結婚式のスピーチなどで、使うのは避けたほうがよい「忌み言葉」があるのはよく知られたこと。
「別れる」「苦しい」など、将来の不安を連想させるような言葉は使わないように、スピーチを組み立てていくことが多いです。
この忌み言葉のルールは手紙を書くときにもあり、どのような手紙なのかによって避けるべき言葉が変わります。
大事な人への手紙だからこそ、事前にチェックしておきましょう!
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手紙を書くときに避けたい忌み言葉一覧
忌み言葉とは、困難や不幸を連想させる言葉のこと。
慶事や弔事では特に、似つかわしくない言葉を避けて手紙を書くことが多いです。
ネガティブな言葉やダイレクトな表現だと分かりやすいですが、普段からよく使っている言葉だと気づかずに使ってしまうことも多いんですよね。
また、耳から聞くだけなら問題ないように思える言葉も、文字として見ると忌み言葉に該当してしまうこともあります。
聞くだけなら問題ないようですが、文字だと「亡」という字が入っています。
忌み言葉を避けるためには、とにもかくにも事前確認が一番!
・婚約、結婚
・出産、妊娠
・合格、入学、就職
・新築、起業、開店
・お見舞い
・長寿
・弔事
手紙を書くことが多いと思われる上記のシーン別に、使いがちな忌み言葉を一覧にしてみました!
あらかじめ確認をしてみてくださいね。
婚約や結婚の手紙を書く際の忌み言葉
婚約や結婚の手紙では、離婚や再婚、苦労、不幸を連想させる言葉を避けるようにします。
同じ語句を繰り返す重ね言葉も、「結婚や婚約を繰り返す」を連想させるのでNGです。
出産や妊娠の手紙を書く際の忌み言葉
新たな命を授かる人生最大の幸せな出来事のこのとき、流産や死産を連想させる言葉は使わないようにしましょう。
合格や入学、就職祝い手紙を書く際の忌み言葉
子ども本人に送る場合も子どもの両親や祖父母に送る場合も、入学や就職の取り消しや、将来の苦労を予感させるような言葉は避けるようにします。
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新築や起業、開店祝いの手紙を書く際の忌み言葉
お祝いの内容上、建物の損傷や火災、業績不振をイメージする言葉を避けるようにします。
赤は火を連想させるため、手紙を書くときの赤文字や封筒などの色にも気をつけましょう。
お見舞いの手紙を書く際の忌み言葉
病気やケガの長期化、予後不良、別離を連想させる言葉のほか、重ね言葉も避けるようにします。
長寿祝いの手紙を書く際の忌み言葉
死や病気、別離につながる言葉は避けるようにします。
弔事の手紙を書く際の忌み言葉
「不幸が重なる」という意味から、重ね言葉を避けるのがマナー。
生死に関する直接的な言い回しのほか、「嬉しい」「喜ぶ」「おめでとう」などの悲しみの場にふさわしくない表現も控えたほうがよいです。
重なる/重ねがさね/再々/再三/くれぐれも/たびたび/しばしば/いよいよ/次々/ときどき/返すがえす/皆々様/追って/さらに/また/死ぬ/死/四/苦しむ/苦/九/続く/長引く/やっと/待ちに待った/嬉しい/おめでとう/楽しい/喜ぶなど
仏式の忌み言葉:浮かばれない/迷うなど
神式、キリスト教式の忌み言葉:成仏/冥福/供養/往生など
忌み言葉の言い換え例
書きたいことが忌み言葉に該当してしまう場合には、言い換えるのがもっとも楽ちんです。
書いてしまいがちな忌み言葉とその言い換え例を紹介します!
一例なので参考にしつつ、自分なりの言い回しを探してみてくださいね。
お忙しい中⇒ご多用の中
○○が冷める⇒○○が温かいうちに
スタートを切る⇒スタートに立つ
実家から離れる⇒一人暮らしを始める、新生活を始める、新たな道を進む
試合に負ける⇒試合に勝てず
受験に落ちる、失敗する⇒受験がうまくいかず
忘れないで⇒心にとどめて
去年⇒昨年
○○が壊れる⇒○○が形を変える、役目をまっとうする
繰り返しますが⇒先ほども申し上げましたが
くれぐれも⇒どうか
別れる⇒新たな道を進む、独立する
死亡⇒ご逝去、他界
笑顔の絶えない⇒笑顔にあふれた、笑顔に満ちた
追って⇒後ほど
とうとう⇒ついに
重ねがさね⇒加えて、深く
ますます⇒一段と、さらに、より一層と
まとめ
忌み言葉には直接的なものだけではなく、日常的に使っている言葉まで含まれていることもあります。
気にしないという方もいますが、送る側としてはやはり注意して書きたいもの。
上記を参考に、気持ちよく受け取ってもらえる手紙を書いてくださいね!
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