わが家は全国転勤がある転勤族です。
各都道府県に少なくとも一つは支社があるので、日本中が候補地であり、辞令の交付時期は毎月です。
多くの転勤族がそうだと思いますが、子どもの年齢が上がるにつれて定住地問題はかなり深刻に悩み始めていました。
わが家、ついに定住地を決めてしまいましたっていう話。
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転勤族であるわが家が定住地を決めたきっかけ
「旦那さんは定年まで転勤生活が続くけど、私と子どもはどうしよう」
と、悩み始めたのはけっこう前のことでした。
上の子が小学校の高学年になるあたりでしょうか。
辞令がいつ出てもおかしくないという年数だったので、今後の母子の身の振り方を真剣に考え始めなければと思っていたとき。
転勤って理不尽な制度だよなぁとか、言っても仕方ないことをグチグチと考えていた時期でもあります。
子どもの年齢を思うと、転勤先についていくにも限界があります。
学齢期の子どもを抱える家庭にとっては、進学先に影響が出るのは避けたい。
大学以降は別に私だけついていってもいいんですが、子どもの学齢期である数年だけは、同じ場所にとどまってあげることが必要だろうと思っていました。
その反面で、単身赴任が始まると二重生活の費用負担が重くのしかかります。
繊細な年ごろであるこれからの数年間、大きな決断に迫られたときにそばに旦那さんがいないというのも、私にとっては不安材料の一つ。
そして一番ネックになっていたのは、一度離れてしまえば父親と暮らす機会はもう訪れないのではないかということでした。
上の子はあと6年弱で大学生なので、それ以降は一人暮らしを始めるかも。
少なくとも、10年後に社会人としてスタートをきるころには、立派に自立していることでしょう。
子ども部屋おばさんにはならないようにしたいですしね。
となると、家族全員がそろって暮らすことができるのは、旦那さんが単身赴任になるまでの限られた期間でしかありません。
それって悲しいなぁと。
しかしわが家は母子の定住を決める
きっかけは、上の子の中学校入学。
かねてから希望していた学校に、奇跡的にも合格できたのが直接的なきっかけになりました。
(‘ω’)「中学受験したんなら定住を決めてたようなもんじゃん」
はい、そうですね。
6年生になった時点で転勤がないことが分かり、どの地域になるか分からないのに漠然と「次に行く地域の中学校に入学」ってのは、ギャンブルだよねと思ったんですよ。
じゃあ、受験してみようかと。
もし合格できたらこの地域に定住しよう。不合格ならどこに行くとしても、上の子が中学生の間は転勤先についていこう。
これはたぶん、「ここに住まないと仕方ない」っていう状況を作りたかったんだと思います。
私個人の、気持ち的な問題ですね。
おそらく転勤族のほとんどは、子どもの中学校入学が定住のきっかけになっていることと思います。
中学校入学って、大きな枝分かれ道の1つのように感じる人は多いんじゃないでしょうか。
振り返ってみれば、中学校の転校なんてなんの問題もないのかもですが、親の都合で何度も移動させている後ろめたさもありまして。
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いろんな考え方の人がいるとは思うけど、私はどうしても「中学校に入ってからの転校はかわいそう」と思っちゃうわけです。
娘の中学校入学を機に転勤族生活を終える。覚悟はまだない
文字にするとですね、かなりスムーズです。
・定住地をどこにしようか考えていた
・中学受験をしたら希望校に受かった
・だからその地域に定住を決め、単身赴任することになった
単身赴任の経緯を誰に伝えても「良かったね」と言われ、「よくそんな決断できたね」とは言われない。
中学校は転勤先についていく派の人に言っても、「合格したならそりゃ残るよね」と言われる。
でもだよ、でも。
私はまだこういう選択をしたことが本当に良かったのか分からなくて、なんなら中学受験を決めたあのときから間違っていたんじゃないかとさえ思える。
合格したことは心底嬉しくて、この10年の人生のハイライトは間違いなくあの瞬間ではあるんだけど、ふと不合格だったほうが良かったのかもなんて不謹慎なことを思ったりもする。
その理由はただ一つ、私自身がこの地域にそれほど愛着を持っていないからです。
下の子が高校を卒業するまで約10年、私、この地域にずっと住むのか。嫌だなぁ。
いや、もう決めたから住むんだけど、嫌だなぁ。
コミュ障主婦にとって転勤は苦でもあり楽でもあった
私はですね、非常にコミュ障傾向が強いんですよね。
根暗なのでママ友みんなとワイワイするのが苦手。マメに連絡を取り合うのも苦手。
だけど一人はさみしくて、他人の目とか必要以上に気にしちゃいます。
周囲からはそうは見えないようですが、人付き合いはかなりストレスを抱えながらでないとできません。
自分の人生に関わらなさそうな人となら楽しく話せるんですけどね、少しでも関わりそうだと思ったら、とたんに付き合いが面倒になります。
でも、まったく付き合いがないのはさみしい。
その地域の良し悪しを考えるときって、人間関係がセットになることってあります。
良い人間関係を築けたから、この地域に住みたいみたいなやつ。
私はうがった目でしか人間関係を考えることができなくて、良い面より悪い面ばかりを考えてしまいがち。
だからこの地域にも、気の合うママ友がいる事実よりも苦手な人がいることのほうが、前面に出ちゃうわけですね。ほんとやだ。
私みたいな人間にとって、転勤は嫌なことではあるけど救いになることもありました。
しょうもないことでウジウジと悩んだとき、転勤が良い逃げ道になっていたから。
これからの約10年間、その逃げ道が使えなくなります。どうしようかね。
全然関係ないですけど、「友だちなんていなくてもいい」「ママ友不要」という方々がいるじゃないですか。
心からそう思える方には本当に敬意しかないんですけど。
もし無理せずに、大人になっても友達をわんさかを作ってママ友とワイワイできるなら、そのほうが明らかにいいです。
私がもっと社交的で、大人数で遊んでも疲れないような性格だったら、家にみんなを呼んでホームパーティーをするような性格だったら、もしそうならそのほうが良かった。
転勤族はいつまでたっても転勤族:まとめ
こうしてわが家は、少なくとも約10年間は母子の引っ越しはなくなりました。
そうとうに大きな出来事がないかぎり、住む地域を変えることはないだろうと思います。
それでも私は転勤族だと思っていて、というか、この地域の人間ではないと思っていて、よそ者意識があります。
転勤族としてこの地域に来たので、もうずっと転勤族なんだろうと思うんですよ。極論かもだけど。
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