お歳暮とお中元は両方送るかどちらかだけか。まとめて贈るのはダメ?

お歳暮やお中元は、古くからある日本の伝統的な贈り物の風習。

大切にしなければいけない伝統ではあるものの、年に2回の贈り物は、金銭的にも手間的にも嬉しいものではないですよね。

特に30代~40代の若い世代にとっては、なじみのある伝統ではない分、面倒くささのほうが大きいのではないでしょうか。

「お歳暮とお中元、両方送らなきゃダメ?」「まとめるのはナシ?」

お歳暮とお中元をせめてどちらかだけにできないか?

失礼にならないためのマナーなどのまとめです。

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お歳暮とお中元は両方送らないとダメなのか?

お歳暮とお中元は、同じように扱われることが多いですが、意味も時期も違っています。

お歳暮:12月初旬から下旬に「1年間お世話になりました」の意で送る

お中元:7月15日前後約1か月に「半年間お世話になりました」の意で送る

意味や時期が違うのならどちらも贈るのが自然な気もしますが、必ずしも両方送らないといけないというわけではありません。

なんとなく2つセットになっている感じがしますが、どちらか一方にしてもOK。

本来のマナーとしては、どちらも贈るとされているものです。
最近は形を変えてきていますが、知っておきましょう!

オールアバウトの調査によると、「お中元とお歳暮を贈っていますか?」の質問に対して

お中元だけを贈っている:1.8%

お歳暮だけを贈っている:5.8%

お中元とお歳暮どちらも贈っている:39.8%

お中元もお歳暮も贈っていない:47.6%

データ引用:オールアバウト

「お中元だけを贈っている」「お歳暮だけを贈っている」という方も、少ないながらいるんですね。

年代的に、若くなればなるほどこういう贈り物の習慣がなくなってきます。

上記の調査結果でも、20代~40代までは「そもそもお中元もお歳暮も贈らない」という方が半数超え。

私だって、義実家に改まって「お歳暮」「お中元」という形での贈り物はしないです。

70代の両親同士は贈りあっているみたいですが、だんだんと減っていくのではないかと思います。

実家の母自身も「面倒なしきたりだよね」と言うくらいなので。

両親へのお歳暮やお中元、決まった形が嫌ならば

お中元やお歳暮は、相手との関係性によっても渡し方が決まると思っています。

例えば取引先などの会社関係であれば、今までの慣習や「しきたり通りである」ことが重要でもあります。

(‘Д’)「うちの会社ではみんなお中元もお歳暮も贈ってる」

そういう場合は、勤め人として足並みそろえることも必要かなと思います。

その時期に、挨拶とともに熨斗をかけた贈り物という形式が大事だと思う方もいるはずなので。

ですが両親や義実家の場合は、もう少し融通が利きますよね。

お中元やお歳暮は、一度贈り始めたら継続しなければいけないとされています。

「決められちゃうのは嫌だけど、贈らないのもどうかなぁ」と思う場合は、お中元やお歳暮という形にこだわらないという方法も。

夏の帰省時のお土産、正月の贈り物として、「美味しいものがあったので」と贈るのもアリです。

お中元とお歳暮をどちらか片方だけ贈るならお歳暮を

お中元とお歳暮、どちらか一方だけを贈るという場合には、お歳暮を。

前述したように、お中元は半年間の感謝の意、お歳暮は1年間の感謝の意。

どちらを優先させるかと考えると、1年分の感謝であるお歳暮を選んだほうが良いですよね!

ただ、お中元も一度贈ると継続しないと失礼にあたるとされています。

一度も贈ったことがない場合で、お歳暮のみから始めるのには問題ありませんが、過去にお中元を贈っていたのであれば急にやめるのは失礼だと思われることも。

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今までにお中元を贈っていたのであれば、やめるときには慎重にしましょう。

お歳暮におすすめの品物は?

お中元とお歳暮では、よく贈られる定番の品が少し違っています。

お中元:そうめんやジュース、ゼリーなどの涼しげなもの

お歳暮:ハムや焼き豚など、正月に大人数で食べやすいもの

季節の贈り物なので、その時期に合った食べ物にする場合が多いです。

そして品名を見ると分かるように、お中元よりもお歳暮のほうが価格帯が高め。

これは、「半年の感謝」と「1年の感謝」の違いもあるでしょうし、お歳暮が年越しなどのハレの日用になっているということもあるのだと思います。

贈る相手の生活スタイルが分からない場合は定番のものを、よく知っている場合は、その人に合ったものを贈ると喜んでもらいやすくなるはず。

私の義実家では、正月に親戚が集まります。

子どもも多いので、そのときに出せるジュースやお菓子、夕食用に鍋の具材になるものなどにすると喜んでもらえます。

どんな年越しをするのかで、好まれる商品が変わります。

身近な人に贈るのであれば、それとなく聞いてみるといいかもですね!

お中元とお歳暮をまとめて贈りたいなら

お中元とお歳暮の両方送るのに抵抗があるのは、金銭的な面ももちろんですが、年に2回も商品を選ばなければいけないという手間が嫌だということもあります。

毎年同じものを贈るわけにはいかないだろうし、何が良いかを調べて購入して、あげくに喜んでくれるかどうか心配するのは、負担も大きいものです。

「お中元をお歳暮をまとめて贈ってしまいたい!」

中にはこんなふうに思う方もいるかもです。

ですが現在のマナーでは、「お中元とお歳暮を両方まとめて贈る」というものはありません。

まとめて贈っていることを伝えるような、熨斗の文言もないんですよね。

年に1回の贈り物にしたい場合は、前述したようにお歳暮だけにするのがおすすめ。

1年間のまとめとしての挨拶の品なので、お中元よりもお歳暮のほうが優先度は高いです。

「お中元とお歳暮をまとめる」ということにこだわりがある場合は、お歳暮のみにしてその価格を少し高めに設定するといいかもしれません。

お歳暮の相場はいくら?

カタログギフトのハーモニックによると、お歳暮の相場は

一般的な相場としていわれているのは、3,000~5,000円程度の品物です。

また、特にお世話になっている人に対しては、10,000円程度の物を贈る場合もあります。

引用:カタログギフト ハーモニック

「特にお世話になっている人」というのがあいまいですが、1万円のものを贈る方って少ないのではと思います。

若い世代ではほとんどいないはず。

お世話になっている知人や親せきには3000円前後、両親や上司などには5000円前後というのが一般的ではないかなと思います。

もし「お中元とお歳暮をまとめるからちょっと高いもの」と思うのであれば、一般的な相場よりも数千円高いものを購入して贈ってもいいかもしれません。

ですが注意点。

・翌年以降に値段を下げるのは失礼

・先方が恐縮してしまい同価格帯のものをお返ししなければと思ってしまう

・「まとめる」という考え方はビジネスには向かない

あくまでも、気の知れた身近な人へ贈る場合と考えたほうがいいかなと思います。

まとめ

・本来はお中元もお歳暮も両方贈るもの

・今はどちらか一方でもかまわない

・どちらか片方だけならお歳暮を贈る

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