転勤族家庭の母子は、どこかのタイミングで旦那さんに単身赴任をしてもらわないといけません。
子どもが中学や高校になっても転校させることは考えていないし、それならばいつかは離れ離れです。
今後のことを考えると、そろそろ転勤族をやめる時期が近付いてきたのかなと思っています。
わーどうしよう。単身赴任してもらわなきゃいけなくなったら、生活はどうなるんでしょうか。
転勤族妻のボヤキに近いたわごとです。
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転勤族はいつから単身赴任にしてもらったらよいのか
うちの子どもはもう上が高学年で、もうすぐ中学生になります。
子どもが生まれた時点で、「中学校に入ってから転校させるのはないよね」という考え方は夫婦共通でした。
でもそのときはまだその決断はリアルなものではなく、転校させない=単身赴任というのも、遠い未来の話でした。
が、今その未来が目の前に!
子どもの進学のことを考えると、もちろん転校させたいわけではない。
私だって、引っ越しでまたゼロから始めるのはしんどい。
ですが父親がいない家庭にも、夫がいない生活にも、経験がない私は不安しかないわけです。
主な不安点はお金なわけですが、それ以外でもやっぱり、私一人がすべてを率いていかないといけない気がして怖さも感じます。
みんなはいつから単身赴任にしてる?
独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査によると、企業に聞いた配偶者がいる国内の転勤者の単身赴任割合は
ほとんど単身赴任:28.6%
6~7割が単身赴任:19.1%
半々:20.5%
2~4割が単身赴任:19.2%
ほとんど家族帯同:8.4%
データ引用:[PDF]https://www.jil.go.jp/institute/research/2017/documents/174.pdf
そしてこの単身赴任の割合は、親の年齢があがるごとに、また子供の年齢が上がるごとに増えていきます。
男性の年齢が30代では35.1%、40代では67.5%が単身赴任。
また、子どもが小学生では67.3%、子どもが中学・高校の場合は84.6%が単身赴任。
出産年齢によって子どもの年齢に差が出るので一概には言えないですが、第一子の平均出産年齢は2017年で30.7歳。
それを考えると、小学校高学年からが単身赴任を始める目安のひとつになっているのではないかと推測します。
そうですね、転勤族が多い地域に住むわが家、学年が上がってくるにつれて定住を決断する人が増えました。
縁もゆかりもない土地だけど、子どもの年齢を考えた定住っていうことですね。
おそらく、いろんなことを考えたうえでの重い決断であっただろうことは想像するに難くないです。
小学校高学年からは中学受験や高校受験が視野に入る
小学校高学年からは、子どもの学業的な行事がいろいろと重なり始めます。
中学受験をするのであれば、4年生から塾に行き始めますし、6年生ともなれば志望校別の対策も始まるでしょう。
転勤があれば、もはや中学受験そのものをあきらめなければいけない状況にもなるかもしれません。
また、中学校に入ってからの転校は、高校受験にも影響が出ます。
内申点が必要な高校の場合は、今までの中学での「内申点の取りやすさ・取りにくさ」が関係してきます。
高校途中での転校は、受け入れてくれる学校にも制限がありますし、自分のレベルに合った学校に行ける保証もありません。
家庭にプランによっては、高学年からの転勤は非常にデメリットが大きいものに。
それが、高学年からは定住地を決めたほうがいいという認識につながるのでしょう。
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「どんな場所でも勉強はできる」「どんな環境でも子どもはたくましい」
それはそうなんだと思いますが、親としては、わざわざ苦労するかもしれない道を選びたくないという気持ちもあります。
そうならざるをえない状況になれば、子どもの力を信じてサポートするしかないんですけどね。
旦那に単身赴任をしてもらうことのメリットとデメリット
メリットなんて、転勤族であることが前提となっているからこそあるだけで、そりゃあ家族一緒にいれるならそのほうがいいに決まってます。
「夫とほどよい距離感だからこそ仲良くなれる」?
そんなの結果論で言えるだけで、一緒にいたって仲良し夫婦だっているでしょうがよ。
とですね。
不安に駆られているので毒づきもしたくなるってもんなんですが、私なりの単身赴任のメリットとデメリットって何なのさと考えた結果。
単身赴任のメリットは子どもの移動を防げること
小学校低学年までの転校は、私は経験として問題ないかと思います。
あとは、拠点が決まっていて『拠点→転勤先→拠点』というふうに、数年後に戻ってくることが分かっている転勤。(年齢によっては難しいか)
わが家は本拠地というものがなく、流浪の民です。
このまま転勤族を続けていたら、うちの子はどこで成人式をするのだろう。どこを地元と呼ぶのだろう。
ふるさとと呼べる場所を作ってあげられないことに罪悪感を持っているのは、私だけではないはず。
単身赴任をすることの最大にして唯一のメリットは、子どもに定住地を、ひいては地元を作ってあげられることにあります。
子どもがこの先、親と一緒に住むのなんてほんの10年くらいのもの。
下の子が低学年なので、高校卒業までを考えるとちょうどそのくらいです。
親にとってはわずかな期間でしかないけど、子どもにとってはとても重要な10年間だということは分かる。
だからこそ、この時期での単身赴任を悩む。
単身赴任のデメリットはつまりお金である
重大な決断が必要なとき、旦那さんがそばにいてくれると安心する。
これから思春期も反抗期も経るであろうわが子を、1人で担うのは不安も残る。
ですがそんな不安も全部まるっと含めて、単身赴任のデメリットはつまりお金です。
お金がジャンジャンあれば、頻繁に帰ってきてくれるし、こちらからも行けるし。
アート引越センターの調査によると、単身赴任した旦那さんの1か月の生活費の平均は12~14万円。
ボリュームゾーンは14万円弱です。
これってつまり、世帯収入は変わらず支出は倍近くに増えるということ。
これは非常にエゲツナイ。
だってさ、単身赴任っていうことは子どもの教育費がかさむ時期でもあるわけです。
教育費の増額に加え、生活費が2倍って恐ろしくないですか。
単身赴任手当の平均は、約4万6千円。(平成26年厚生労働省就労条件総合調査)
家賃補助にもよるのでしょうけど、カバーできるほどの金額ではありません。
そもそも、わが家の旦那さんの会社の単身赴任手当は、こんなにもらえないです。
老後の心配もある今日この頃。
「子どもに地元を作ってあげたい」という気持ちだけで、貯蓄を減らしていく生活をするのか。
ゆらゆらしている天秤みたいに、日によってどちらかに傾いてしまうのです。
転勤族妻には覚悟の瞬間が必要か?単身赴任への一歩
いっそのこと誰かが決めてくれたらいいのに。
なんかもう自分で考えてへこむことを放棄してきている自分がいるのが、ちょっと怖いのだが。
転勤族の妻である限り、いつかは覚悟を決めて決断しなければいけない単身赴任。
ごちゃごちゃと考えてみても、実は自分の中で決まっていたりもします。
おそらく、この地域で単身赴任をしてもらうだろう。
次の転勤地にはもうついていくことはないだろう。
縁もゆかりもない地域で、なんなら気に入っている地域ですらないのだけど、そうなるのだろう。
と、思う。
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