最近は転勤に関する考え方が以前とは異なり、「ワークライフバランス」「原則意に添わぬ転勤なし」などを重視する会社が増えてきました。
そんな風潮はものともせず、わが家の旦那さんの会社は「ガンガン転勤しようぜ」という方針は変わりません。
世論に左右されぬこと山のごとし、なんなら家族帯同での転勤をヨシと思っている雰囲気すら漂うほど。
辞令がいつ出るかハラハラしつつも、子どもの年齢は上がっていくわけで、わが家の子どもも来年は6年生。
小学校のうちの転校ならヨシとすべきなのか、最後の1年を慣れ親しんだ友だちと過ごせないことを不憫に思うべきなのか。
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転勤辞令が小学6年生ってどうよ?私はかわいそうでならない
私が今住んでいる地域は、数年前に旦那さんの転勤によって決まった場所。
親戚がいるわけでもなく、縁もゆかりもない地域です。
そんな場所ではあるものの、数年過ごせばそれなりの愛着もあるし、子どもに至っては学齢期を過ごした場所として完全に地元化しています。
私個人としては、この地域でなければと思っているわけではありません。
が、これからまた引っ越しをして子どもの友だち関係を心配して、進学の不安を抱えてっていうのを想像すると、やっぱり嫌だと思っちゃいます。
そしてその思いは高学年になった子どものほうがより強く、友だちと離れることや新たな地での人間関係などなど、不安は尽きないでしょう。
表立ってその不安をぶつけないうちの子は、きっと胸の内に不安を抱えているのだろうと、よけいに不憫に思ってしまいます。
転勤族じゃなければなぁと思ったことも、数知れず。
ですが同じ転勤族ママ、特に上の子がもう中学生や高校生になっている方は、
辞令が小学生のうちで良かったよね!
決まってこんなふうに言うわけです。
ちょっと待ってくれ、全然良くないんだこっちとしては。
うん、でも「小学生のうちなら」と思うのは非常によく分かる話で、自分ちの子どもが大きくなっていれば、「まだ小さいから」と思っちゃうんですよね。
私だって、自分の子どもが幼稚園児のときの引っ越しは「かわいそうだなぁ」と思ったけど、いまや「幼稚園児の転園なんてまったく問題ない!」と思ってます。
なんなら、低学年までなら全然大丈夫だろうとさえも思うわけですね。
でも自分の子どもの年齢がそうだったら、素直に「この年齢で良かった」とは思えない。
どうしても、子どもがリアルに悲しんでいるところや困っているところを想像して、やるせない気持ちになってしまいます。
6年生の転校で私が不安に思っている点
ここでちょっと、6年生での転校について私が不安に思っていることを書き出してみます。
・思春期でしかも女の子なので友人関係が不安
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・転校した直後に修学旅行があったらかわいそすぎる
・進学や内申点が不安
あれ?なんか思ったよりも少ないかもしれない。
つまりは私の不安は、子どもの友人関係と進学面での不安っていうことですね。
さてこの不安は、今から対処することで少しは軽減されるものなのか?
引っ越し後の子どもの友人関係での不安
今の地域は転勤族が多く、6年進級時での転校生も多いです。
出入りが多い地域なので、迎える生徒たちにもその受け入れ体勢が整っています。
ということは、次の転勤する地域でも転勤族が多い地域を選ぶことで、いくばくかの不安は解消されるのではないかと思っています。
ただそうするにしても、実際にどうなのかが分かるのは転校してからのこと。
ネットで見るその学区の評判が100%正しいとは限らないし、行ってみなきゃ分からないっていうのはやはりバクチと同じです。
そもそも、転勤族が集まるような地域が転勤先になければ、それこそ絵に描いた餅になっちゃいます。
一応は、「この地域に転勤になったらこの学区」という目星はありますが、だからと言って不安がなくなるわけではないというのが難しいところです。
進学や内申点での不安
こちらの小学校からの申し送り事項のようなものがあるのだとは思いますが、やはり不安は残ります。
積み上げてきたものが、転校先でゼロ出発しなきゃいけないのかっていう焦りもある。
今が教育環境の良い地域であるため、次の地域への期待値は低め。
子どもにがんばってもらわなきゃな面がある一方で、地域選びも真剣におこなわなきゃとも思います。
転勤族の将来設計はいつになったらたてられるのか?ライフスタイルは確立されない
いつかは転勤があって、それがいつになるのか分からない。
進級のタイミングかどうかも分からず、もしかしたら学期の途中であることも考えられる。
いつかは単身赴任にしなきゃいけないとは思うけど、ベストなタイミングがいまだつかめない。
わが家の将来設計は、今のところまるでたてられていません。
中学校受験も考えたけど、入学の年に転勤になってついていかなきゃってなったら無意味。
そもそも、単身赴任の二重生活に、わが家の財政が耐えられるかどうかも非常に微妙だし。
転勤族の痛切な悩みのひとつはここにあって、家族のライフスタイルがいつになってもいっこうに確立されません。
マイホーム購入にしても進学にしても妻の仕事にしても、転勤が障壁になって決断ができなくなってしまいます。
6年生での転校なんて、受験するかもという可能性すら会社は頭にないんでしょうね。
東京のような、中学受験率が高い地域に住んでいる方はどうしているんだろうと、とても不思議に思います。
転勤辞令まであと数か月。
6年生での転校を子どもに我慢してついてきてもらうのか、貯金を食いつぶしながら中学入学まで二重生活をするのか。
はたまた、縁もゆかりもないこの地域を、定住地として母子だけで暮らしていくのか。
本当はどれも嫌だし、どの選択肢にしてもいつか後悔する日が来そう。
いっそのこと転職してほしいとすら思うのは、大黒柱ではないゆえの無責任さなのか、それとも混乱しているゆえなのか。
決断するのを先延ばししているだけというのは分かっているんだけど、「辞令が出た」の言葉を聞くのを1日でも後にしてほしいと思うのだ。
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