小学校に入学すると、夏休みの宿題としてよく出される読書感想文。
「できる子はしてきてねー」という任意な宿題のパターンもありますが、子どもがやる気を見せることも多いです。
とはいうものの、親としても初めての子どもの感想文。
どうやって書き方を教えたらいいんだろうと迷っちゃいますよね。
私も、子どもが1年生のときにメチャクチャ悩みまして、「この方法が一番教えやすいかも」と思った方法がありました。
夏休みの読書感想文に頭を抱えているママ、わが家の場合の作文の書き方です。
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小学1年生の読書感想文の文字数はどのくらい?原稿用紙何枚分?
読書感想文全国コンクールでは、1年生は本文が800字以内。
空白箇所も1文字として数える、とあるので、原稿用紙にすると2枚分。
このくらいが、1年生ががんばったら書ける文章量の平均値なのかなと思います。
┐(´д`)┌「改行が多ければ原稿用紙2枚なんてすぐでしょ」
┐(´д`)┌「会話文とか入れたら足りないくらいなんじゃない?」
私も思った!意外と簡単なんじゃない?と思った!
でも、実際に書いてみると子どもって、いきなり書こうと思って原稿用紙2枚は書けないんですよ。
だってね、1年生の書く文章なんて「おもしろかったです」「楽しかったです」「すごかったです」
これのオンパレードなわけですよね。
「どうだった?」と聞くと「おもしろかった」
「印象に残ったのは?」と聞くと「うーん…全部…?」
この状態で800字なんて書けるわけがない!
作文が得意な子は違うかもですけど、国語スキルが平均値なうちの子はまったくムリでした。
よく「作文くらい子どもの自由に書かせたほうがいい」みたいなことを言ってる方もいます。
でもそもそもの「文章の書き方」を知らなければ、自由に書くことすらままならないっていう。
賞を取るような優秀作品をとまでは思わなくても、最後までやり通して欲しいと思う親心。
1年生がきちんと書き終えるには、本選びから書き始め、文章の構成など、親の助言はやっぱり必要です。
読書感想文の小学1年生の本選びはどうやってする?
まずは重要な本選びから。
課題図書にすることを決めているなら別ですが、自由に選ぶのなら「どの本で書くか」はとっても大切です。
書きやすさがかなり違ってきますしね、ここはぜひ、親も一緒に選びたいところです。
で、やっぱり書きやすい本は、自分の興味のある範囲が題材になってるものだと思います。
・主人公が住んでいる地域が同じ
・子どもが体験したことと同じことが題材
なんでもいいと思うんですが、自分と重ねて考えられる内容だと、感想文も書きやすくなります。
例えばわが家、転勤族なんですね。
だから当時選んだ読書感想文用の本は、「単身赴任のパパが久しぶりに帰ってくる」というテーマの本でした。
(・∀・)「今はうちは単身赴任じゃないけど、いつかは同じようになるかもね」
(・∀・)「同じように、嬉しがったり寂しがったりするかもね」
まだ単身赴任や転勤族という意味が、完全には理解できていなかったと思うけど、それなりには身近に感じたようです。
本を読み始める前にやっておきたいこと
1年生が読書感想文を書くときのネタとして、「読む前と読んだ後の印象の違い」っていうのがあります。
読んだ後だと、イマイチ読む前に思ったことが思い出せなくなるんですよね。
だから読む前に、表紙やタイトルだけを見た状態での印象を聞いてメモさせておきます。
このとき、「どんな話か想像して紙に書いといて」だと十分なことは書けないので、親が質問してあげたほうがいいです。
(・∀・)「どんな話だと思う?」→「〇〇な感じかなー」
(・∀・)「この子はどんな子だろうね?」→「〇〇な子だと思う」
質問とセットにしてメモしておくと、後から分かりやすくなります。
そして、読んでいる途中にメモできるようにしておくのも大切。
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「えー?!」と思ったこと、「嫌だな」と思ったこと、「スゴイ」と思ったこと。
付箋のようにしてもいいし、わかりやすければ何でもいいんですが、要所要所で感じたことをメモするようにします。
この作業、子どもにとっては面倒でしかないんですが、書く段階になったときにとても役立ちます。
小学1年生の読書感想文の書き方。わが家の方法
小さい子が作文を書く方法はいくつもあるんでしょうけど、わが家の場合はこの方法が一番向いてました。
たしか通信教育のサイトで紹介されていた方法で、それをベースに少しわが家風味にしてます。
まず必要なのは、今までに書き溜めていたメモたち。
もし書きなぐっていて内容がつかめないようなら、親が書き直してもいいかなと思います。
メモには【本を選んだきっかけ】のように、そのメモに何が書いているかを一番上に書いていると、子どもが分かりやすくなります。
そのメモを机の上に並べて、文章構成を決めます。
っていうと大げさですが、書く順番を決めていくんですね。
子どもと一緒にメモを見ながら、順番を入れかえたり削除したりします。
メモの数が多いほど、書くボリュームは増えるし、メモが少ないと書き足さないといけないことが増えます。
いらないと思う部分は書かなければいいだけの話なので、多めにメモしてもらったほうが楽チンです。
ここで文章構成を考えながら、親は多少の誘導が必要です。
読む人が分かりやすくなるためにはっていうことで、「こういう順番もあるよ」みたく。
そしてより書きやすくするためには、「ここが面白かった」はなぜそう思ったのかを聞き出すようにします。
・自分にも似た経験はある?
・同じ立場になったら、自分ならどうする?
私は、読書感想文に必要なのはいい子ちゃんな解答ではなく、正直に思ったことだと思うんですね。
「私だったらこんなことしないのに、嫌だなと思った」とか、大好物。
親だからこそ聞き出せることもあると思うので、本音を引き出すように工夫を。
私はいじわるなので、「この子はこう思ってそうだなぁ」という真逆のことを言ったりするんですね。
「ママはこう思うなぁ」と。
すると子ども、猛反発ですよね。「そんなわけないじゃん!こうなんだよ!」これって本音部分かなと。
こういうとこも、メモに残しておきます。
最低限の文章のルールは先に教えておく
作文の書き方はいろいろあって、
・語りかけるように書く(例:僕はこう思うんだよ)
・登場人物へのお手紙のように書く(例:〇〇君はそう思ったのはなぜなの?)
・普通の作文形式(例:僕はこう思いました。)
どれでもいいと思うんですが、基本的な文章のルールは先に教えておきました。
といっても小学生だし、わかってることのほうが多いと思うんですけども。
文章の最後は「…。」とつけるとか、そういうレベルのこと。
改行などは試し書きをしたあとで、適宜親が子どもと一緒に直していけばいいのかなと思います。
1度目で完成はしない。少なくとも2度は書かないといけない
書くことを決めて書く順番を決めても、一度で感想文は完成しません。
一度書いたものを一緒に読んで、おかしいところを直してっていう推敲をしないといけません。
これがまた、子どもは嫌がるんですけどね。
最初から原稿用紙に書く必要はなくて、1度目の感想文は自由帳でも大丈夫。
改行するところとか、言葉の使い方がおかしいところなどを直していきます。
大幅に修正したくなるけど、子どもの作文じゃなくなってしまうのでガマンです。
まとめ
わが家の場合、書き溜めておいたメモ用紙の存在は大きかったです。
メモ帳を見ながらの話で、膨らんでいくこともありますしね。
子どもがやる気になっているときが、はじめどきかなと思います。
1年生の読書感想文は、親も大変なことが多いですが、ぜひぜひ挑戦してみてください。
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