七五三のときに女の子は、3歳と7歳でお祝いをするのが一般的。
ですが、兄弟姉妹の年齢によっては一度に済ませたいから時期をずらしたり、早生まれで負担が大きいから一年遅らせて、という方も増えてきているように思います。
さて、女の子の七五三。
小学1年生のときにはするべきなのか、2年生になってからでも遅くはないのか?
どのように子どものハレの日をお祝いするのが、正しい方法なのでしょうか。
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七五三の女の子7歳、数え年と満年齢。いつお参りするのがいい?
七五三の参拝をする時期で、よく言われているのが「数え年」と「満年齢」
これは、年齢の数え方の違い。
生まれた日から元旦までを1歳として、元旦のたびに一つずつ年を重ねる数え方を「数え年」、生まれた年を0歳として翌年の誕生日ごとに1歳ずつ増えていくのが「満年齢」
現在の年齢の数え方は満年齢ですが、昔は数え年で年齢を数えていました。
7歳の七五三の時期は
数え年:6歳(年長)
満年齢:7歳(小1)
現在では、どちらで七五三をしても問題ないという方が多いかなと思います。
「着物を着せたいけど6歳じゃまだ負担が大きいかも」その場合は満年齢で小1に。
「慣習通りに数え年でやりたい」その場合は年長で。
その子の性格や家庭の状況などで、やりやすいように変えていくといいのかなと思います。
さてですが今回は「七五三は小1でやるか?小2でもいいのか?」という点。
これについては賛否両論ありまして、その中でも「否」のほうが若干多いかなという印象を受けます。
それはなぜか?
それは七五三という行事の、伝統的な考え方から来ているのではないかと思います。
7歳の七五三の本来の意味は?
七五三の起源は平安時代。
医療が発達していないこの時代、子どもの死亡率は非常に高く、今では普通のことである「健康に成長する」ということは簡単なことではありませんでした。
宮中では子どもの成長の節目ごとに祝いをし、元気に成長することを願い祈りました。
「7歳までは神様の子」とも言われていることからも、7歳まで健やかに成長することがどれほど貴重なことだったのかということが分かります。
3歳:髪置(髪を伸ばし始める)
5歳:袴着(初めて袴をつける)
7歳:帯解(着物の帯を結び始める)
成長ごとの行事、そして7歳になると女の子は帯をつけ、「神の子」ではなく1人の人間として大人へと向かっていくことになります。
7歳の七五三というのはその節目の時期。
・数え年の7歳である小1までが七五三の限界
・小2になってからでは遅いのではないか
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このような意見は、古くからの七五三の起源や由来をかんがみてのことなんですね。
女の子の七五三は小1でやるべきか?小2ではダメなのか?
七五三という行事の意味を考えれば、できることなら小1までにしておくといいかなとは思います。
ですが、家庭によって事情は様々。
「今年の七五三はどうしてもしてあげられない!」
「子どもが華奢すぎて七五三の衣装を着せてあげられない!」
「子どもが早生まれ」
などなど、2年生のときにお祝いをしたほうがみんな無理なく、楽しくできるという場合もありますよね。
個人的には、7歳の女の子の七五三を小1でやろうが小2でやろうが、大差はないと思っています。
古い慣習を大事にするのならば、そもそも数え年で七五三をすること自体も避けないとになりますしね。
昔には昔の、現代には現代の祝い方があってもいいはず。
本来、七五三は子どもが健康に成長することを祝うもの。
しきたりや慣習を重視することも大事ですがそれ以上に、親が子の成長を願う気持ちを、七五三という行事で表現することのほうが重要ではないかと思うのです。
七五三の祝い方は人それぞれ。家庭に合ったお祝いでかまわない
七五三の祝い方は人それぞれです。
もし「7歳のときの参拝」が気になるのであれば、カジュアルな服でお参りだけして、翌年に晴れ姿でご祈祷をしてもらってもいいですよね。
形がどうであれ、「今まで元気で育ってきてくれたことへの感謝」「これからの成長への願い」こういう気持ちがあれば、間違った方法なんてないのだと思います。
ちなみに私、子どもに着物を着せるイベントが大好きです。
そのため、七五三なんてもう何度お祝いしても良いくらいに大好きです。
3つ違いの姉妹なので一度に終わらせても良かったんですが、結局、3歳と6歳で一回、4歳と7歳で一回、計2回の七五三をしています。
祖父母に孫の晴れ姿を見せたかったので、いま私たちが住んでいる地域と祖父母の住む地域、どちらともで七五三をしたかったというのも理由の一つです。
ちなみにもちろん、下の子7歳の七五三では、10歳の上の子にも着物を着せて(ご祈祷まではしなかったけど)一緒に七五三雰囲気を味わいました。
七五三を小2ですることのデメリット
ただ、七五三を小2ですると「レンタル衣装が少ない」というデメリットも。
7歳用の七五三の貸衣装は110~125くらいを取り扱っている場合がほとんど。
ですが小2で大きい子だと、125だと小さすぎる場合もあるんですよね。
着られたとしても、衣装を選ぶ選択肢が狭くなってしまう場合もあります。
それならサイズはたくさんあるので選びやすいですね!
アンティーク着物だと、サイズが少し大きめのものもあるので、着物レンタルの場合は覗いてみるのがおすすめ。
一点物のかわいい着物が探せます。
両親や義両親には七五三を小2ですることの説明を
年配の方の中には、「七五三を7歳過ぎてからやるなんて!」と思う方もいます。
まったく気にしない人がいる一方で、気にする人も一定数いるんですよね。
もし両親や義両親が気にするタイプであれば、一言伝えておくといいかも。
自分たちの考えをあらかじめ言っておくと、あとあとからプチトラブルになりにくいのではないかと思います。
まとめ
・七五三は家庭の事情に合わせて行えばよい
・気になる場合は7歳のときにお参りだけしておくといいかも
七五三の時期についてはこちらも参考にどうぞ!
https://ameno-ato.com/2597.html
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