小学生の夏休みの宿題で、自由研究とならんで時間のかかるのが読書感想文。
文章を長く書くということに慣れていない小学生は、「文字数が足りない」「何書けばいいか分からない」ということがよくおこります。
小学生の作文でありがちな「おもしろかったです」「楽しかったです」だけでは、書くことがなくなってしまうし、なんとなく味気ない読書感想文に。
表現方法を少し変えるコツを身につけて、ワンステップ質の高い感想文に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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小学生高学年の読書感想文は表現方法が決め手になる!
1年生や2年生の読書感想文は、表現方法よりは文章の構成だったり成り立ちだったり、「基本的な文章が成り立っている」ということが求められます。
低学年ではそこまで質の高さが求められているわけではないんですよね。
もちろん、賞をとるような子は違うんでしょうけど、一般的な作文ではそこまでのものは必要ないかなと思います。
一種の「わざとらしさ」が出ちゃいますしね。これ絶対親が書いてるだろっていう。
一方で、高学年になると求められているレベルはグッとあがります。
作文を書くのが上手な子のレベルが高くなってくるということもあるのかもしれません。
でですね。
読書感想文を書くときに、どういうふうにすれば「お?レベル高いかも」と思われるのか?というと、表現方法が豊かだっていうのが大きな要因だと思うんですね。
「おもしろかったです」「すごかったです」
これって小学生の作文の代表的な表現ですよね。
もちろん、「おもしろかった」し「すごかった」んでしょうけど、この言葉が連発されるとなんとなく平坦で幼稚な印象を抱いてしまいます。
子どもが中学年や高学年になったら、一つの感情に対しての表現方法を、複数種類持っておくことが必要かなと思います。
じゃあ、どんなふうに表現していくのかっていうのを以下。
小学生の読書感想文でぜひ取り入れたいフレーズ集
基本的には、
・形容詞を増やす(どのくらい「おもしろかった」かを表現する)
場合によっては、直球の言葉を使わないほうがそのときの感情をリアルに表現できることもあります。
有名な例でいうと
・それを聞いてショックを受けました。
・それを聞いて、目の前が真っ暗になって立っていられなくなるほどでした。
どちらも「ショックを受けた」ことを説明している文章ですが、後者のほうがより「ショック度合い」が伝わってくるかなと思います。
さてでは、他にはどんな表現やフレーズがあるのか、例をあげてみます。
文章にたとえを使う
「まるで〇〇のように」という表現方法。
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・まるで胸を締め付けられるように悲しかった
・まるでぬいぐるみのようにかわいい
・まるで心に穴が空いたような気持ちになった
・まるで心にパッと花が咲いたように嬉しかった
行動で示す表現方法
・一気に読み終えてしまうほどおもしろかった
・気になって、つい手を伸ばしてしまった
・楽しくて、しぜんと笑顔になってしまった
・悔しくて、なかなか眠ることができなかった
どの程度かを表す言葉を入れる
・ついよだれが出てしまうほど、大好物だ
・今すぐこの場から消えてしまいたくなるほど恥ずかしかった
・ご飯を食べるのも忘れて読みふけってしまった
今までの経験や何かと比べた表現
・今までに見た中で一番キレイだった
・今までに見たどんな花よりもキレイに咲いていた
・他のどんな子よりもがんばっていた
・これまでに見たことのないような大きな山だった
反対語を使った表現
・大好きな友だちと遊んでいるのに、つまらないはずがない
・大好物なのに、嬉しくないわけがない
・負けて悔しくないはずがない
・こんなに難しいことなのに、楽々とできるわけがない
慣用句を使う
・みんなその食べ物に目がない
・天にものぼるここちだったことだろう
・ほおが落ちそうになるほどにおいしかった
・あまりにすごくて目を丸くした
・あの子が悲しい気持ちになっていると思うと、胸がはりさけそうだった
小学生の読書感想文をうまく書くコツは?
読書感想文には「こう書かないといけない」という決まりがあるわけではありません。
「おもしろかった」「楽しかった」という感想じゃなくても、まったく問題ないんですよね。
・たいして面白くなかった
・面白いと思って選んだのに見当はずれだった
・主人公がどうしても好きになれない
そう思った場合に、「なぜそう思ったのか?」をまとめることが大事なんですよね。
思っていることの核にたどり着くには、「なんで?」を何回も繰り返せってよく言われます。
「おもしろくなかった」→「なんで?」
「主人公が嫌いだから」→「なんで?」
「性格が悪いと思うから」→「なんで?」
「だってあのときにあんなこと言うから」
たどり着いたところが、その子にとって一番書きやすい部分なんじゃないかと思います。
思っていることを正直に書かずに、「こう書いたほうがいいだろうな」と書いたものは、本音じゃないだけに薄っぺらくなりがち。
メインになる部分に関しては、子どもの正直な気持ちを核にしたほうが絶対に良い感想文になるはずです。
まとめ
表現方法を変えたり、その状況が分かりやすいフレーズを入れるだけで、とても読みやすい読書感想文になります。
高学年になると親の助言をなかなか聞いてくれないこともありますが、「こういう表現もあるよ」と提示してあげるといいかもしれません。
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