学校や遊びに行った友達のお家、隣人のお庭でなどなど、ふざけているうちに子どもが物を壊してしまうというのは、珍しいことではありません。
わざとではなかったとしても、保護者としてお詫びの手紙を書くことがマナーとされています。
ですがこういう経験が初めての場合は、「何を書いたらいいの?」「どう書いたら失礼にならないんだろう」迷ってしまうものなんですよね。
子どもが外出中に他人の物を壊してしまったときの、お詫び状の書き方と文例の紹介です。
スポンサーリンク
子どもが物を壊したときのお詫びのマナーのポイント
まずは子どもが物を壊してお詫びをするときに、気を付けておきたい注意点からです。
親として相手への謝罪はもちろん必要ですが、子どもが同じことを繰り返さないように反省すべき点を明確にすることも必要です。
「謝罪と反省」っていう当たり前のことですが、突然の出来事だと慌ててしまって対応できないこともあります。
あらかじめチェックしておくといいかなと思います。
子どもが物を壊してしまった原因を探る
相手の方に謝らなければいけないこと、弁償方法など、いろいろ考え始めると忘れてしまいがちな「なぜ壊してしまったのか?」ということ。
どういうことが原因で壊してしまって、どんな行動がダメだったのか。子ども自身はそのことについてどう思っているのか。
壊した事実を変えることはできないけど、これからの行動に生かすことはできます。
そして相手に謝罪するうえでも、何がいけなかったのかを把握していることは大切だと思います。
親はできるだけ感情的にならない
子どもが物を壊してしまったときって、10:0で自分の子どもが悪いときもあれば、「うちの子だけが悪いわけじゃないよね?」と思うときもあるかと思います。
大人数で遊んでいて壊してしまったときなどは、子ども自身もそんなふうに思うかもしれません。
ですがその気持ちのままでお詫び状を書いてしまうと、自己弁護や保身の気配がうかがえる手紙になってしまいます。
相手にとっては、気持ちの良いものではないはず。
「自分の子どもが物を壊した」ということが事実であれば、その点についてをきちんと謝罪するべきです。
相手にとっては「壊された」ということが重要なのであり、「誰がどのように関係したか」ってそこまで大事ではありません。
先方とは、壊してしまった事実について謝罪するようにしましょう。
もし学校で物を壊してしまったときは、先生も状況確認をしてくれます。
感情的にならず事実を整理してから、しっかりと謝罪をするようにしましょう。
相手によっては直接謝罪に行く
例えば学校で物を壊してしまった場合は、電話連絡やお詫び状で対応することが多いかもしれません。
ですが、お友だちや隣人の方の物を壊してしまった場合は、基本的には直接謝罪に行ったほうがいいかなと思います。
手紙だけでお詫びを書くよりは、子どもを連れて顔を見て謝罪するほうが丁寧です。
何度かお家に伺っても留守だった場合は、その旨を記載したおわび状をポストに入れておくのもいいですね。
スポンサーリンク
その場合でもやはり、再度あいさつに行ったほうがいいのではないかと思います。
子どもが物を壊したときの手紙の書き方
基本となる構成は
・お詫びの言葉
・締めの言葉
・結語
保護者としてのお詫びと、できるならば子ども本人の反省の言葉が両方伝えられるといいですね!
頭語のあとにすぐお詫びの言葉をつづけることで、より謝罪の気持ちが表現ができます。
『拝啓』と『敬具』、『謹啓』と『敬具』『頓首』、『急啓』と『敬具』『早々』などなど。
もっとも一般的なのは『拝啓』と『敬具』
緊急性を持たせたい場合には、『急啓』と『敬具』『早々』のセットを使うといいかと思います。
おわび状は長々と書く必要はなく、問題の内容とお詫びするに至った経緯を説明し、できるだけ簡潔にまとめます。
プライベートな事柄を書くのは避け、お詫びだけをまとめるようにします。
子どもが物を壊したときのお詫びの手紙例文
相手との関係性や状況によって、語尾や言葉を適宜変更してみてくださいね。
例文1
謹啓
このほど、○○様宅の○○を息子の○○が壊してしまい、誠に申し訳ありませんでした。
友だちと一緒に夢中になって○○をしていたとのことです。
本人も深く反省し、私も親としてしつけの甘さを痛感しております。
近々あらためてお詫びに伺い、修理代金について相談させていただきたく存じます。
まずは書中にてお詫び申し上げます。
頓首
例文2
急啓
長男○○がお子様の○○を壊してしまい、ご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。
保護者として、家庭での教育が不十分であったと反省しております。
息子には厳しく言い聞かせ、二度と同じことを繰り返さないと約束させました。
後日あらためてお詫びに伺い、弁償させていただきたく存じます。
とりいそぎ、まずは書中にてお詫び申し上げます。
早々
例文3
急啓
このたびは娘の○○が、○○ちゃんの大事な○○を壊してしまい、大変申し訳ありませんでした。
不注意でぶつけてしまったとのことですが、親として日ごろのしつけが行き届いておらず恥ずかしい限りです。
本人も深く反省しており、二度と同じことを繰り返さないと約束させました。
本日娘と謝罪に伺いましたが、ご不在のようでしたので後日あらためてお詫びに伺わせていただきます。
弁償につきましても、相談させていただきたく存じます。
まずは書中にてお詫び申し上げます。
早々
例文4
拝啓
このたびは娘の○○が、○○ちゃんの大事にしている○○を壊してしまい、申し訳ありませんでした。
夢中で遊んでいてつい力が入ってしまったのが原因とのこと、親としてのしつけの甘さを痛感しております。
本人も深く反省しており、二度と同じことを繰り返さないと約束させました。
弁償してすむことではないと承知しておりますが、どのようにお詫びさせていただくのがよいか、ご意向をお聞かせ願いたく存じます。
今後は家庭でのしつけを見直して指導いたしますので、なにとぞ変わらぬお付き合いのほど、お願いいたします。
まずは書中にてお詫び申し上げます。
敬具
まとめ
もしうちの子が他人の物を壊してしまった場合、学校の備品であれば「電話で謝罪→翌日にお詫びの手紙」、友だちや知り合いであれば「直接謝罪→不在ならおわび状」とするかなと思います。
どんな物を壊してしまったのか、どういう相手なのかによって、対応が変わることもあるはず。
子どもに状況をよく聞いて、丁寧な対応を考えるようにするといいのかもしれません。
スポンサーリンク