一般的には、喪中の相手に対しては年賀状を出さないようにします。
でもときには、服喪中であることを知らずに出してしまうということもあります。
後から喪中だったということを聞いて「しまった!」
こういうことって、誰にでもありうることだと思うんですよね。
さて、喪中の相手に年賀状を送ってしまったとき、どのようにしてお詫びをすればいいのか?
どんな形で送るか?いつ送るか?どのように書くか?などをまとめました!
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喪中の相手に年賀状を出してしまった!そんなときどうする?
喪中期間は、年賀状を出すのを控える方が多いですが、受け取ることがマナー違反というわけではありません。
混同しがちなんですが、「出すのは控える、受け取りはOK」というのが喪中の年賀状です。
ですが、「身内に不幸があったのにお祝いする気になれない」という心情から、年賀状を出すことも受け取ることも控えている方は多いですよね。
そのように思っている相手方に対して年賀状を送ってしまったら、やはり一言、お詫びの言葉があると丁寧ですよね。
・相手が喪中だと知らずに年賀状を出してしまった場合
・年賀状を出した後に、喪中であることを知った場合
どちらのときでも、喪中見舞い、もしくは寒中見舞いを使ってお詫びをすることができます。
本来は寒さの厳しい季節に、相手の体調などを気遣うもの。
ですが時期的に、年賀状が遅れた場合などに使うことも多いです。
出す時期が特に決められていないのが、寒中見舞いとの大きな違い。
喪中の年賀状のお詫びは寒中見舞いか喪中見舞いか
今までの定番は、喪中に出してしまった年賀状のお詫び状は寒中見舞いでした。
が、最近では喪中見舞いを使う方が増えているのだとか。
その理由は、「出す時期が決められているか、決められていないか?」ということ。
前述したように
寒中見舞い:1月8日~2月初旬
喪中見舞い:時期を問わずいつでも
例えば年賀状を出したすぐ後に、先方から「服喪中につき…」というハガキが来た。
その場合、喪中見舞いであればすぐに返信することができますが、寒中見舞いの場合は数日待たなければいけません。
それほど時間があくわけではありませんが、「すぐにお詫びをしたい!」と思う方にとっては、日程を気にせずに投函できるのを手っ取り早く感じるかもしれませんね。
また、寒中見舞いは本来、季節の挨拶状。
そのためハガキのデザインも豊富ですし、ともすれば喪中の相手に送るには明るすぎるものも。
喪中見舞い用のハガキは、色味も抑えて作られており、相手方の心情に合ったものが多いです。
どちらにしないといけないと決められているわけではないので、使いやすいほうを選ぶといいかなと思います。
喪中に送ってしまった年賀状のお詫びを出すのはいつ?
喪中の相手に年賀状を送ってしまった場合、
・年賀状が相手に届いてから喪中の旨のハガキが届く
・年賀状が相手に届く前に喪中はがきが届く
どちらかのパターンになるかと思います。
どちらだったとしても、喪中であることを知ったらすぐにお詫びのハガキを送ったほうがいいかなと思います。
年賀状が相手に届いてしまってから喪中はがきが来た場合、喪中であることを知るのは、時期的に1月初旬。
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この時期であれば、寒中見舞いでも喪中見舞いでもどちらでもいいかなと思います。
すぐに送りたい場合、松の内(1月7日)が過ぎるまで待てないという場合は、喪中見舞いにするといいですね。
そして、年賀状を出した後に喪中はがきが来た場合。
12月中旬くらいにはすでに年賀状を出している方もいると思うので、この場合だと、年を越していないこともあるかと思います。
できれば相手に年賀状が届く前に、出してしまったことのお詫びを伝えておきたいもの。
この場合は、喪中はがきが届いたらすぐに、喪中見舞いを出すといいかなと思います。
喪中の相手に年賀状を出してしまったときのお詫び状の文面
基本的な内容は
・年賀状を出してしまったことへのお詫び
・お悔やみの言葉
・相手を気遣う言葉
故人とのエピソードがある場合は、そういった文面を入れてもいいかもしれません。
寒中見舞いで出す場合は、「寒中お見舞い申し上げます」
喪中見舞いで出す場合は、「喪中お見舞い申し上げます」
そこから、年賀状を出してしまったことへのお詫びに入るとスムーズかなと思います。
また文面は、相手方との関係によって変わります。
固い文章のほうが良いのか、柔らかい文章のほうがいいのか、関係性によって変えてみてください。
文例
寒中(喪中)お見舞い申し上げます。
○○様が他界され、ご服喪中とも存じ上げず、年始状を差し上げてしまい大変失礼いたしました。
なにとぞお許しください。
心からお悔やみ申し上げるとともに、○○様の冥福をお祈りいたします。
寒中(喪中)お見舞い申し上げます。
○○様はご逝去と聞き、ただ驚くばかりです。
そうとは知らず年始の挨拶を申し上げ、大変失礼いたしました。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
寒さが続きますので、皆さまご自愛くださいませ。
寒中(喪中)お見舞い申し上げます。
ご服喪中と存じ上げず、年始の挨拶を申し上げ、まことに失礼いたしました。
ご家族の皆様は、さぞお力落としのことと察します。
遅ればせながら、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
喪中見舞いを書く際の注意点
身内に不幸があった方への文面なので、書く際にもいくつかの注意点があります。
気にしない方もいるかもしれませんが、送る側としては知っておくといいかなと思います。
二重言葉は使わない
喪中の相手に出すハガキには、「繰り返し」を連想される言葉は使わないようにします。
「再三」「重ねて」「ますます」「だんだん」
気づかずに使っている場合もあるので、チェックするようにするといいですね。
おめでたい言葉は使わない
喪に服している方へのお詫び状なので、おめでたい言葉は使わないようにします。
「年賀状」は、「年始の挨拶状」「年頭の挨拶」などに言い換えるようにしましょう。
ハガキや切手のデザインも状況にあったものを
寒中見舞い用のハガキだと、明るいものや楽しそうな絵柄が多いもの。
ですがそれだと、喪中の方へのお詫び状には似つかわしくありません。
色味を抑えたハガキや、普通の官製はがき、もしくは喪中見舞い用のものを使うといいですね。
このとき、余った年賀はがきなどは使わないように!
これは相手に対して失礼だし、喪中のお詫び状としては適さないので注意してください。
また、切手のデザインを気遣いたいところ。
郵便局には、喪中用の色味をおさえた花などの切手が販売されています。
そういったものを使うようにして、明るい印象を持たれるようなものは避けます。
まとめ
・喪中に出してしまった年賀状のお詫びは、寒中見舞いか喪中見舞いで行う
・時期によって使い分けるとよい
・文面には、年賀状を出してしまったことへのお詫びを入れる
喪中に受け取る年賀状は、人によって感じ方が違うもの。
「送ってしまった!」と思ってすぐにお詫びをしたら、悪く思う方はいないのではないかと思います。
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