季節ごとに聞くことのある「立春」「夏至」などの言葉。
子どもに教えてあげることも多いこういった言葉は、季節を知るうえで用いられたもの。
代表的なものは耳にすることも多いですが、実際には知らないものも多いんですよね。
暦を知っていることは教養の一つ。
気になる部分から理解していくといいかもです。
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二十四節気って何?意味や由来について
「暦(こよみ)」の語源は「日読み(こよみ)」であると言われていて、日を数えることを意味しています。
この「日を数える」方法は大きく分けて3つ。
・太陽暦:地球が太陽の周りをまわる周期をもとに計算。うるう年でずれを調節する。
・太陰太陽暦:太陰暦を基とし、太陽の動きも参考に月日を定める
・太陰暦:月の満ち欠けに基づいて1か月を定める
現在世界でもっとも多く使われているのが、太陽暦の一つである「グレゴリオ暦」
日本では1873年に採用されました。
それまでの日本では太陰太陽暦が使われており、それを「旧暦」と呼んでいます。
ここらへんの日本の暦については、『天地明察』という映画やマンガで見ると分かりやすいかもです。
季節の変化は、太陽と地球の位置関係が変わることによっておこります。
だから、太陽の動きをもとに暦を決めている太陽暦では、同じ日付であれば同じ季節。
ですが月の満ち欠けをもとにしている太陰暦では、季節を知ることができなかったんですね。
そこで生まれた「太陰太陽暦」の一つである中国の暦において、季節を知るために用いられたのが二十四節気。
1年を24等分にしているので、二十四節気です。
分かりやすい二十四節気の考え方
まずは1年を4つに分けてみます。
だいたい90日ずつに分けることができて、それぞれ「冬至」「春分」「夏至」「秋分」
夏至:二十四節気の10こ目。北半球では1年のうちで最も昼の時間が長い。6月20日ごろ。
秋分:二十四節気の16こ目。昼と夜の長さがほぼ等しくなると言われる。9月23日ごろ。
冬至:二十四節気の22こ目。北半球では1年のうちで最も夜の長さが長い。12月22日ごろ。
さらに分けると八節に
さらに45日ずつで分割。
8つに分かれるので『八節』と呼ばれます。
立夏:二十四節気の7つ目。夏の始まり。5月5日ごろ。
立秋:二十四節気の13こ目。秋のはじめ。8月7日ころ。
立冬:二十四節気の19こ目。冬の始まり。11月7日ごろ。
さらに分けると二十四節気になる
8つに分かれているものをさらに分けます。
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八節をさらに、15日ずつに分けると二十四節気になります。
春の始まりである立春を一つ目として
・立春:2月4日ごろ。
・雨水:氷や雪が解け、雨に変わるころ。2月18日ごろ。
・啓蟄:冬眠していた虫が活動し始める。3月5日ごろ。
・春分:春の真ん中で昼夜の長さが同じ。3月20日ごろ。
・清明:春の気盛んで、百科が咲き競う。4月5日ごろ。
・穀雨:春雨が降る菜種梅雨。4月20日ごろ。
夏・立夏:夏の初め。5月5日ごろ。
・小満:陽気がよく、草木が生長してくる。5月21日ごろ。
・芒種:麦の刈り入れ、田植えの時期。6月5日ごろ。
・夏至:昼が一番長く夜が短い。6月21日ごろ。
・小暑:梅雨明けが近く、暑さが始まる。7月7日ごろ。
・大暑:一年で一番暑い。夏の土用とかさなる。7月23日ごろ。
秋・立秋:秋のはじめ。8月7日ごろ。
・処暑:暑さがおさまり、台風シーズン。8月23日ごろ。
・白露:朝夕の気温が落ち、涼風が吹く。9月7日ごろ。
・秋分:秋の真ん中。昼夜の長さが同じ。9月23日ごろ。
・甘露:露が結び、秋本番。10月8日ごろ。
・露降:北国では霜が降りはじめる。10月23日ごろ。
冬・立冬:冬の初め。11月7日ごろ。
・小雪:初雪が舞う。11月22日ごろ。
・大雪:山々は雪景色に。12月7日ごろ。
・冬至:昼間が一番短く夜が長い。12月22日ごろ。
・小寒:寒の入り。寒さ本番に。1月5日ごろ。
・大寒:一年で一番寒い。1月20日ごろ。
二十四節気をさらに分けると七十二候に
二十四節気をさらに、5日ずつに分けたものが『七十二候』
七十二候の名称はすべて、季節をあらわす短文のようになっています。
例えば立春から雨水までの期間の七十二候は
・東風解氷(とうふうこおりをとく):東風が氷をとかし始める
・黄鶯睍睆(こうおうけんかんす):うぐいすが山郷で鳴き始める
・魚氷上(うおこおりにのぼる):割れた氷の間から魚が飛び出す
草木の様子や動物などの変化が、このように文章になっています。
二十四節気を補うものが五節句と雑節
二十四節気を補い、説の移り変わりを表すものに「五節句」と「雑節」があります。
五節句
こちらは現在にもしっかりと受け継がれているもの。
・人日(じんじつ)の節句:1月7日。七草がゆを食べる
・上巳(じょうし)の節句:3月3日。ひな祭り
・端午(たんご)の節句:5月5日。
≫≫端午の節句の菖蒲は何に使う?飾り方や頭に巻く方法など使い方を紹介!
・七夕の節句:7月7日。たなばた。
≫≫七夕飾りの種類や意味まとめ。笹飾りに込められた願いは何?
・重陽(ちょうよう)の節句:9月9日。菊の節句ともいわれる。
5節句には長寿や健康を願い、さまざまな厄払いや祝いの行事が行われてきました。
雑節
5節句と同じように、二十四節気を補い季節の移り変わりを表すもの。
日常生活に結びついているものが多く、節目になっています。
一般的に言われているのは以下の9つ。
・節分
・彼岸:秋分・春分を中日として前後3日を合わせた各7日間のこと。先祖に感謝する。
・社日:生まれた土地の守護神を祀る。3月中旬の春社、9月中旬の秋社がある。
・八十八夜:立春を起算日として88日目。遅霜発生の季節で、農家に対する注意喚起。
・入梅:梅雨入り。6月11日ごろ。
・半夏生:半夏という薬草が生えるころ。7月2日ごろ。
・土用:立夏-立秋-立冬-立春の直前18日間。夏の土用をさすことが多く、ウナギを食べる風習がある。
・二百十日:立春を起算日として210日目。台風や風が強い日。9月1日ごろ。
・二百二十日:立春を起算日として220日目。八朔、二百十日とともに農家の三大厄日とされる。
まとめ
調べてみると、毎日のように名前がついていて、季節の移り変わりを知ることができます。
節目ごとに暦を知って楽しんでみるといいかもしれませんね!
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