近親者に不幸があった場合、大人は喪に服し、年賀状を控えるのが一般的。
毎年やり取りをしている相手に関しては、事前に喪中はがきを送る方が多いですよね。
ですが子どもの場合は、毎年送りあっている子に喪中はがきを送ることはほとんどありません。
そのため、「喪中だけどお友だちから年賀状が来た!」という場合も。
さて、そんなときはどんな対処をするのが良いのでしょうか。
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喪中だと子ども同士の年賀状のやり取りもダメ?
一般的に、喪に服すと言われている近親者の範囲は、2親等まで。
子どもから考えると、祖父母までが2親等にあたります。
大人の場合は喪中ということで年賀状を控えますが、そもそも子どもはどうなんでしょうか。
子どもが「喪中」ということを理解できるのはある程度大きくなってからですし、「喪中は○○を控える」ということを知っているわけではありません。
もちろん本人が理解して、そのうえで「年賀状はやめておく」と判断するのならそれでいいですが、もし「年賀状のやり取りをしたい」という場合。
子どもの意思を尊重して、子どもの年賀状に関しては許容するという方が多いように思います。
詳しくはこちらも参考にしてみてください。
そもそも喪中というのは、何かをしてはいけない期間というわけではありません。
年賀状に関しては「自分が新年のお祝いができる気持ちかどうか」という点が、大きな判断基準に。
親の意向もあるとは思いますが、特に方針がないのであれば、子どもの気持ちを優先させてもいいのではないかと思います。
ですが今では、喪中は1年間とするのが一般的です。
喪中に子どもの友だちから年賀状が来た!返事を書いたらダメ?
前述したように、喪中であっても子どもの年賀状に関しては許容されることが多いです。
では、「年賀状は書かない」と決めた子ども宛てに、友だちから年賀状が来た場合はどうするか?
これも、本人の意向やその友達との関係性によって、柔軟に考えてもいいかなと思います。
大人の場合は、喪中に来た年賀状に対しては、寒中見舞いの時期に返事を書くのが一般的です。
ですが寒中見舞いを出すのは、松の内が明けた1月8日~立春である2月初旬まで。
その時期にはすでに学校が始まっていることも多く、相手に届くのはかなり遅くなってしまいます。
子どものうちの年賀状って、休み期間中に届くのが嬉しいというのもあると思うんですよね。
喪中に届いた友だちからの年賀状、どのように返事をするべきなのかの案をいくつか紹介します。
子ども同士なら年賀状で返事を書いてもOK
子ども同士であれば、届いた年賀状に普通に返信しても大丈夫。
友だち関係がこじれるきっかけになったらかわいそうですし、故人もそんなことは望んでいないはず。
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もし子ども自身が「年賀状で返事を書きたい」という場合には、そのようにしても不謹慎ということはありません。
年賀状の代わりに普通のハガキに手紙を書く
もし年賀状を出すことに抵抗があるようなら、普通の官製はがきに、普通のお手紙のように返事を書いてもいいですね!
「あけましておめでとう」「謹賀新年」のように、おめでたい言葉を避けるようにして書くと、マナーにも沿った内容になります。
寒中見舞いとして出すと時期が限定されてしまうので、すぐに返信をしたい場合にはおすすめです。
時期にこだわらなければ寒中見舞いでも
学校が始まってから届くのでも良ければ、従来通り、寒中見舞いで返事を送ってもいいですね。
寒中見舞いは、寒さが厳しくなる中、相手の体調などを気遣うためのもの。
「寒いけどがんばろうね!」「寒い日が続くけど、たくさん一緒に遊ぼうね」
などなど、文面で寒さを感じる言葉を入れると、寒中見舞いっぽさが出ていい感じに。
この場合も必要があれば、喪中で年賀状を出せなかったことを伝えるようにします。
喪中に子どもが年賀状の返事を書くときの文面は?
子どものことなので、そこまでマナーを厳密に考える必要はないかなと思います。
がその一方で、高学年くらいになっていれば、マナーを知る良いきっかけにもなります。
「どのように書いたら角が立たないか」という、付き合い方を学ぶこともできますよね。
とはいえ、子どもが書くもの。
基本的には、子どもが書きたいように書くのが一番いいのかなと思います。
・新年のこと(今年も仲良くしてね)
・相手を気遣う言葉(寒いけど元気に学校で会おうね)
場合によっては、「喪中だから年賀状を出せなくて…」という文言を入れてもいいですね。
言葉の意味が分からなければ、相手の親御さんが教えてくれるのではないかと思います。
子どもの年賀状の返事は何に書く?
年賀状としてではなく「年賀状を出せなかったお詫び」も含めて書く場合は、年賀はがきよりも普通のハガキのほうが自然かなと思います。
絵柄を喪中に合ったものにする必要はなく、子どもの好きなものを選ばせてもOKです。
ハガキの色味や切手のデザインに気を付けるのは大人だけで、必要以上に子どもをマナーで縛ることはしなくてもいいと思います。
マナーを考えるなら文面にも喪中の考え方を
「喪中のマナー」を教えるきっかけとして考えるのであれば、文面の注意点を教えてあげるのもいいですよね。
・おめでたい言葉は使わない
・繰り返しが連想される言葉は使わない
本来なら子どもにここまで細かいことを言う必要はないですが、今後のための学びにもなります。
高学年くらいになれば、教えておいてもいいかなと思います。
まとめ
・喪中でも、子どもの年賀状は許容されることが多い
・普通の手紙として返事を書く、年賀状として返事を書く、どちらでもOK
喪中のときの子どもの年賀状は、大人ほどマナーを考える必要はありません。
子どもの考え方次第で、返事を書くか書かないか決めてもいいかなと思います。
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