牛乳で子どものお腹がゴロゴロゆるくなるのはなぜ?対策と原因まとめ

昔もそうでしたが、今でも学校の給食には牛乳が出てきます。

(‘ω’)「白米に牛乳って合わなくない?」

賛否両論ありますが、わが家の子どもたちはわりとグビグビ違和感なく飲んでるんですね。

ただ一つ、上の子に関しては、牛乳を飲みすぎるとすぐにお腹がゆるくなるっていう問題が…。

牛乳を飲むとお腹がゆるくなる子って、それほど少なくはないと思うんですね。

その理由について探ってみました!

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牛乳で子どものお腹がゆるくなる…それってなぜ?理由は?

(‘ω’)「赤ちゃんのころはずっと母乳飲んでたのに…」

(‘ω’)「なんで小学生になって牛乳がダメなの?」

うちの子はけっこう大きくなるまで授乳していて、ガボガボ飲んでたわけです。

それが、いつ頃だったでしょうか。高学年になったくらいのときからかな。

コップ一杯くらいだったら平気なんですが、それ以降は必ずお腹をこわすようになりました。

本人は牛乳が好きなので飲みたいんですけどね、100%の確率で痛くなるからやめとけっていう。

牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするメカニズム

哺乳動物の乳には、ラクトース(乳糖)という成分が含まれています。

人間もそうですし、牛や馬、羊なども哺乳動物に入ります。

このラクトース、人間の体はそのまま吸収することができず、分解して『グルコース』と『ガラクトース』という形に変えてしまえば、小腸で吸収することが可能です。

そして、ラクトースを分解するためには『ラクターゼ』という酵素が必要なんですね。

ラクトース+ラクターゼ = グルコース・ガラクトース

簡易的に表すとこんな感じ。

子どもの間はもちろん母親の乳を飲んで育つので、ラクターゼが作られますが、成長するにつれてだんだんと、ラクターゼが作られなくなっていきます。

単純に、母乳を飲まなくなるからっていう理由もあるようですが、ラクターゼを作り出すための『ラクターゼ遺伝子』と呼ばれるものが発現しなくなってくるっていうのが主な理由です。

そもそも、「もう乳は必要ないでしょ」っていうことなんでしょうね、きっと。

ラクターゼがあまり作られなくなった状態で牛乳を飲むと、分解されなかったラクトースが大腸の中に残ってしまいます。

すると腸内の状態が通常とは変わってしまい、体内の水分が腸管内に出てきます。

その結果、排せつ物が水っぽくなってしまうんですね。

また、

腸内細菌によってラクトースは有機酸や二酸化炭素に分解されることで、腸の刺激やガスの圧力により下痢が誘発されるのです。

引用:中山一大著『人類学63の大疑問』

腸の刺激によってお腹が痛くなる。

ガスによって、お腹がゴロゴロとなってしまうっていうことですね。

大人になるとラクトーゼはほぼ作られなくなりますが、なぜまだ小学生なのに?と。

思っちゃうわけですが、おそらくはラクトースとラクトーゼのバランスの問題なのかなと。

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徐々に少なくなっていくラクトーゼの、分解できる量くらいの牛乳ならまだイケる。

うちの子にとっての「まだイケる量」は、きっとコップ一杯なんでしょうね。

それ以上になるとラクターゼの量が足りなくなって、ラクトースが残ってしまう→お腹痛いっていう。

牛乳を飲んでお腹が痛くなる人と痛くならない人がいるのはなぜ?

実は、哺乳類の中で、大人になっても乳を飲むのは人間だけです。

他の動物は、成長すれば乳を飲まなくなり、自分で食べ物を探すようになるんですね。

(´・ω・`)「成長すると必要なくなるから、飲めない体に変化していくのね…」

とはいうものの、時にはいるじゃないですか。

大人でも牛乳大好きでグビグビ飲んでも平気な人。

私なんてもう典型的に、牛乳飲むとお腹がゴロゴロし始めちゃうんですけどね。

それってなんでよ?不公平じゃんか!と。

一般的な哺乳動物は、成長するにつれてラクトースを分解できなくなります。

が、人に関してはまれに、ラクターゼが作られ続けてラクトースを分解できる大人もいるんですね。

そういう「ラクトースを分解できる性質」のことを『乳糖耐性』、逆に分解できない性質を『乳糖不耐性』といいます。

乳糖耐性の割合は、地域によってかなり大きな差があります。

ヨーロッパやアフリカなどの一部地域では、乳糖耐性のある人が95%を超えるのに対して、日本人は10%程度。

大人が10人集まれば、牛乳を飲むことができるのは1人だけ。

子どもの場合はもうちょっと増えるでしょうけど、「牛乳を飲むとお腹がゆるくなる子ども」は決して珍しいわけでもおかしいわけでもないっていうことですね。

牛乳を飲むとお腹が痛くなる子の対策

学校の給食の牛乳に関しての対策はあまりなし。

無理せずに、残すほうがいいんじゃないかなと思います。

牛乳を温めてから飲むと少しはお腹に優しい

これは私の実感に基づくものですが、牛乳を温めてから飲むとまだマシかなという気がします。

冷たいものを飲むとお腹が痛くなることもあるので、せめて温かいものをっていうことで。

学校の牛乳の場合は、少しの間だけでも口の含んでから飲むようにすると、少しは刺激が少なくなるんじゃないかと思います。

牛乳は発酵させるとお腹に優しくなる

アジア地域の人は総じて、乳糖耐性を持つ人が少ないといわれています。

でも例えば、モンゴルの遊牧民の方たち。

夏の間は馬の乳をお酒に加工した飲み物を、主食のように飲んで暮らしてるそうです。

(‘ω’)「乳糖耐性低いんじゃないの?毎日お腹痛くなってるの?」

どうやら彼らは、飲む前に発酵させているらしいんですね。

発酵させるとその過程でラクトースが分解されるので、お腹がゆるくなる可能性が低くなります。

乳成分を子どもにとらせたい場合は、ヨーグルトやチーズなどにすると安心です。

まとめ

「牛乳は体に良いのだ!」と昔はよく聞きましたが、最近はそうでもないですよね。

うちの子が行っている小学校では、アレルギーがなくても牛乳なしの給食にできますしね。

個人的には「おなかが痛くなるのに無理して飲む必要なくない?」と思いますが、給食で子どもが気にしてしまうこともあるかもですね。

まだ乳糖耐性が残されているのであれば、「これくらいなら大丈夫」な量があるかもです。

一口なら大丈夫っていうのなら、一口だけ飲むとか。

無理をしない範囲で、先生とも話し合いながらっていうのがいいんじゃないかと思います。

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