夏休みの自由研究に植物や野菜を使った絞り染め!方法とまとめ方

小学校の夏休みの自由研究って毎年頭を悩ませるんですが、わが家の子どもが一番楽しそうだったのが絞り染め

親は後始末がけっこう大変なんですが、子どもにとっては発見が多くまとめやすい自由研究テーマでもあります。

身近なものを使った絞り染め、今年の自由研究の題材にしてみてはいかがでしょうか。

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小学生の自由研究テーマに絞り染め!身近なもので染めてみよう

野原に生えている植物は、昔から布や紙を染めるための染料として使われてきました。

産業革命後に化学染料が開発され、日本に入ってきたのは明治時代。

それまではみな、当然のように身近にあるものを使ってそれを染料として使っていたんですね。

だからこそ、日本に古くからある色には自然をなぞらえたものが多く残っています。

小豆色、豆柄茶色、胡桃色、浅葱色などなど。
原色とは違い、しっぽりとした懐かしさを感じる色が多いです。

化学染料を使って染めるほうがもちろん楽ではあるんですが、たくさんの時間が使える夏休み。

せっかくなので、身近な植物や野菜や食べ物などを使って絞り染めを作ってみてはいかがでしょうか。

絞り染めをするのに必要なもの

ではまず、用意するものの確認から。

・染料になる植物や野菜

・鍋

・染めるもの(ポリエステルは染まらないので、綿や絹)

・ミョウバン

・輪ゴムや割りばしなど

こちらが最低限必要なもの。

というのもですね、草木を使って染めるのって実はとても奥が深くて「きれいに染まるように」「色ができるだけ落ちないように」と思うと、かなり手間がかかります。

「自由研究で使うだけなんだから染まればそれでいい」

「せっかく染めるんだからきちんとしたい!」

考え方は違うだろうと思うんですよね。

もし自由研究のためだけに染めるから、とりあえず染まればいいというのであれば、前述したものだけでOK。

わが家は前述した4つだけで染めましたが、たしかに染まりにくいですが染まらないわけではないです。

もしきちんと染めたいという場合には、後述する豆乳か牛乳を用意しておくといいかなと思います。

草木や野菜染めの原料には何を使う?

ヨモギ、ハルジオン、スギナ、カラスノエンドウなど、染められない植物はないんじゃないかというくらい、草木なら何でも使えます。

また、草木だけでなく台所にあるものでも!

・タマネギの皮(こちらは定番!よく染まります!)

・ブドウの皮(色が濃いもののほうがよく染まる)

・カーネーションの花びら

・カレー粉

・コーヒーの粉

・緑茶

・ほうじ茶

ブドウやカーネーションはぬるま湯の中ですりつぶしながら染め汁を作ります。(重労働…!)

コーヒーの粉やお茶類は、不織布のお茶パックに入れると便利に使えます。

草木染の手順

草木染め初めての場合は、こちらの動画の手順を見ていると分かりやすいです。

さてこれを踏まえまして、手順の紹介です。

☆布の準備☆

1.布を洗い、ゴミやほこりを落としておく。

2.豆乳か牛乳を水と1対1になるように容器に入れ、そこに布を20分ほど浸す。(無調整豆乳だとニオイがあまりない)

3.絞って、シワにならないように乾かす。

この手順は、染料が染まりやすくするためにおこないます。
天然の染料は布のたんぱく質に反応するため、たんぱく質が含まれていない綿や麻の場合は、こうすることで染まりやすくなります。
絹はこの工程は不要ですが、自由研究に使うには生地代が高いですね…

布の準備が少し面倒なんですが、例えばタマネギだったら綿でもよく染まります。

他の植物でも、まったく染まらないというわけではなく「染まりにくい」というレベル。

気にならない場合は省いてもいいかなと思います。

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☆絞り染めを始める前に☆

材料から染料を作る前に、模様を作ってみましょう!

輪ゴムを使って布をくくっておくと、その部分だけ染まらず輪のような模様ができます。

ビー玉を包んで輪ゴムでくるむと、よりキレイなわっかの模様に。

割りばしを挟んでみたり板を挟んでみたり、布を折りたたんだ状態で染めてみたり。

何でもOK!です。

いろんなものを使って、どんな違いが出るかを確かめてみるのも楽しいです♪

☆絞り染めの手順☆

※わが家が教えてもらった「子どもがやりやすい方法」を参考にしています。

1.材料になるものを集め、よく洗い、5センチくらいに切る。

2.染めるものがしっかり入るくらいの鍋を用意する。

3.鍋に水を入れ、材料を約10分ほど煮る。

4.火を止めて草を取り出し、水を鍋の8分目くらいまで入れる。

5.水で湿らせておいた布を入れ、火にかける。沸騰したら弱火にし、約10分煮る。

6.一度布を取り出し、鍋の中にミョウバンを約1g入れて混ぜる。布を戻し入れ、1時間以上放置しておく。

7.布を取り出し、すすぎ水が透明になるまでよく洗う。

8.布の形を整えてから、風通しのよい日陰でよく干す。

小学生の自由研究でおこなう絞り染めのまとめ方

火を使う場面を親が見守ってさえいれば、低学年から高学年までテーマにすることができる絞り染め。

作品が仕上がるので、自由研究として提出しやすいというのもメリットの一つです。

でもやはり、低学年と高学年が同じまとめ方というのは物足りないですよね。

低学年バージョンと高学年バージョンに分けたので、参考にどうぞ!

低学年の絞り染めのまとめ方

低学年はまだオーソドックスなまとめ方でいいかと思います。

・絞り染めをしようと思ったきっかけ

・絞り染めをする手順と必要なもの

・どのような絞り染めができるか予想

・できあがった絞り染めの結果

・絞り染めをして気づいたことや分かったこと、困ったことなどのまとめ

予想では、自分で絵を書いて、出来上がったものと比べてみるのも楽しそう。

もし予想と結果が違っていたら、なぜ違うのかを自分なりに考えてもらうといいですね!

高学年の絞り染めのまとめ方

基本的なまとめ方は低学年と同じですが、もう少しテーマを深くするのもいいかなと思います。

低学年なら難しいことでも、高学年ならすんなり理解できるはず。

絞り染めの歴史をまとめる

絞り染めの歴史は非常に古く、元はインドの染色技術だったと言われています。

日本でも6~7世紀、飛鳥時代のころ(6年生は歴史で習いますね!)にはもう、絞り染めをしていたのだとか。

奈良時代になるとさまざまな絞りの技法が生まれ、現在でも「京鹿の子絞り」という高度な技術が残っています。

・京都府:京絞り(京鹿の子絞り、帽子絞り、桶絞りなど)

・秋田県、岩手県:南部絞り

・愛知県:有松絞り

などが絞りの有名な地域です。

なぜ草木染の前には布の下処理が必要?

草木を使った染物のときに、よりキレイに染めようと思うと布の下処理が必要。

これはなぜかというと、染料がたんぱく質に反応して繊維に色を付けているから。

つまり、布の繊維の中にたんぱく質が含まれていればそのまま染まるけど、含まれていなければ人工的にたんぱく質を含ませる必要があります。

それが「豆乳か牛乳に浸す」という作業なんですね。

絹は、蚕の繭から作られるたんぱく質でできた天然繊維。

だから何の下処理を施さなくても、そのままで染めることができます。

一方で綿や麻は、植物からできている繊維なのでたんぱく質を含んでいないため、そのままでは染まりにくいです。

布の種類を変えてみて、あえて下処理をせずに染めて違いを調査するというのもありですね!

PH調整液を使って色を変化させてみる

材料を煮だした後の煮汁に、PH調整液を使うと色味が変わります。

酸性にするかアルカリ性にするかによって、薄くなったり濃くなったり。

材料によっても量によっても色味の変化に違いがあるので、調べて表にしてもいいですね!

ちなみに、

酸性:クエン酸、酢など

アルカリ性:重曹

が手に入りやすい代表的なものです。

まとめ

準備や片付けなど、大人はけっこう大変なんですが、子どもはとっても楽しそうにできる絞り染め。

低学年はただ染めるだけでも楽しいですし、高学年は発展した内容にしやすいです。

ぜひぜひ挑戦してみてくださいね!

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