卒業式に着る袴は、洋服と違って馴染みの薄い方が多いもの。
レンタル品であれば着終わったらそのまま返却するだけなんですが、購入している場合は保管するためのお手入れが必要です。
「袴なんて初めてなのにどうお手入れするの?」「下の子も着るんだけど、どう保管しておけばいい?」
卒業式が終わって着た後の袴のお手入れ方法や保管方法のまとめです!
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卒業式後の着終わった袴のお手入れ方法
卒業式のための袴を購入した方の多くは、その後の使い道があるのではないかと思います。
下の子の卒業式でも着用予定だとか、親戚や友人の子にお下がりをあげる予定だとか。
レンタルでも購入でも同価格くらいのものは見つかるので、後々の使い道を考えての購入かなと思います。
わが家も子ども用の袴を購入しましたが、3年後に下の子も同じ袴を着用予定です。
数年後にも気持ちよく着られるように、きれいなままにしておきたいですよね。
さて、袴は基本的には、2尺袖の着物+袴という組み合わせ。
最近の袴セットはわが家が購入したように、着物の丈が短くなった袴仕様になっているものも多いです。
着付け図を見ると分かるように、着物の丈が太ももあたりまでしかありません。
ですがこういうタイプの袴セットでも、着物は着物。
ちゃんと着物としてのお手入れをしておかないと、傷んでしまうこともあります。
着物って日常的に着るものではないので、数年間しまいっぱなしにすることも多々あります。
「汚れてないからー」と何もせずにいると、次に出したときにビックリ!ということにもなりかねません。
洋服に比べると面倒なことも多いですが、次回に備えてきっちりとお手入れしておきましょう!
着た後の袴はクリーニングに出すのが一番安心
小学校の卒業式の場合は特に、子どもがバタバタと歩き回ったり裾を引きずったりして、汚れが気になることもあるのではないかと思います。
「次に着るのは数年後」という場合には、クリーニングに出してしまうのが一番安心で手っ取り早いのではないかと思います。
一般的なクリーニング店では取り扱うことの少ない着物。
近くの呉服屋さんなどでクリーニングを取り扱っている場合には、そこで確認してみてもいいかも。
もし見当たらないという場合は、郵送で専門業者にお願いするのもありです。
着物のクリーニングって高いので、値段比較は必須です!
着た後の袴のシミや汚れのチェック
着物のシミや汚れに気づかず数年間しまい込んでいると、ビックリするような汚れに発展している場合があります。
わが家も一度、あまりチェックせずにしまい込んで数か月後に取りだしたら、「模様だと思ったら大きなシミだった」ということが。
シミが広がっていたり、酸化してとんでもない色になっていたりということもあるので、入念にチェックを。
ひどいシミや汚れの場合は、潔くクリーニングでシミ取りをしてもらったほうが安全。
自分ですることで、生地を傷めて修復ができなくなってしまうこともあります。
もし軽いシミや汚れの場合は、まず「何のシミ・汚れか」という把握から。
油溶性のシミ汚れ:油に溶ける。マヨネーズや口紅など。
不溶性のシミ汚れ:水にも油にも溶けない。泥汚れやインクなど。
自宅で自分で、と考えると、不溶性のシミ汚れはなかなか難しいのではと思います。
水溶性の汚れの場合も、あまりに広範囲な場合や色素が濃い場合には、専門業者にまかせたほうが無難です。
着物のシミや汚れの自宅での落とし方は以下の動画が分かりやすいです。
着た後の袴のお手入れは陰干しで湿気対策から
「クリーニングに出すほどでもないなぁ」という場合には、まずは湿気対策から。
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着物は湿気やすい生地でできていることが多いので、そのまましまってしまうとカビが生えてしまうことも。
直射日光だと生地が傷んでしまうので、陰干しをするようにしましょう。
着物ハンガーにかけて、日光の当たらない室内に一晩干します。
着物ハンガーってこんなふうな、袖を一直線にして干せるような長いハンガーのこと。
着物をよく着る方なら持っていると思いますし、値段もそれほど高いものではありません。
ですが、「一度のためにわざわざ買うのもなぁ…」と思っちゃいますよね。
そんなときは、今あるもので代用しても大丈夫です!
要は袖が一直線になるように長ければいいので、普通のハンガーに突っ張り棒をくくりりつけるだけでもOKです。
わが家の場合はもっとお手軽にしていて、
突っ張り棒に着物を通す→突っ張り棒の真ん中らへんにひもを通す→S字フックで高い場所に引っ掛ける
というだけ。
バランスが良い場所を見つけるのが手間ですが、わざわざ買うよりはまぁいいかなと思ってます。
袴の干し方
袴は、小さいサイズだったらハンガーにかけてサイドを洗濯ハサミで止めてもOK。
うちの子のサイズはそれほど小さくはないので、洗濯を干すときに使う洗濯ばさみがじゃらじゃらついているピンチハンガーを使います。
シワにならないように調節しつつ、ウエストのところを洗濯ばさみで止めていきます。
どうやら「袴用ハンガー」というものもあるようですが、家庭にあるピンチハンガーで十分代用可能かなと思います。
お試しください!
卒業式後の着終わった袴の保管方法やしまい方
お手入れが終わったら、次は保管ですね!
保管はとにかく、1にも2にもたたみ方が重要です。
適当にたたんでシワになってしまうと、次に着るときにしわをとるのがけっこう大変。
特に袴はヒダがずれないように、慎重にたたんだほうがいいです。
袴のたたみ方はこちら。
着物のたたみ方はこちら。
着物も袴も、基本的には「縫い目に沿って」「今ある折り目に沿って」たたみます。
一度着ただけの状態だったら、おそらく折り目がまだついているかなと思いますので、それを参考にしてもいいかなと思います。
着終わった卒業式の袴セットの保管場所は?
着物を買う上で、一番悩ましいのが保管場所ではないでしょうか。
桐ダンスがあるようなお宅ならいざ知らず、わが家のような狭小マンションでは、着物のためのスペースなんて作りようがありません。
「通気性がいい場所じゃなきゃなんて言っても、そんな場所ないんだから仕方ないじゃないか!」
ということでわが家の場合は、押し入れの一角が着物置き場になっています。
いろんなブログで着物収納として紹介されていた、無印良品のポリプロピレン衣装ケース。
こちらが、着物2~3枚くらいを保管するのにちょうどいいサイズです。しかも一つが約1000円とリーズナブル。
ただこちらはプラスチックの収納ケースなので、通気性はありません。
そのため、除湿剤や防虫剤を一緒に入れておいたほうが安心。
わが家は、大切な着物の場合は定期的にあけて風を通したりもしています。面倒だけど。
わが家はそこまできちんとはしていないですが、万全を期したい場合には、定期的にしておいたほうがいいかもですね!
着終わった袴セットは何で包む?
着物は普通、たとう紙と呼ばれる紙で包んでから保管します。
たとう紙で包むことによって、カビや湿気対策になるんですね。
呉服店で袴セットを購入すると一緒についてくるんですが、買うお店によってはついてこない場合も。
わが家が買ったピンクラテの袴セットには、たとう紙はついていませんでした。
ビニールだとあまりにも通気性が悪そうだしなぁ。プラスチックケースに直に入れておくのもなぁ。
といろいろ調べた結果、100円ショップには着物収納袋なるものが販売されているそう。
安上がりに収納できるので、こういうのを選ぶといいですね!
まとめ
袴セットは卒業シーズンしか着る機会がありません。
数年間しまい込んだままであることが多いので、その分、しっかりとお手入れしておくことが必要です。
わが家も3年後の下の子の卒業式に向けて、買い替えしなくてもいいように慎重に保管する予定です!
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