お中元は、お世話になった人に渡す夏の贈り物。
感謝の気持ちをあらわすものなので、贈り物にはちょっとした手紙を添え状としてつけるのが一般的です。
ですが、お中元を贈る人が減ってきていると言われている昨今。
添え状と言われても「どう書くの?」「何を書くの?」と思われる方も多いのではないでしょうか。
お中元に添える手紙の書き方や構成、例文の紹介です!
お中元を出す前にぜひチェックしてみてくださいね。
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お中元に添え状は必要?あるだけで丁寧さが伝わる大人のマナー
さて、そもそもお中元に添え状って必要なのか?そう思われる方もいるのではないでしょうか。
持参することよりも、お店からそのまま郵送してもらうことのほうが多いお中元。
お店によっては添え状が添付できない場合もあり、わざわざ出すことに疑問を感じる方もいるのではと思います。
マナー本などには「添え状はつけておいたほうがいい。でも必ずつけないといけないというわけではない」という、それほど厳密なルールではないような記載の場合もあります。
実際、いただくお中元の中には、添え状がついていないものもけっこうあります。
感覚的には、添え状がついていなくてもそれで「こいつは失礼な奴だ!」と思われることは少ないのではないかと思います。
ですが添え状は、あれば丁寧さがより伝わります。
なくてもなんとかなるけど、あったほうがより相手に気持ちを伝えることができるのであれば、ツールとしても非常に優秀。
特にお世話になった人や今後も良い関係を続けていきたい人に対しては、あったほうがいいのではないかと思います。
もし自分がもらうときのことを考えると、きちんと添え状があれば、自分を大事にしてくれていると感じますもんね。
お中元の添え状の目的は?
一番の目的は、感謝の気持ちを伝えること。
品物だけではなく手紙でも感謝の言葉を書くことで、より深く気持ちを伝えることができるようになります。
ですがそれだけではなく、贈り物の理由や使い方などを知らせるという効果もあります。
毎年お中元を贈りあっている相手ならばともかく、突然の贈り物は嬉しい半面で、内容や目的がわからず戸惑ってしまうこともあります。
贈り物の習慣が薄れてきている最近は特に、初めていただくものには戸惑いを強く感じてしまうかもしれません。
添え状や送り状には、その気持ちを緩和させる効果もあります。
「どこから」「何を」「どうして」送ったのか、変わったものの場合はどのようにして使ったり食べたりするのか。
贈り物と一緒に送ることができれば、相手に対してとても親切です。
最近は品物に同封する主流ですが、送り状が先に届くととても丁寧な印象になります。
お中元の添え状や送り状の書き方と構成
基本的な添え状の構成は
・時候のあいさつ
・安否伺い
・本題(お中元についての説明、送る理由、品名など)
・結びの言葉(相手の健康や幸せを祈るなど)
・結語
ただ、この構成も相手との距離感によって省略することも可能です。
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例えば両親に向けた送り状に、取引先の相手のような文面を書いてしまうと、そっけなく不自然な印象になってしまいます。
親しい相手だったら、頭語や結語を省いて書いてもOK。
目上の人やあらたまった関係の人に対しては、手紙のルールを守った構成のままで書くようにしましょう。
時候のあいさつはこの時期にあったものを書くようにしましょう!
お中元の添え状や送り状例文
前述したように、手紙は相手との関係性によって選ぶ言葉や語尾が変わります。
「失礼にならない」ということだけでなく「不自然にならない」ということも考え、例文は適宜、自分に合うように調節してくださいね。
親しい相手へのお中元の添え状、送り状例文
梅雨明けも間近になってきました。お父さんもお母さんも、元気で過ごしていることと思います。
今日、デパートでおいしそうなゼリーを見つけたので、そちらへ送りました。さわやかな果物がたくさん入っていて、凍らせてシャーベットにしてもおいしいのだとか。食欲がないときでも口に運びやすいのではないかと思います。
これから本格的に暑くなりますが、夏バテなどしないよう気を付けてください。
ひまわりの花が咲き始め、夏の到来が間近になってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
先日○○に行った際に、おいしそうな○○を見つけたので、本日送らせていただきました。お店の方によると、○○と合わせて食べるとおいしいのだとか。以前お好きだと言っていたので、お口に合えば幸いです。
これから本格的に暑い日が続くかと思います。体調を崩されぬようお気を付けください。
梅雨が明けた途端、うだるような暑さが続くようになりました。お元気でお過ごしでしょうか。
日頃の感謝を込めて、本日○○デパートから○○を送らせていただきました。さわやかな食感なので、暑い日でも口に入れやすいのではないかと思います。お口に合えば幸いです。
まだしばらく厳しい暑さが続きますので、体調を崩されぬようお気をつけください。
あらたまった相手へのお中元の添え状、送り状例文
拝啓
仲夏のみぎり、○○先生にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
日ごろから娘の○○がお世話になりまして、心より感謝申し上げます。
最近は教室に通うのが楽しみでしかたないようで、学校から帰ると自分から毎日欠かさず練習しております。
これもひとえに先生のご指導のおかげです。
つきましては、日ごろの感謝の気持ちを込めまして、ささやかな品ではございますが焼き菓子の詰め合わせをお送りいたします。お召し上がりいただければ幸いです。
今後もご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
暑さ厳しき折、くれぐれもお体を大切になさってください。
かしこ
拝啓
盛夏の候、ますますご活躍のことと拝察申し上げます。
○○様には家族一同お世話になり、心より感謝申し上げます。
本日、心ばかりではございますが、私の郷里の○○より夏の挨拶の品をお送りいたしました。
ご笑納いただければ幸いです。
今後も変わらぬご厚情を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、○○様とご家族様のご健康とご多幸をお祈りいたします。
敬具
まとめ
手紙にはルールやマナーが多く、あらたまった相手であるほど書くのが大変。
ですが手紙は「気持ちを伝えるため」、マナーは「相手を不快にさせないため」のもの。
前提を意識しておけば、良い添え状になるのではないかと思います。
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