私は実は「先端恐怖症」でして、尖ったものを見ると眉間のあたりがキーンと痛くなります。
この傾向は小学校のころからで、症状は波打ちながら今に至るまで続いています。
ひどい時には、机の四隅を見るだけでも「イテテテ」となる。けどなぜか包丁の先っぽは大丈夫。
恐怖症ってあまり他人からは理解されにくいものなんですが、つい先日、うちの子にも集合体恐怖症があることが判明しました。
「なんでわかんねぇんだよ」と、私が小学生のころ友達に対して思っていたのと同じように、わが子も「なんでわかんないの?」と私に対して思っていたという話。
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集合体恐怖症(トライポフォビア)とは何か?うちの子の症状はどんなもの?
例えば前述した私の先端恐怖症の場合ですが、そのときによって症状の大小が異なります。
今日大丈夫だったことが、明日大丈夫とは限らない。
明日全くダメなものが、明後日になればまるで問題なしという場合だってあったんですね。
私という一個人の中でもこれだけ不安定なので、恐怖症っていうそれ自体が非常に個人差の大きいものなんですよね。
同じ名称がつく恐怖症でも、人によって症状や対象がまったく違うっていうこともあり得るわけです。
で、先日。
たまたま一緒に見ていたYouTubeをきっかけに、うちの子が「集合体恐怖症(トライポフォビア)」であることが分かりました。
たまたま関連動画にあがっていた「集合体恐怖症かどうかの検査」のような動画を見たんですよね。
なにげなく再生したら、「ちょっとそれやめてよ」と娘の声。
「私、こういうの嫌だって知らなかったの?」ぷいとふくれて向こうに行ってしまいました。
トライポフォビアは、小さな穴や斑点などの集合体に対する恐怖症のことで、ギリシャ語のtrypo+ギリシャ語のphobiaを掛け合わせた造語として、2005年に命名された用語。
日本語では、集合体恐怖症と通称されることもある。尚、症状などは個人差がある。
引用:ウィキペディア
まだ認知度がそれほど高くはないながら、女性の5人に1人、男性の10人に1人は集合体を見て嫌悪を感じていると言われています。
うむ、確かに蓮の種はちょっと気持ち悪いですよね。
こういった嫌悪感の度合いは人によって違うわけですが、うちの子の場合を参考に。
集合体恐怖症の小学生が怖いと思っているもの
「怖い」と書いてしまったんですが、うちも子の場合は「怖い」よりは「気持ち悪い」
どちらかというと、恐怖ではなく嫌悪感ですね。
・鳥肌が立ってゾクッとする
・気持ち悪い、気味が悪い
・吐きそう(これはかなりレア)
同じものを見ても、その日の体調や心境によって感じる度合いは異なるようです。
吐きそうと感じることはほとんどなく、だいたいは「気持ち悪くなって目をそらす」という選択。
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ネットの情報を見ていると、おそらくうちの子は恐怖症の中ではかなり軽度なのだと思います。
まあそれでも、本人にとってはつらいことではあるんですけど。
また、嫌悪感を抱くものについても非常にまばら。
→→ばっちり気持ち悪い
・定番の蜂の巣
→→まったく問題なし
・ホットケーキを焼いているときのぷつぷつ
→→若干気持ち悪い
・お湯が沸騰するときのぷつぷつ
→→気持ち悪い
・横向きに重ねたトイレットペーパー
→→気持ち悪い
一般的に集合体恐怖症の人が怖がるとされるものを怖がらないときもあれば、それほど集合していないものを怖がるときも。
規則的にあいた穴が集まっているのを怖がる人が多いようですが、うちの子の場合はそうではないみたい。
沸騰するときのぷつぷつなんて、わりと大小ありますしね。
ただ、蓮コラ系はダメ。てかこれって、どんな人でも気持ち悪いと思いますけど。
小学生は集合体恐怖症でも困らないか?
まず心配だったのが、学校生活で困らないか?ということ。
私自身が集合体恐怖症ではないので、どんな点で嫌悪感を抱くのか分からないというのも、心配する気持ちに拍車をかけます。
で結果的にですが、わが家の場合は困ることはなく過ごせている様子。
先生に恐怖症の旨を伝えることもなく、普通に生活できているようです。
自分なりの対処法を知っておく
どうやらうちの子の集合体恐怖症歴は長いようで、「なんか気持ち悪くなったときの対処」を自分なりに見つけているようです。
気持ち悪いものを見つけたら、とにかくすぐに目をそらして違うことを考える。
頭の中でその光景を反芻してしまうと際限なく気持ち悪くなるから、歌ったりする。
とのことでした。
小学校の中に集合体はそれほど多くない
日常生活の中でも集合体ってそれほど見つけやすいわけではないんですが、小学校の中でもあまりないそうなんですよね。
ありそうな場所には近づかないようにしているからなのか、そもそも集合体自体が少ないのかは分からないですが。
ただ、社会科見学などで工場に行くときは、集合体があることが多いとか。
そういう場合は、意識してみないようにするのが得策かもです。
集合体恐怖症な小学生の普段の生活
母親である私が気づかなかったくらいなので、まったく普通です。
集合体恐怖症であることが分かってからは、「あ、これは気持ち悪いんだ」と気づくこともありますが、まったくもって普通。普通過ぎるのだ。
それというのも、この子の対処法が「対象から遠ざかり違うことを考える」というものだからかも。
歌いながら遠ざかる姿は、はしゃいでいるようにしか見えん。
まとめ
恐怖症って、なかなか周りの人からはつらいんだと気づいてもらうきっかけがありません。
症状の強さによっては、本当につらいと感じる人もいるはず。
身近にそういう人がいると理解がすすむんですが、いなければその存在を知らないことだって多々あります。
特に子どもがそういう状況になっちゃうと、親としては心配しかない。
辛さを理解するのは難しいけど、楽に生活できるような手助けができればと思うのである。
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