日本には、古くから伝わっている季節ごとの行事がいくつもあります。
七五三やひな祭りをはじめ、幼稚園や保育園でもイベントとして行われる節分も、日本古来からの慣習です。
「この行事では○○をする」ということは知っていても、その由来までは知らないことが多いもの。
節分のときに食べることの多い恵方巻、子どもにも分かりやすく由来を伝える方法の紹介です!
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節分に恵方巻を食べる由来って?大人も知っておきたい食べる理由
「鬼は外、福は内!」のかけ声が有名な行事と言えば、節分。
幼稚園や保育園では子どもに大人気の行事ですし、自宅で豆まきを行う家庭も多いのではと思います。
豆まきと並んで、節分の必須アイテムといえば恵方巻。
その年ごとの恵方を向いて、太巻きを一本食べきるというちょっと変わったこの風習は、いまや全国的な広がりを見せています。
「縁起の良い具を縁起の良い数(7種類)入れている」
「しゃべらずに食べると幸福がやってくる」
いろいろと言われやルールがありますが、恵方巻の由来やルーツは何なのでしょうか。
子どもに教える前に、大人が知っておくとより教えやすくなるのではと思います。
恵方巻の由来やルーツ
恵方巻の発祥は商人の街である大阪と言われていますが、今もって諸説あり、そのどれもが定かではありません。
いくつかの説をあげてみましょう。
丸かぶりをしてお大臣遊びをしていたとされる。
その他、商売繁盛を祈願したとされるもの、願い事が叶うとされるものなど。
恵方巻の起源については「船場の花街」が舞台になっている説が多いですが、船場に花街があった史実はないのだとか。
この点が、「大阪船場の花街発祥説」が懐疑的である理由であると思われます。
また、1940年代にも、節分の丸かぶり寿司が発売されたのだとか。
1970年代より少しづつ、恵方巻の存在が全国に広がりを見せ始めますが、一挙に広がったのは1980年代。
コンビニチェーン店であるセブンイレブンが販売を始めたことから、全国に浸透していくようになりました。
長いものや丸いものは、昔から縁起が良いとされる食べ物。
長いものは長寿を、丸いものは円満をイメージできることから、おせち料理に使われることも多いですよね。
丸い太巻きを、長い一本のままで食べることで、幸福を招くことができると考えられたのではないかと思います。
2011年の博報堂の調査によると、半数近く(48%)の人が節分に恵方巻を食べていると答え、全国的な行事として定着していることが判明。
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今では節分近くになると、さまざまなお店で恵方巻が販売され、従来の具材とは違った変わり種もどんどんと出てきました。
≫≫恵方巻の具材一覧!定番から変わり種までおすすめ紹介!全23選!
節分に恵方巻を食べる習慣は新しい、だからこそ自由度が高い
恵方巻は古来からの風習というわけではなく、ここ数十年ほどの間に定着した新しい行事。
伝統的な意味合いが濃くあるわけではなく、決まりごとがあるわけでもありません。
だからこそ現在では、恵方巻をスイーツにした恵方ロールや、変わり種を入れ込んだものなど、自由な発想で作られたものも多いんですよね。
また、恵方巻を食べるときのルールとされているものも、地域によってさまざま。
≫≫恵方巻を食べる理由や食べる日は?食べ方は口から離さないのが正解?徹底調査!
「こうしないといけない」ということがあるわけではないので、子どもが食べやすいように、楽しめるように、家庭によって変更していけばいいのではと思います。
節分の恵方巻の由来を子ども向けに説明しよう
恵方巻の起源は前述したように、はっきりしたものがあるわけではありません。
小学生くらいになれば、諸説あるとしたうえで「戦国武将が~」という話をしてもいいかもしれませんが、幼稚園児や保育園児には不向きだろうと思います。
また広まったきっかけには、商業的な意味合いが強いです。
こちらもまた、年齢によっては避けてもいいかなと思います。
子どもに恵方巻の由来を説明するときには、恵方巻の意味やなぜこんな食べ方をするのかを中心に話すといいかもしれません。
昔から、丸いものはとんがったところがないから、仲良しでいることを願うもの。
長いものは、長生きができるものとして、みんなから喜ばれる食べ物だったよ。
恵方巻も、丸くてとっても長いね。
節分の日に、神様がいる方角を向いて、お願いをしながら食べると、もっと良いことがたくさんあるんだって。
それに、恵方巻に入っている具は、それぞれ「元気に暮らせますように」とお願いが込められているんだよ。
全部残さずに食べられたら、神様がたくさん願い事を聞いてくれるかもしれないね。
でもお願い事をしている最中にお話をしてしまうと、神様のところまで届かないんだって。
集中して食べながら、心の中でお願い事を言おうね。
まとめ
私は小さいころから恵方巻を食べて育ってきたので、当たり前のように子どもたちにも節分には恵方巻を食べさせてきました。
きっと私の子どもたちも、子どもが生まれたら同じように食べさせるのだと思います。
こうやって、いつかは伝統行事のようになっていくのかもしれないですね!
子どもの恵方巻についてはこちらからもどうぞ!
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