
とても良いアクセントになります。
こま切れ肉を使ってささがきゴボウでかさましすると、リーズナブルですよね。
野菜の具材
・ほうれん草
・小松菜
・しいたけ
・三つ葉
・水菜
・かいわれ
・おくら
・とろろ
・なす
クセがないので、どんな食材にも相性が良いのがそばのいいところ。
ゆがいた野菜を添えるだけでもいいですし、「オクラ+とろろ」でネバネバそばにしてもおいしい。
焼きナスのように、調理したものをのせてもおいしい。
彩りのために緑色の野菜をのせると、見た目もキレイになりますね!
年越しそばは地方によって違う?地域別の具材紹介!
「年越しそば」と一言にしても、思い描くそばは人によってそれぞれ。
その理由は、地方によっては年越しそばの定番が違うからですね!
さて、どんな地域にどんな年越しそばがあるんでしょうか。
北海道、京都のにしんそば
前述もしましたが、ニシンの甘露煮をそばの上にのせるニシンそば。
北海道や京都では、年越しそばとして食べられることが多いと言われています。
福井県の越前そば
「おろしそば」とも呼ばれるように、大根おろしをトッピングしたそば。
福井では冷たいそばで食べることが多いようですが、温かいそばでもおいしそうです。
関東地方のおかめそば
江戸の洒落がきいている「おかめそば」
数種類の具材を使って、お多福の顔を作るというもの。
関東地方を中心に、年越しそばとして食べられることも多いようです。
沖縄の沖縄そば
そば粉ではなく、小麦粉で作られているのが特徴的な沖縄そば。
沖縄では、日本そばよりも多く食べられているとか。
まとめ
わが家の年越しそばは、毎年の具が決まっているわけではなく、その年によって変わります。
年末は忙しいので、出来合いの具になることもしばしば。
・胃を休める意味でも簡単な具に
・おせちに使う具材を流用して
1日中台所に立ちっぱなしっていう時期なので、手軽に作ってもいいんじゃないかなとも思います。
ぜひぜひ参考になればです。
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