浴衣って、着る機会がものすごく限られてます。夏祭りや花火大会、主に夏ですよね。
ただ、温泉旅館などでは夏場に限らず一年を通して浴衣を着ることが多いと思います。
(・∀・)「せっかくの温泉、浴衣もキレイに着こなしたい!」
夏祭りに来ていく浴衣と温泉地にある浴衣って、同じようで少し違います。
着付けの方法や合わせ、おはしょりはどうするのか?についてのまとめです。
スポンサーリンク
浴衣を温泉旅館で着付けるときの手順
まずは浴衣を選ぶところから。
温泉宿では長さ別に数種類の浴衣を用意しているはずなので、自分の背の高さにあったものを選びます。
帯も長さが違うものが用意されているのであれば、腰回りに2周してちょうちょ結びができるくらいの長さにするといいかなと思います。
さて、では着付ける手順です。
着付けは人によってやり方がさまざまです。
あくまでも「私の着付け方法」で、温泉浴衣を簡単に着ちゃいたいときということでご了承ください。
以下、イラストが浴衣でないものもありますが浴衣だと思っていただけたらです(_ _)
浴衣を着る
まずは浴衣を羽織ります。
羽織ったら次は、衿先部分を手で持ちます。
手が届かない場合は持てる位置でOKです。
ただし「衿先から持つ部分までの距離」が左右で同じになるようにします。
背中の中心がズレないようにです。
そこが持てたら、右側の手を左脇に向けてパタンと体に巻き付けるように着ていきます。
このときの注意点。
・左側で持っているほうの『おくみ線』が、右足の親指と人差し指の間くらいにくるとキレイ
・右手で持っているほうを体に巻き付けるとき、最後に浴衣の端を少し上に上げるとキレイ
ただ温泉浴衣の場合は、固定できるものが帯しかありません。
浴衣の端を上げたときに、布がもたれるようであれば上げる必要はないかなと思います。
襟元をそろえる
襟を合わせます。
鎖骨の間のくぼみのところで交わるように、合わせていきます。
着物の場合はここで「襟抜き」という、色っぽい着付けになるような手順が入りますが、
温泉の浴衣の場合はここでやっちゃうと気崩れちゃうので、私は後ほどにしちゃいます。
まずは前の襟を合わせた状態で帯を締めます。
帯の締め方
温泉宿の浴衣の帯は、一般的な浴衣の帯よりも細くて生地が柔らかいです。
帯の中心を前から回して背中で一度交差させて、前でちょうちょ結びをするのが一番簡単です。
スポンサーリンク
このとき、ちょうちょを真ん中にするのではなく少し左側にしたりするとかわいくなります。
締めたあとは、後ろのしわしわを伸ばすとよりキレイになります。
帯に人差し指を突っ込んで、脇のほうに寄せるようにシワを伸ばしていきます。
左右の脇に集まったシワは、ぎゅっと前に出してから前側の生地を隠すように後ろに持ってきます。
ちょうど、タックを入れるみたいにするとキレイになります。
最後の仕上げ
和装するときって、女性はうなじがキレイに見えるように襟を下にきゅっと下げます。
だけど、温泉旅館の浴衣の場合、着物のときと同じように色っぽくしてしまうと、
前で合わせてある襟元がかなり崩れてしまうんですよね。
なぜって、浴衣を止めているのが帯一本だけだから。
普通の着物や浴衣であれば、紐で何度か固定するから襟を抜いてもくずれにくいんですね。
温泉浴衣で襟を抜く場合は、すべて着付け終わったあとに仕上げとして少し抜くくらいがいいかなと思います。
抜くときはこんなふうに。
背中の中心の縫い目を持って、きゅっと下に引っ張る。
そのあとに、中心の縫い目から左右5センチずつくらいのところも、きゅっと引っ張る。
あまり大きく抜いてしまうとすぐに崩れてしまうので、ほどほどに。
温泉浴衣の合わせはどちらが上?右?左?
温泉浴衣の合わせも、一般的な着物や浴衣と同様に、左が上です。
「左が上」というのは、自分から見て左側の襟が上にかぶさるということ。
和装では、「右側の生地を先に体につけるので右が前」=右前というふうに呼びます。
もちろん呼び方どうこうよりも「ちゃんと左側を上にする」ということが重要なので、
そこだけ覚えておくようにすればいいんじゃないかと思います。
温泉の浴衣を着るときにおはしょりは必要?
おはしょりはこの部分。
一般的な着物や浴衣は、丈がものすごく長いんですね。
だから余った布をこの部分で調節します。
本来であれば、おはしょりは和装には必要なものなんですが、温泉浴衣の場合は別。
おはしょりを作らなくてもいいような丈になってます。
もちろん身長によっては、宿の「SML」サイズでは合わないってことがあるかもですが、
基本的には温泉浴衣におはしょりは必要ありません。
まとめ
温泉で着る浴衣は、普通の浴衣よりも着付けが簡単です。
でも、気崩れるのも簡単なんですよね。
ポイントを押さえて、キレイに着こなしちゃいましょう!
スポンサーリンク