あれ?耳の上に小さな穴がある……。
お友達や子ども、家族などの耳を見てこんなふうに思ったことはないでしょうか。
ときどきかゆくなったり、果ては膿が出てきたり。
それは「耳瘻孔(じろうこう)」という耳の先天的異常の一つで、日本人には比較的多いといわれているもの。
多いとはいうものの、そこまで頻繁に見るものでもないし、自分の子どもに耳瘻孔があったら「なんだこれ⁈」と思っちゃうもの。
耳瘻孔持ちの私が、「こんな感じだよ」というのをお伝えします!
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耳の上に小さな穴が!耳瘻孔って何?
「耳瘻孔」って聞いたことのない方は、穴って何?と。
不思議に思うかもなんですけど、別に特に目立つこともなければ気づかれることも少ないっていう。
耳の上のほうの、付け根付近らへんに小さく穴があいてます。
穴の大きさも人それぞれで、ピアス開けてるみたいな穴な場合もあれば、ボコッと大きい場合もあります。
遺伝的なものが大きいといわれる耳瘻孔。
日本人の100人に1人は耳瘻孔だといわれてるらしいですが、
これは耳を形成する時の異常により生じたものと言われています。
母胎内で、胎児の耳が形成される段階で、本来であればなくなるはずのものがそのまま残ってしまうっていうことですね。
耳瘻孔の中は袋状になっているそうです。
「遺伝的なもの」っていうのはまさにその通りだなって思うんですが、わが家の場合、
・母は耳瘻孔ではない
・兄は両耳とも耳瘻孔
・私は片耳だけ耳瘻孔
メンデルの法則的な感じでしょうかね。
どっちが優性なのかは分からないけど、わが家の場合は、耳瘻孔が優性に働いてる感があります。
ちなみに子どもたちとの関係で言えば
・旦那は両耳とも耳瘻孔ではない
・子どもたち(二人)は両耳とも耳瘻孔ではない
ないほうが楽ちんかなとは思うので、子どもたちに遺伝しなくて良かったなとは思います。
夫婦のどちらかが両耳とも耳瘻孔であれば、子どもに遺伝する可能性は高くなるのかもですね。
あくまでも、私の経験上って話ですけど。
耳瘻孔の膿の出し方は?ニオイがあるので場所には注意せよ!
私は耳瘻孔であることで困ったことってほとんどなくて、あえて言うなら中学生の時に
「お前、こんなところにピアス開けてんのか!」
と、先生に呼び出されたことくらい。
開けるわけねぇじゃん、穴の向こう側は頭蓋骨だよって話。
ただ一点、面倒なことといえば、ときどき膿が出てきてしまうこと。
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これは耳瘻孔の皆さんにとっては「そうなんだよね」っていう避けては通れない道です。
耳瘻孔って、どうやら奥が袋状になっているっていうのを前述しました。
場合によってはその袋が枝分かれして複雑になってることもあるようですが、その中から膿みたいのが出てくることがあるんですね。
・チーズのような
・悪臭を伴う白い物質
などなど、表現方法はいろいろありますが、イメージしやすいのは膿です。
私の場合は白っていうよりも黄色っぽいこともあって、そこらへんは個人差なのかなと思います。
が、ニオイがあるっていうのは耳瘻孔の方には全員当てはまるのかなと思います。
耳瘻孔の膿はどんなニオイ?
間違っても「いいニオイ」とは言えない…っていうか、まぁ嫌な臭いです。
「膿のニオイ」っていうよりは、垢のニオイに近いかも。
だから、人前で出てきちゃうとけっこう恥ずかしい。
耳瘻孔の膿の出し方は?我流なので参考程度に
正しい膿の出し方があるのかどうか分からないんですが、私の場合です。
あまり無理にやると炎症がひどくなってしまうので、あくまでも参考程度に。
耳瘻孔は穴の下が袋状になっていると前述しましたが、膿が貯まってくるとなんとなくいつもよりも膨れている感覚になるんですね。
実際にどうかは分からないけど、違和感があったりとかかゆみがあったりとかで気づきます。
んで、それでも放置しておくと『チーズ状の』と言われる状態で出てきて悪臭なんですが、「ちょっと気になるな」くらいの段階で出しておくと、そこまで臭くないしチーズ状でもありません。
なんでしょう、本当にただの「膿」みたいな。
そのときの出し方なんですが、強すぎる力は禁物。
穴の下のほうから指で押してみると、穴から出てくるのでそれを清潔なタオルなりティッシュなりで拭いていくっていう。
ただこれだけです。
何回も言いますが、穴の中で感染症とか起こるのが本当に怖いです。
傷つかないように、清潔にっていう感じで行ってくださいね。
耳瘻孔で炎症が治らないなら手術もありえる
これはまったく個人差があることなんだと思うんですが、ときどき穴の中で感染を起こして炎症が治まらずに手術が必要になる場合もあるようです。
成人の場合、外来通院で局所麻酔下の摘出手術が可能ですが、幼少時は手術中の安静が必要となるため、全身麻酔下で行うことが多いです。
全身麻酔下で行う場合は、数日の入院が必要になります。
引用:日本医科大学武蔵小杉病院
本人の体質もあるでしょうけど、穴の中に細いものを入れてしまうとかガリガリと傷つけるとか、そういうことが原因になることもあるようです。
ただ一方で、多くの方は「耳から定期的に膿が出る」という症状にとどまるんじゃないかと思います。
わが家の耳瘻孔持ちの3人は、炎症が起きた経験はありませんし。
どこまでを「炎症」と呼んでいるのかは分からないですけどね。
ですがやっぱり、かゆみがあったり違和感があったりっていうデメリットはあります。
どうしても気になる人は、様子見だけでなく診察してみてもいいのかもしれません。
まとめ
思春期のときは、やっぱり嫌だった耳瘻孔。
ですが意外とバレないものだし、不都合がそこまで多いわけでもありませんでした。
気になる方は診察してみたほうがいいですし、子どもが耳瘻孔の場合は対処してあげてもいいのかも、とも思います。
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