1年生のころから習い始め、小学校6年間で習う漢字の総数は1000字以上。
国語の勉強では欠かせない漢字ですが、苦手な子も多いし覚えられないことも多いものですよね。
漢字に苦手意識を持っている子にこそ取り組んでほしいのが、「新しい漢字を作ってみよう!」という自由研究。
好きなものや興味のあることの漢字を自分で作って、自由研究にしてみましょう!
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小学校の自由研究に新しい漢字作りに挑戦!学びながら楽しめる!
小学校で習う漢字は通常、学年があがるにつれて難易度が上がっていきます。
画数も増え、読み方も難しくなるのが一般的ですよね。
ですが本や新聞などに目を通していると、簡単な漢字のはずなのに読めないし意味も分からない熟語が出てきます。
(‘ω’)「一つ一つの漢字は読めるのに、熟語になると読めない…」
これって、大人でもよくある経験なのではと思います。
漢字の中には、音読み・訓読みとは違う読み方をする熟語がいくつもあります。
例えば「煙草」
「煙」という言葉の読み方は「けむり・えん」だし、「草」の読み方は「くさ・そう」
でも二つが合わさると読み方は「たばこ」になります。
このように全体でまとまって特別な読み方をするものを「熟字訓」と言います。
熟字訓の特徴は、組み合わせてある漢字一つ一つが、そのもの自体を表しているということ。
上記の「煙草」の例だと、煙を出して燃える草というイメージでしょうか。
そのため、子どもでも新しい熟字訓を作りやすく、既存のものでも発想次第で読むことができるかと思います。
この自由研究の良いところは、「何の漢字を作るか?」ということを完全に子どもの好きなものにできる点。
どのような漢字をあてはめるかが重要なので、対象物自体にはあまり意味はないんですよね。
だから子どもの好きなものを、好きなように選ばせたらOK。
好きなゲームのタイトルで熟字訓を作ってもいいし、「自分が作ったこの料理」だけに使う熟字訓を作ってもいいですよね!
自由度が高い分、子どもが自発的に楽しみながら取り組めるのではないでしょうか。
また、熟字訓だけでなく新しい漢字を作るのもいいですよね!
創作漢字コンクールが定期的に開かれているほど、新しい漢字作りはやってみると楽しいです。
熟字訓や漢字の例
新しい漢字作りや熟字訓作りに役立ちそうな、既存のものを見てみましょう!
子どもと一緒にあてっこしてもいいですね♪
土筆(つくし):形が筆に似ているから
土竜(もぐら):もぐらが掘った後の盛り上がった土は竜に似ている
河豚(ふぐ):まん丸いので豚に似ている。中国では大きな河にも住んでいる
秋刀魚(さんま):秋が旬で刀のような形をしている
無花果(いちじく):花を咲かせずに実をつけるから
海女(あま):海に潜り魚介類をとる女性
浴衣(ゆかた):昔は入浴後に着る衣服だった
雪崩(なだれ):雪が崩れるように落ちていく
創作漢字は、魚へんの漢字をイメージすると作るのが楽になるかもしれません。
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普段からよく目にするものもあれば、ひらがなで書くことの多い魚もあります。
「鰯」のように、なぜつけられたのかが分かりやすいものもあれば、「鯛」のように考えなければ分からないものも。
自分なりの漢字を考えてもいいですね!
日本でカタカナ表記されるものが、中国ではどんな漢字なのか?
調べてみてもいいですね!
新しい漢字作りの自由研究のやり方とまとめ方
まとめ方は
・この研究をしようと思ったきっかけ
・熟字訓や中国の漢字の調査結果
・自分で作った熟字訓や漢字とその理由
・分かったことや気づいたこと
自分が作った漢字をまとめる前に、調べた内容をまとめておくと分かりやすいです。
現在使われている熟字訓の紹介や漢字の意味、なぜこういう漢字が使われたのかなどの、自分なりの考察を入れるとより充実します。
自分で作った熟字訓や漢字を紹介するときは、分かりにくいものについては写真や絵をつけておくと親切。
「自分の部屋にあるコレ!」「ここに使われているコレ!」など、写真や絵を一緒に紹介することで、誰が見ても楽しいと思える自由研究になります。
熟字訓作りのネタの参考に
外国の地名やスポーツ名などが漢字表記されることもあります。
私たちの生活の中には、カタカナで表記されるものがとってもたくさんあります。
「ニンテンドースイッチ」「パソコン」「テレビ」「ユーチューブ」
もしこれらのものを漢字で表現しなければいけなかったら、どうやって伝えたらいいでしょうか。
カタカナ語NGのつもりで、いろいろと身の回りを探してみてもいいかもしれません。
ゲーム名では、「ドラゴンクエスト」「マインクラフト」「モンスターハンター」「集まれどうぶつの森」「スプラトゥーン」
料理名では「カレーライス」「シチュー」「ポークビーンズ」「ステーキ」「揚げパン」「ウインナー」
また、知っているようで知らない物の名前を新たに命名するのも面白いです。
バッグ・クロージャー:パンの袋などを止めるプラスチックのアレ
ランチャーム:お弁当に入っている、醤油などを入れるための小さい容器
バラスト:線路に置いてある石
ランドルト環:視力検査で使うCの形をしたアレ
フェルール:鉛筆と消しゴムをつないでいる銀色のアレ
うまく漢字で名づけられたら、その名前のほうが浸透するかもですね♪
まとめ
自由研究はどうしても、理科や社会の実験や調査に偏りがち。
ですが漢字をテーマに選んでも、多くの人が興味を持つようなおもしろい自由研究に仕上がります。
また、新しい漢字を作るために辞典で調べることで、漢字への親しみも増すかもしれません。
漢字が苦手な子には特に、おすすめの自由研究です!
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