幼稚園に入るための願書を書くときや小学校受験をするとき、子どもの性格の長所と短所を記入する場合があります。
それ以外でも、園で延長保育をするときや習い事をするときなどなど、子どもの性格を伝えないといけない場面って、それなりにあるものなんですよね。
「子どもの長所と短所って何を書けばいいの」「どんなふうに書けばいいの」
迷ったときの参考にどうぞ!
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子どもの長所や短所をなぜ提出する必要があるのか
小学生になると、グッと減る「子どもの長所と短所」の提出。
ある程度の年齢になると、特に伝えたいことしか書かないし、中学受験ではそもそも正確に関連する記載欄がありません。
つまりこの「子どもの性格調べ」のような記載は、幼稚園時代しかない特有の物なんですよね。
ですが親としては、子どもの長所も短所も、いざ書くとなると悩んでしまうもの。
(‘Д’)「良い部分ばかりをそのまま書くと印象悪くなるんじゃ…」
(‘Д’)「悪いところをストレートに書くと嫌がられてしまうかも…」
しかしこの「子どもの性格調べ」は、長所や短所で子どもの優劣をつけるために行っているものではないんですよね。
子どもの性格を親が全て把握しているとは先生方も思っているわけはなく、あくまでもざっくりとした、性格の方向性みたいなものを知っておきたいというのが実際のところかと思います。
子どもの性格を知ることで運営や保育に役立てる
一番の理由は、先生方が保育に役立てるということかと思います。
性格を記入するのは、多くの場合、入園などの新しい集団に参加することがきっかけになります。
そんなとき、「誰とでもすぐに打ち解けやすいタイプ」「一人で遊ぶのが好きなタイプ」「自己主張がしにくいタイプ」「引っ込み思案でなかなか輪に入れないタイプ」
それぞれに、どんな担当者がいいのか、どんな子と一緒がいいのかなどなど、園側の最善策を考えやすくなります。
子どもの性格の記載を通して親の価値観を知る
この点もまた、園側にとっては重要ではないかと思います。
たくさんの保護者が集まる園では、本当にいろいろなタイプの親がいます。
保護者同士でも感じることなので、先生方からするとさらにそれを感じる場面は多いだろうと思います。
子どもが過ごしやすいことももちろんですが、保護者が安心して預けられることや無用なトラブルを避けることもまた、園にとっては重要。
子どもの長所や短所をどのように書いているかによって、子どもにどれくらい関わっている保護者なのかということが読み取れることも。
また、長所や短所をどのようにとらえているかによって、保護者がどのような子どもに育ってほしいと思っているのか、価値観を知ることができます。
受験関係で提出する場合には「親を見る」という側面も大きいように思うので、その点も意識しておくといいですね!
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子どもの長所を書くときの注意点と例文
子どもの長所であれば、たくさん思いつくという方が多いと思います。
ポイントとしては、
・大げさに褒めるのではなく、率直に書く
まだ小さい子どもなので、何かが完璧にできたり大人と同じようにふるまえたりということはありません。
それは先生方もよく知っていることなので、事実を大きく盛って記載することは避けましょう。
例えば長所として代表的なものとして
・優しい
・○○が好き
・誰とでも仲良くなれる
などなど。
箇条書きのように熟語だけを書けばいい場合はこのままでいいかと思いますが、文章にして記載することもあるかなと思います。
そんなときは、簡潔なエピソードを盛り込むとより分かりやすくなるかなと思います。
「初めて行く場所でも、すぐに友だちを作ってくるくらい、人見知りをせず誰とでも仲良くなることができます。」
「いろいろなことに興味を持つことが多く、好奇心旺盛です。初めてのことでも恐れずに挑戦することができます。」
「本が好きで、寸暇を惜しんで本を読むため、語彙が豊富です。」
「絵を描くことや工作することが好きで、細かい作業でも我慢強く取り組むことができます。」
適度な長さだと、長所が伝わりやすいです。
子どもの短所を書くときの注意点と例文
まだ幼い子どもなので、親が目に付く短所もきっと多いはず。
短所だけをそのままズバッと書いてしまうと悪印象につながるので、表現方法を工夫しましょう。
ポイントは
・子どもをけなすような書き方はしない
・家庭でどのように対応しているかを書く
家でどのように改善に向けての対応をしているのか、園でどのように対応してほしいのか、などを書いておくといいのではないかと思います。
幼児期によく見られる短所としては
・手が出てしまう
・わがまま
・人見知りをする
などなど。
これらをそのまま言葉として書いてしまうのではなく、工夫して伝えるようにしましょう。
「興味があると周りが見えなくなることがあります。きちんと周りの様子を見てから行動するように伝えています。」
「感情を言葉で表現することが苦手です。伝えたいことがある場合はまず、言葉で伝えることを教えています。」
「思い通りにいかないことに対して、我慢したり受け入れたりすることが苦手です。友だちと過ごす中で協調性を教えていければと思っています。」
「知らない友だちの輪の中に入ることが苦手です。慣れると、仲良く遊ぶことができます。」
「自分のペースで物事をすすめたいと思う気持ちが強いです。周りを見て合わせることも必要だと、教えている最中です。」
同じことを言っていても、言い方次第で与える印象は大きく異なります。
就職活動のときのように「長所になりうる短所を選んで書く」というよりは、実際の短所をどのように工夫して書くかということを意識したほうがいいかなと思います。
まとめ
子どもの長所や短所を考えることは、今の子どもを見つめる良い機会でもあります。
長所は相手に伝わりやすいようにちょっとしたエピソードを添えて、短所は直球で書かず工夫するといいかなと思います。
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