転勤族には、「いつ引っ越しになるか分からない」という一種、脅迫じみた思いが常にありまして、転勤スパンにもよりますが3年目を過ぎたあたりから、気持ちの準備が始まるわけですね。
んでそのくらいに時期になると、何かを始めるときのタイミングにも影響してきます。
歯科矯正もその中の、けっこう大きい1つかなと思います。
わが家はただいま絶賛矯正中。
転勤族の子どもが歯科矯正をするときに考えておきたいポイントについての、個人的なまとめです。
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転勤族の子どもの歯科矯正、どうするのが正解?
最近は、歯列矯正をしている子がものすごく増えましたよね。
顎が小さい子どもが増えているってのもそうですが、「周りの子がするから」ってのも拍車をかけている要因かなと思います。
大きくなったとき、みんな歯がキレイなのに自分ちの子だけ歯並びが悪いのはかわいそうかなっていう。
で、わが家の上の子は永久歯に生え変わるときに、素人目に見ても「ダメだこりゃ」な状態。
おそらく、成長に伴って顎が広がっていったとしても、間違いなく大人の歯が入るスペースはないなと。
しかも、永久歯が大きいタイプで一本分、まるまる入らない感じだったんですね。
矯正は避けられない状態だったんですが、転勤族のわが家が考えたことは2つ。
・できるだけ短期間で矯正が終わる方法はないのか
・ひどい歯並びのわが子の矯正を、できるだけリーズナブルに行えないか
以下、私が考えたことがらについてです。
小児歯科の矯正にするか、矯正歯科の矯正にするか
結局重要なのは、「小児歯科の矯正」「矯正歯科の矯正」どちらを選ぶか?ということに尽きます。
矯正は保険外診療なので、それぞれの歯科によって値段が違います。
方針も違えば、使っている器具も少しずつ違うはず。
わが家はいくつかの歯医者さんを回ってカウンセリングをしてもらって、結局は矯正歯科にしました。
矯正歯科の矯正:矯正専門。かなり緻密な矯正ができる。
その経験を踏まえて。
小児歯科の歯列矯正の場合
最初に使うのは、床矯正と言われる顎を広げるための器具。
これはつけ外しが可能なもので、自宅にいる間と寝ているときにつけるってのがメイン。
ネジがついていて、それを少しずつ広げていってっていうのが代表的な床矯正方法かなと思います。
一つの器具で〇〇円っていうふうになっていて、だいたい10万円前後が平均。
上アゴと下アゴで2つ必要なので、一つ10万円なら上下で20万円ほど。
一つの器具では広がり方が足りない場合は、2つ目の器具を使うようになります。
わが家が小児歯科にしなかったのは「2つ目の器具を使うかも」ってところが大きくて、小児歯科で話を聞いたときに「おそらく2つでも足りない」って言われたんですね。
上下合わせて4つも使っちゃうと、それだけでけっこうな値段に。
矯正歯科での価格と変わらない金額になるんじゃないかって思いました。
床矯正の後には、ブラケットもあるでしょうしね。
そしてもう一つは、「つけ外しできる」というのは子どもにとってはメリットですが、その反面で「時間がかかりやすい」というデメリットも。
うちの場合はかなり広げなきゃだし、2年も3年も定住できるわけではない。
うまく行けば短期間ですむかもだし、費用も安くてすむかもだけど、リスクも大きいなと思いました。
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矯正歯科での矯正の場合
矯正歯科は矯正専門なので、普通の歯医者さんがやってくれるようなことができません。
虫歯治療とかは、「治してきてくださいねー」って言われちゃいます。
たださすが矯正専門だけあって、歯のアーチをキレイにするってだけではなく、頭蓋骨の位置と比べて適正な位置に並べてくれます。
完全に保険外診療なので、カウンセリングから支払いが発生しますけども。
矯正歯科の矯正は、子どもの場合「第一期」と「第二期」に分かれます。
第一期は、前歯4本で上下合わせて8本。
これをキレイに並べようってとこから始まります。
ちなみに第二期は、奥歯です。これは第一期が終わった後、やりたければやろうねっていうスタンス。
多くの場合、費用は「第一期まるっと含めて〇〇万円」ということが多く、治療に関しては何があろうとこの値段でキレイに並べてくれます。
そのかわり、診察料は保険外なので数千円必要です。
小児歯科と同じように、
・アゴを広げるための床矯正
・歯を並べるためのブラケット
この順番で行うんですが、矯正歯科の場合はつけ外しができるものは使いません。
歯の裏側に固定して、ずっとつけっぱなしです。
裏側なので他人から見て目立つってことはないですが、多少の話にくさはある様子。
ですがその分、ものすごく短期間で第一期の矯正が終わりました。
器具をつけ始めてから終了するまでに、わが家は1年かかりませんでした。
早いなって思いましたが、他の子もそのくらいらしいですね。
費用はもちろん、安いわけではなかったけど、期間を思えば仕方ないかなと思えるレベルでした。
歯科矯正の途中で引っ越したらどうなる?
わが家が行っていた矯正歯科の場合は、「紹介状を書くから大丈夫です。ただ、続きでできるかどうかは先方の歯科によります。」と言われました。
話を聞きに行った小児歯科の場合は、「使っている器具が違う場合があるので、今の器具を使い終わったらその歯科で新しいものを作るようになると思う」と。
どちらにしても、紹介状は書いてくれるとのこと。
転勤族の場合は、その土地への定住を決めない限りは確実に引っ越しが控えています。
うちの場合のように短期間で矯正が終わる場合はいいですが、2年~3年かかるのが普通と言われている歯科矯正。
途中で引っ越しになることは少なくはないと思います。
できるだけ、初回のカウンセリングの時点で、途中で引っ越してしまう場合の手続きについて聞いておくのが賢明です。
そのとき、「他の医院にうつるときはゼロスタート」ってなるのであれば、そこは避けたほうがいいのかもです。
歯列矯正の途中で引っ越した時の治療費はどうなる?
矯正歯科の場合、前述したように費用は「第一期分」ということでまとめて支払います。
んで例えば、床矯正の途中で引っ越しになってしまった場合。
(´・ω・`)「治療費の返金はしてくれるの…?」
これ、素朴だけどけっこう切実な疑問じゃないでしょうか。
途中までしかしてないのに、全額支払うのはけっこうキツイです。
矯正に関する金額は自由診療なので、値段に関しても返金制度に関しても、その歯科によって大きく変わるかなと思います。
矯正歯科医会に加盟している歯科に関しては、返金制度についての取り決めがあるみたい。
始める前に、加盟しているかどうかを確認してみるといいかもです。
まとめ
私が個人的に良いと思うのは、
・小児歯科で歯のレントゲンを撮ってもらって、どれくらいスペースが足りないかを見てもらう
・アゴが少し広がればなんとかなるレベルなのかどうかを聞く
小児歯科では保険がきくので、最初は小児歯科に行ったほうがいいかなと思います。
それから子どもの歯の状態によって、小児歯科にするのか矯正歯科にするのかを選ぶ。
矯正歯科も、いくつか話を聞きに行ってたくさん話を聞いてみたほうがいいかなと思います。
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