年度が変わる時期や期末には、職場内で定年退職をされる方がいる場合もあります。
長年勤めあげた会社を退職する人がいる場合は、労をねぎらいお祝いをするのが一般的。
その人にあった品物を贈ることが多いですが、のしのマナーや名前の書き方はどうする?
定年退職祝いを送るときに、失礼にならないマナーのまとめです。
今年度、職場で定年退職をされる方がいる場合の参考にどうぞ!
スポンサーリンク
定年退職祝いの熨斗(のし)の表書きと名前の書き方
定年までの長い間を務めあげたことは、とても意義深いこと。
30代や40代ではまだまだ先のことのように思えますが、必ず自分もいつかは、その人の立場になります。
労をねぎらい、心からのお祝いをしてあげるには、やはり失礼のないようにするべきかなと思います。
退職祝いに渡す品物には、熨斗をかけるのが一般的。
さてではまず、のしの表書きや水引から確認していきましょう!
定年退職祝いののしの表書きと水引
定年退職祝いの場合は、のしがついたものを選びます。
「のし」というのは、右上にあるひし形っぽい形の飾りのこと。
慶事において、進物や贈答品に添えるものとされています。
のしはアワビが由来になっているので、生ものの代用と言い換えることもできます。
そのため、贈るものが生ものである場合にはのしはつけません。
定年退職祝いに生ものを贈ることは少ないと思いますが、もしお肉や魚介類などの生ものをプレゼントしようと思っている場合には、のしをつけないようにしましょう。
水引は紅白5本蝶結びか、結び切りを使います。
表書きは、水引の中央に書きます。
定年退職される方への表書きの例はいくつかあるので、その人に合ったものを選ぶといいかも。
文字数が多く一行で書ききれない場合は、上記の図のように2行になってもOKです。
表書きの例は以下。
「御退職御祝」「御定年御祝」「退職之記念」「御餞別」「記念品」「御贐」「御祝」「御礼」
会社、団体からの場合:「謹呈」
公務員の場合:「御退官御祝」
官職を辞める場合:「御挂冠御祝」
定年退職祝いののしの名前の書き方
定年退職祝いの場合、個人で渡すこともあるかもしれませんが、多くの場合は連名かなと思います。
それぞれの場合に分けて、名前の書き方の紹介です。
スポンサーリンク
個人で渡す場合
上段の表書きよりも少し小さい字で、自分の名前を書きます。
基本的には姓のみでかまいませんが、同じ職場に同姓の方がいる場合はフルネームで。
連名で代表者の氏名のみを書く場合
代表者の名前を中央に書き、左側に「外(他)一同」と少し小さめに書きます。
他の人の氏名を書いた紙を中に入れておくと、誰が贈ってくれたのかが分かりやすくなって親切です。
贈り主が連名で多人数の場合
会社名、部署名、グループ名など「○○一同」という形で書きます。
「有志」と書く場合には、全員の氏名を書いた紙を中に入れておくといいですね!
定年退職祝いの有志一同の名簿の書き方
贈り主が大勢で名入れをすることができなかった場合、中に全員の氏名を書いた名簿を入れるのが一般的ですね!
白い紙(和紙が一般的)を横長になるようにおき、上部中央に「御祝」と記入。
※途中退職の場合は、「御祝」ではなく「感謝」「御礼」などでも良いかと思います。
住所の記載は絶対ではありませんが、1人1人にお返しをしたいと思った場合に役立ちます。
また、現金や商品券などを包む場合には、金額が同一でないなら出した金額を記載しておいてもOKです。
名前は、役職順に右から記載していきます。
もし同列のときは、五十音順や年齢順でもいいと思います。
現金を包む場合は中袋に入れることができますが、品物の場合はそうはいきませんよね。
そのままそのままペラっと入れるのは味気ないので、白い封筒を用意しておくとキレイです。
三つ折りもしくは4つ折りにして白い封筒の中に。
封筒の表題については、正式なマナーがあるわけではありません。
現金の場合は金額を書くものとされていますが、プレゼントの場合はそうではないので考え物。
有志メンバーの名前が記載された紙が入っていることが分かればそれでいいかと思うので、「○○課 有志」などでもいいかなと思います。
名簿リストを手書きにする場合
あくまでもリストなのでそこまで厳密ではありませんが、できるだけキッチリとしておきたいところ。
鉛筆やボールペンは避けて、筆ペンかマジックペンを使うようにしましょう!
最近は印刷する方も多いので、自信がない場合はプリントしてもいいかもです。
まとめ
定年退職は、人生の中の大きな節目の一つです。
ぜひ気持ちよくお祝いをしてあげてくださいね。
スポンサーリンク