うちの長女は強度近視で、ずっとメガネが手放せない生活でした。
低学年のときから視力が低下し始め、最初は眼科での目薬やワックを利用していましたが効果なし。
それでも「メガネなしで生活したい!」という希望があったので、オルソケラトロジーを検討していました。
ずっと検討段階だったんですが、このたび本格的にオルソケラトロジーを始めることに。
利用から1か月半たって、学校生活や視力、費用やトラブルなどのまとめです。
・オルソケラトロジーを強度近視の子どもがした話。適応検査~お試し装着まで
・強度近視の子のオルソケラトロジーを2週間お試し装着した子どもの視力
・中学生がオルソケラトロジー開始!学校生活での不便や視力、トラブルなど←今ココ
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強度近視の中学生がオルソケラトロジーを始めた!学校生活はどう変わった?
オルソケラトロジーを始める前の子どもの視力は0.1。
それに加えて乱視も入っていたので、いつも使っているメガネも「1.0まで見えるようにしちゃうとレンズが分厚くなりすぎるから」ということで、0.7くらいを基準に作っていました。
特にゲームやテレビが多いというわけではなかったんですが、2年生あたりからグイグイと悪化していきました。
メガネに憧れがあった時期もあったようですが、やはり年頃の女の子。
「メガネをかけると目が小さく見えちゃう…」「メガネかけてるとブスだよね…」
メガネのツルがあたって痛いとかそういう物理的なことではなく、見た目をずっと気にしていたのでした。
その気持ちは分からなくもない。
ただ私が、子どもに日中のコンタクトレンズをさせるのに抵抗があり、いろいろ考えた結果オルソケラトロジーに。
オルソをしている間は、近視の抑制になるというのも決め手でした。
さて、オルソケラトロジー生活が始まって約1か月半。
気になる子どもの中学校生活はというと、「めちゃくちゃ快適!」「メガネがないのってこんなに楽だったの!」
裸眼視力が良くなったわけではないので、朝晩のレンズ装脱着の手間はあるものの、日中にメガネをかけなくても見えるというのが非常に快適だそうで。
もうメガネには絶対に戻りたくないと、娘談。
昼間に裸眼で過ごせるというのは、やっぱり魅力的です。
学校の視力検査では「矯正アリ」で
裸眼ではあるものの、オルソをしている以上、矯正していないわけではありません。
そのため、学校の視力検査では「矯正あり」の項目を選びます。
ですが項目欄には「裸眼・メガネ・コンタクト」のみで、オルソケラトロジーの記載はありません。
わが家の場合は「矯正あり」にマルをつけて、余白に「オルソケラトロジー利用中」と記入しました。
うちの子の場合はそれで問題なく検査をしてもらえましたが、検査員(学校の先生がする場合は)によっては、オルソを知らない方もいるようです。
聞かれたときに簡単に説明できるように、子どもには伝えておくといいかもしれません。
学校にいる間に視力が戻ってくることは今のところない
どこでだったか忘れましたが、「日中にだんだんと視力が元に戻ってしまった」というのを聞いたことがありました。
寝ている間の角膜の矯正が、夜になる前に取れてきてしまうということですね。
適切な近視矯正効果を得るためには、個人差がありますが毎日6時間程度の装用が必要です。
引用:メニコン
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子どもなので6時間の睡眠はしていると思いますが、わが家の場合は「8時間くらいは装着していてください」と言われました。
装着時間が少ないと(特に利用当初は)、日中に矯正が弱くなってしまうこともあるとのこと。
装着して起きているのと寝ているのとでは、矯正具合がちょっと変わってくることもあるよう。
睡眠時間をきちんと取るというのが、快適に学校生活を送るためのポイントになるのかもしれません。
ちなみにわが家は、遅くても22時にはレンズ装着して寝るようにしていて、朝は6時~6時半に起床です。
装着時間はだいたい8時間程度。
これくらいの時間にしていると、学校に行っている間に視力が下がってくるということは少ないのではないかと思います。
今のところ、夜までの間に見えにくくなることはないみたい。
強度近視の中学生がオルソケラトロジーを1か月半続けての視力
さて、こちらが一番気になる部分ではないでしょうか。「視力はどんくらい上がるのか」というやつ。
お試し期間中の2週間利用時の定期検査では、0.7。
そのときには「元々の視力が悪いからねーもっと時間がかかるかもねー」と。
わが家としては、オルソ継続の基準を1.0になるかならないかで決めようと思っていたので、ちょっとがっかりしたのでした。
さて、オルソケラトロジーのお試し終了である1か月後。
気になる視力は、やはり0.7!
右も左も0.7だったので、両目視力としてはもうちょっと見えるのでしょうけど、うーん0.7かぁ……。
このときも眼科の先生は、
「元々の視力が悪いからねー」「屈折度は改善してるけどねー」「もっと長期間使えばもう少し良くなるかもだけどね」
続けてみなければどうなるかは分からないし、もしかしたら急に視力が上がることもあるのかもしれない。
でもとりあえずは、この0.7がずっと続くと考えて継続するかどうかを考えたほうがよさそうだなと思いました。
わが家は娘と相談した結果、1.0まではいかなかったけどオルソを継続することに。
「だってこれでちゃんと黒板も見えるし」「遠くにいる人の顔だって見えるんだよ」
子ども自身が、もうメガネに戻ることは考えられないようで、頼み込まれての継続でした。
これはですね、「本格的に利用するかどうかは分からないけど、お試しだけやってみようかな」と思っている親御さんは要注意です。
視力がまったく上がらなかったのなら子どもも諦めると思いますが、今までメガネだった子が、メガネなしで生活できるレベルまで見えるようになると、なかなかやめられません。
うちの子を見ている限り、快適さはかなりのもの。
「裸眼で過ごせるようになったらオルソ継続」と思っておいたほうがいいかもです。
中学生がオルソケラトロジーを始めてからのトラブル
幸いなことにわが家は今のところ、眼球に傷がついたり充血したりというトラブルはありません。
1度あったのは、レンズをなくしかけるというとんでもない事態。
わが家が行っている眼科では、破損であれば1度だけ無料交換をしてもらえます。
でもこれはあくまでも破損であって、現物がないとダメなんですよね。
つまり紛失してしまうと、レンズを再度購入しないといけません。その値段、1枚3万円。
うちの1か月の食費!
朝起きたら「あれ、レンズ入ってない…」から始まり、いつからないんだ、どこで落としたんだと大騒ぎ。
すぐには見つからず、子どもは学校に。結局、私が探さないといけないことに。
紛失したことが分かったのが朝なので、探すのは、夜装着してから朝起きるまでのすべての行動範囲。
途方もないし、あんなに小さくて透明なレンズ、見つかるわけない。でも3万円のレンズを簡単にあきらめるわけにもいかない。
結局、排水溝でレンズが見つかり、3万円は支払わずにすみました。ほんと奇跡。絶対に見つからないと思ってた。
どうやら、夜つけたつもりがついておらず、排水溝に落としていたっぽい。
その後、つけているつもりで過ごして、朝脱着しようとして気づくという流れ。
排水溝に空いている穴が、レンズの大きさより小さいので流れずにすんだというラッキーでした。
中学生になってもまだ、レンズの管理ってきちんとできるわけじゃないんだなと思ったできごと。
大きくなったら子どもに任せることも多いけど、最終確認は親がしたほうがいいのかもしれません。
まとめ
希望していた視力まで上がることはなかったけど、わが家はオルソ継続に決まりました。
決め手はやはり、子どもが快適に暮らしていること。
初年度の出費は13万ちょいなので、わが家にとってはとても大きいのだけど。
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