子どもの習い事を続けるかやめるか、その判断って難しいですよね。
「やる気のないものをダラダラ続けるのはよくない」「継続することにも意味がある」
そのどちらも納得できる部分があり、一度がんばろうと決めたものなのにっていう罪悪感めいたものもあります。
子どもの意思がまだしっかりとしていない場合は、習い事の進退はある程度親が誘導することになります。
4年間続けた習い事。
それでも私がやめようと決めた理由ときっかけについて。
スポンサーリンク
子どもに習い事をさせる意味ってなんだろう。ゴールを定める意味ってなんだろう
子どもの習い事には2種類あって、「その習い事によって得られることに価値があるもの」「子どもが好きな習い事」
前者に関しては、例えば学校の水泳の授業で困らないようにスイミングスクール、英語力を伸ばすための英会話スクールなどなど。
塾や英会話についてはおそらく、ゴールを決めて始めることは少ないのではないかと思います。
受験塾は別ですが、それ以外の場合は、継続して通いながら能力をあげていくっていうタイプではないかと思うんですね。
一方でスイミングや体操教室などは、入会するときにゴールを決めている方も多いです。
「クロールと平泳ぎができたらやめようね」「4泳法合格したら終わり」「転回ができるようになったら終わり」
選手コースでバリバリできる子なら違うのかもしれませんが、子どもが強い関心を示さない限りは、当初のゴールを迎えたらやめるってことがほとんどではないかと思います。
やめ時が見つかりにくい技術習得系の習い事は、ゴールを決めておくことがポイントです。
さてわが家は低学年の下の子が体操教室に入っています。
≫≫子どもの習い事で体操教室に通うメリットとデメリット。いつから?いつまで?
わが家が通っている体操教室には、選手コースや育成コースなど、将来的に大会などに出場できる見込みがあるクラスがあるんですね。
うちの子はそういうクラスに入っているわけではなく、言い方は悪いですが、その他大勢の会員の一人。
レベル的には、普通クラスの子どもたちの中の中の上くらいの立ち位置でしょうか。
その年数を続けていれば普通に到達するだろうというレベルかと思います。
元々は「〇級になったらやめようね」と言っていて、その目的は果たしました。
私としてはそれで満足だったし、体操をやめて他の好きなことをすればいいんじゃない?と思ってたんですよね。
でも子どもは「どうしても体操がやりたい」と。
一生懸命がんばるから続けたいと、どうやら本心から思っているふうでした。
正直、体操教室は遠いから送迎がかなり大変。
他の習い事よりも月謝が高いから、家計の負担にもなっています。。
初志貫徹したのだから私はやめたかったのですが、想定よりも早くゴールしてくれたのも事実。
そこまでやりたいのなら…と、続けることにしました。
子どもの習い事への意欲はどこで測れば良いのだろう
体操教室では1年に1度、保護者が見ることのできる発表会のようなものがあります。
級数に応じてプログラムが作られ、体操選手のようにポーズを決めて先生に得点を出してもらいます。
発表会の1か月前から、普段の教室の内容がすべてその練習にあてられます。
「側転からこんなふうに体の方向を変えて次は転回」みたいな。
マットや跳び箱、鉄棒など、それぞれに行う技と流れが決められています。
先日の発表会を見て、言葉を選ばずに言うならば、子どもの演技に落胆してしまった私。
「1年前と比べて何も変わってない!それどころか悪くなってる…」
いやでもそれはいいんです。
簡単に習得できるような技が少なくなってきているし、コロナ禍でしばらく練習できない期間もあったし。
スポンサーリンク
それよりも気になったのは、演技の構成を覚えていなかったことでした。
コロナ禍になる去年の発表会も今年の発表会も、準備期間は同じ。練習日数も同じ。
ついでに言えば、演技の内容もすべて同じです。
ビデオを見る限り、去年はきちんと覚えて間違えずに取り組めていました。
できないこと技はあったけど、がんばっていることが分かる発表会でした。
ですが今回の発表会では、次に何をするのかも分かっていないし、途中で忘れて照れ笑いしてる。
お世辞にも、がんばっているとはいいがたい発表会でした。
せめて努力の跡が見えたらよかったんですが、それすらも見えませんでした。
私が古い人間だからそう思うのか分からないけど、習い事ってがんばるものなんじゃないのか?
習い事に通うっていうのは、上達するためにがんばるってことじゃないのか?
「一生懸命がんばるから続けたい」と言ったあの日の子どもの言葉が、幼さゆえのその場限りのことだとしても、今がんばらないことを容認する理由にはならないんじゃないの?
帰り道、とりあえずは子どもを褒めてみました。
今回の発表会の結果はどうであれ、4年前に決めたゴールを迎えたことは褒めた。
「逆上がりもできなかったのに、4年間でよくここまで上手にできるようになった!」
その後に、今回の発表会の感想としてこんなことも聞いてみました。
「今、体操教室に通っているのは上達するためではないよね?」
気まずそうにうなづく子どもを見て、やっぱりここが潮時かなぁと思うの巻。
体操教室に通っていると言うために続けているという現象
要は「上手になろうと通っているわけではないけどやめたくない」状態のわが子。
うちの子は同じ体操教室に友だちがいるわけではありません。
たまに話をする子はいるみたいだけど、その場だけで、名前もよく分からない様子。
そのため、「仲良しの子がいるから続けたい」ではない。
おそらくは学校の友だちに「体操教室に通ってる」「今日は体操があるんだ」と言うのが目的なのではないかと。
通っているという事実が必要なだけで、中身が伴っているものではなさそうです。
「これから頑張るって言うんなら続けさせてみたら?」
そう思う方もいるかも。いるかもなんですが、この問答、かつて5回以上繰り返しています。
やる気のない体操教室の風景に注意すると「明日から毎日お家でも練習するから!」で練習しない。
「上手な子を見て真似したりしてがんばる!」で待ち時間はボーっと手遊びばかり。
やめたくはないけどがんばるほどの熱意はない。
親にがんばらせる熱意があれば違うのかもですが、私としてはもう当初の目的はクリアされているので、叱って練習させるほどの気持ちはありません。
思うに、今のレベルは、センスとやる気のない子がたどり着ける限界値なんでしょう。
今のままで続けていてもこれ以上にはならないし、本人にその気もない。
これ、続けている意味ってある?
このままダラダラと月謝を払い続けるよりは、もっと有意義なお金の使い方があるんじゃないの?
旦那と食い違う子どもの習い事の考え方
というハナシを旦那さんにすると、なんと辞めることに反対。
「ここでやめたら何もかも中途半端になるじゃん」
「子どもが辞めたいって言ってから辞めるべきだよ」
分からんでもない。分からんでもないが、その道は数か月前にもう通っているのだ。
そもそも4年間続けた体操で、子どものレベルはある程度は高くなっています。
週に一度、1時間の教室、しかもその時間内には待ち時間も非常に多い。
そんな練習量で気軽にできるようになることなんて、もはやありません。
ここから上に登っていく子は、センスがある子、自宅でも毎日のように練習する子、体操が好きでたまらない子などなど。
どれもうちの子にはあてはまっていません。
「上達しなくてもダラダラ通ってていい」なんて、親が言っていいことじゃないようにも思うのです。
とにかく、子どもにはこの一連の話し合いを伝えてある。言えないことは言ってないけど。
そのうえで、退会届を出すまであと2週間。
その中で、少しでもやる気を見せて自宅練習の風景を見せてくれたら、考え直す余地はあるのかもだけど。
やらないだろうな。
スポンサーリンク